痔ろうの原因や症状と治し方!手術が必要な場合もあるの?

痔ろうの原因や症状と治し方!手術が必要な場合もあるの?

痔ろうの症状や痛みと治し方や予防について

痔の種類の一つである、痔ろう

切れ痔やいぼ痔は何となく聞いたことがあっても、痔ろうは初めて聞いたという方は以外と多いのではないかと思います。

このように、あまり聞き慣れない痔ろうですが、実は患ってしまうととても厄介な病気で、人知れず悩みを抱えて生きている人が大勢いらっしゃいます。

では、痔ろうとはそもそもどのような病気なのでしょうか。

そこで今回は、痔ろうについて調べてみました。

「私は痔になんてならないから大丈夫」

そう思っている方にこそ是非読んで頂いて、痔ろうがとても身近な病気であることを知って頂きたいと思います。


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痔ろうとは?

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痔ろうは、肛門の周辺に穴が生じてそこに膿が溜まるものです。

その様子から、穴痔(あなじ)や蓮痔(はすじ:穴の形が蓮の花に似ていることから)とも呼ばれています。

痔ろうは、女性よりも男性に多いと言われており、いぼ痔や切れ痔よりも罹患者は少ないものの、自然治癒することがなく手術を要するため「痔の王様」と表現されることもあります。

一度、穴ができて膿が溜まると、そこから皮膚を溶かしてまるでトンネルを掘り進めるかのようにどんどんと深くなっていき(これを瘻管と言います)やがて直腸や肛門周辺の皮膚などに繋がっていきます。

 

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痔ろうのタイプと特徴

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痔ろうは、症状によって以下の4つのタイプに分けられます。

Ⅰ型 ごく浅い皮下の部分に瘻管が走っている痔ろう。

Ⅱ型 肛門周辺にある筋肉の間を瘻管が走り、皮膚に向かっているタイプ。痔ろうの約70%がⅡ型と言われています。

Ⅲ型 肛門周辺にある筋肉の間を瘻管が走り、かつ奥に向かっているタイプ。原発となる部分が深いところになります。

Ⅳ型 肛門周辺にある筋肉の間を瘻管が複雑に走り、原発となる部分が深いところにあるタイプ。

痔ろうの症状

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切れ痔やいぼ痔は、何となく症状のイメージが付きやすいと言えますが、痔ろうに限っては「どのような症状が出るのか全く見当が付かない」という方が多いのではないかと思います。

では、痔ろうの症状には一体何があるのでしょうか。

・肛門周辺や肛門に熱感(熱い感じがする)がある

・肛門の周囲にしこりや腫れ

・肛門周辺に鈍痛が起こる

・タイプによっては痛くて寝られないほど激しい痛みを伴う

・肛門周辺にかゆみや異物感がある

・膿が出て、下着が汚れてしまう

・高熱が出る

痔ろうは、切れ痔やいぼ痔とは異なり、排便の時以外にも痛みが断続的に続くことが多いと言われています。

 

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痔ろうは痛みがあるの?

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痔ろうは、肛門周辺に穴が開き、そこに膿が溜まってトンネル(瘻管)を作ることで発生する痔です。

膿がどんどんと溜まっていくと、皮膚表面に近いところに膿溜まりができ、腫れることで痛みが強く出ます。

これを「肛門周囲膿瘍」と言いますが、肛門周囲膿瘍は痔瘻の急性期に発生することが多く、肛門の外が腫れて痛むため、このタイミングでおかしいと気付き病院を受診するケースが多いようです。

膿瘍が大きくなればなるほど、痛みが強くなっていき、そのうちに座っていることも寝ていることもできなくなるほど痛みが続くようになります。

また、ひどくなった肛門周囲膿瘍は、痛み止めが配合された軟膏や座薬などを用いても、痛みが治まらないと言われています。

痔ろうの原因

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痔ろうになる主な原因は、「下痢」によるものと言われています。

直腸と肛門の境目には、〝歯状線〟には、肛門陰窩(こうもんいんか)と呼ばれる深さ1mmほどのくぼみがあります。

そのくぼみに下痢便が入り込むと、粘液を分泌する肛門腺窩に大腸菌などが付着し、細菌感染が起こります。

細菌感染が起こった部分は炎症を起こし、やがて化膿します。

これを「肛門周囲膿瘍」と言い、痔ろうの初期状態となります。

肛門周囲膿瘍ができ、ある程度膿が溜まると自然に破裂して排出されますが、その際に直腸や皮膚に通じ瘻管を作ることで、痔ろうが形成されます。

膿が排出されることで、痛みや熱感といった症状は一旦落ち着きますが、一度できた瘻管は自然に閉じることがないため、再び下痢などで菌が入り込むと、何度も肛門周囲膿瘍を作ります。

痔ろうの治し方や対処法

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痔ろうは、自然治癒やセルフケアでは治らないため、必ず病院へ行く必要があります。

しかし、痛みが夜間や休日に起こってしまい、すぐには病院へ行けない場合もあると思いますので、そのような時のために症状を緩和する対処法を覚えておきましょう。

切れ痔やいぼ痔の場合、血行不良から痛みが起こっているため、患部を温めることで痛みをやわらげることができますが、痔ろうの場合は温めることは厳禁です。

なぜなら、痛みの原因が細菌感染による化膿であるからです。

そのため、痔ろうは患部を冷やす必要があります。

また、強い痛みがあると体が緊張して、肛門に余計力が入ってしまい痛みを増幅させることがあります。

そのような時は、ひざを軽く曲げた状態で横に寝て、全身の力を抜き、特に肛門付近には力を入れないように意識してみましょう。

リラックスをすることで、痛みが強くなるのを防ぐことができます。

 

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なかなか治らない痔ろうの場合、病院は何科に行けばいいの?

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痔ろうは、肛門周囲膿瘍ができる→破裂する→膿が出る→再び膿が溜まって肛門周囲膿瘍ができる→破裂する・・と繰り返すことで、どんどんと症状が悪化していきます。

瘻管が複雑に入り組んだ状態になると、それだけ手術や治療が難しくなるため、症状に気付いたらできるだけ早く病院へ行くことが大切です。

では、その場合、何科に掛かるのがよいのでしょうか。

痔ろうで病院へ行くなら、やはり専門医がいる「肛門科」がよいでしょう。


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肛門科が周囲にない時は、消化器科や、女性であれば産婦人科でも診察は可能ですが、痔ろうは手術でしか回復が見込めないため、いずれにしても手術のできる肛門科に転院することになると思います。

勿論、痔ろうと思っていても、それ以外の病気の可能性も考えられるため、「近くに肛門科がないから・・」と診察を先延ばしにするのではなく、まずは近くの病院で診てもらうことが大切です。

痔ろうの手術について

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痔ろうの手術は、瘻管が肛門括約筋(肛門周辺にある肛門を絞める働きを行う筋肉)にどれだけ入り組んでいるかによって、方法が異なります。

1.切開開放術

肛門周囲膿瘍や瘻管が短く比較的単純な痔ろうに行われる手術。

瘻管の入口から、膿の元となっているところ、そして枝分かれした部分(つまりは瘻管全体)を切開し開放する方法で、再発率が低く、根治する可能性が高いと言われています。

切開開放した後は、自然と肉が盛り上がってくるのを待ちますが、執刀医の技術や瘻管のできた場所によっては、肛門周辺が変形したり、肛門機能の低下が起こることもあります。

2.シートン法

瘻管に糸状のゴムを通し、時間を掛けて絞めていくことで、瘻管を徐々に開放していくという方法です。

再発率が切開解放術に次いで低く、肛門周辺の変形も少ないと言われていますが、開放されるまで数ヶ月の時間が掛かってしまうことがデメリットと言えるでしょう。

3.括約筋温存法

切開開放術では括約筋が変形する可能性が高い、複雑に枝分かれした痔瘻に用いられる手術法です。

肛門周辺の変形や機能低下は低いと言われていますが、切開開放術やシートン法に比べて再発率が高いとされています。

痔ろうの手術費用は?

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痔ろうの手術は、粘膜や皮下組織といったごく浅いところに瘻管ができる「単純痔ろう」と、筋肉組織にまで入り組んだ「複雑痔ろう」の2つをまず区分され、それによって手術の費用が異なります。

単純痔ろうの場合、15~17万円前後の手術費用に対し、自己負担が3割なので4~5万円程度となるようです。

一方の複雑痔ろうの場合は、17~30万円前後の手術費用に対し、自己負担が5~10万円程度となります。

なお、痔ろうを患っている方の中には、単純痔ろうと複雑痔ろうの両方を持っているケースもあり、その2つを同時に手術した場合は12~15万円ほどの自己負担となるようです。

痔ろうを治す薬(市販薬)はあるの?

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初期段階の切れ痔やいぼ痔に効く市販薬は存在しますが、残念ながら痔ろうを治す市販薬はありません。

痔ろうは、一度できてしまったら自然治癒やセルフケアでは治らない病気です。

現在のところ、手術以外には治療方法もないことから、痔ろうに気付いた段階でできるだけ早く病院へ行くことが大切です。

痔ろうは初期であればあるほど、手術も日帰りで行うことが可能であったり、根治する可能性も高いと言われていますが、放置している期間が長くなると、筋肉組織に入り込み、術後の回復が遅くなったり、機能の低下など日常生活に大きな支障を及ぼす恐れがあります。

また、痔ろうを長く放っておいたことで、稀に痔ろう癌に移行するケースもあるそうです。

切れ痔やいぼ痔は癌にはなりませんが、痔ろうはその可能性が0ではないこと。

これをしっかりと覚えておき、痔ろうの症状がある時はすぐに病院へ行くようにしましょう。

痔ろうは再発する場合があるの?

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手術によって、瘻管を取り除き、そこで一旦痔ろうが完治したとしても、残念ながら再発してしまうことがあるようです。

痔ろうになる最も大きな原因は下痢ですから、再び肛門陰窩から細菌が入り込んでしまったら、肛門周囲膿瘍を経て瘻管が形成されてしまいます。

そのため、一度でも痔ろうの経験がある方の場合は、少しでも肛門に違和感があったらすぐに病院へ行き、症状が軽い段階で適切な治療を受けるのがよいでしょう。

痔ろうの予防について

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痔ろうを予防するには、下痢を起こさないこと、これに尽きると言われています。

日頃からよく下痢をしやすい人というのは、それだけ腸内環境が乱れている証拠ですので、まずはこの腸内環境をしっかりと整えることがとても大切だと言えます。

では、腸内環境を整えるためには、どのような方法があるのでしょうか。

1.食生活に気を付ける

インスタント食品や外食が多い方は、栄養の偏っていることが考えられます。

また、体には本来必要のない添加物が入っていたりと、腸にはあまりよいとは言えません。

できるだけ、自炊をして体によいものを意識して摂取するように心掛けましょう。

ちなみに、腸内環境を上げてくれる善玉菌は、ヨーグルトなどに含まれる乳酸菌をエサにしているので、ヨーグルトを摂取するのもよいですが、乳糖不耐症といって牛乳やヨーグルトに含まれる乳糖が下痢の引き金となる体質の方もいらっしゃいますので、そのような方はヨーグルトの摂取は控えるようにしましょう。

また、朝食を食べない、深夜に食事をするなども、腸に負担が掛かりやすくなるので、規則正しい時間に食事をするようにしましょう。

さらに、下痢を誘発するアルコールやカフェイン、脂質が多く含まれるお肉の脂やバター、刺激物であるトウガラシやわさびなどはなるべく摂取しないようにすることも大切です。

 

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2.ストレスを発散させる

ストレスを感じると、お腹が痛くなったり下痢を催したりしたことは、誰にでも一度くらいはあるのではないでしょうか。

ストレスによって腸内にセロトニンという物質が分泌されると、腸のぜん動運動が促進され下痢状の便が出ることがあります。

このため、日頃からストレスを上手く発散させることが大切です。

 

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3.体の冷えを防ぐ

体が冷えると血行不良が起こり、胃腸の消化機能が低下したり、自律神経が乱れるなど様々な症状が起こります。

これらは、下痢を起こしやすくする要因と言われているので、根本となる「体の冷え」を起こさないようにすることが下痢の予防に繋がります。

 

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4.免疫力を上げる

下痢になっても、痔ろうになる人とならない人がいます。

この違いは、免疫力の違いと考えられています。

免疫力とは、菌やウイルスに対して対抗する力のこと。免疫力が低い人は、下痢によって菌が肛門陰窩に付着しても、そこから感染や炎症を起こすことがないと言われています。

そのため、痔ろうの予防に免疫力アップは欠かせません。

免疫力を上げるには、睡眠をしっかり摂り、適度な運動を行い、よく笑うのがよいでしょう。

 

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痔ろうの原因や症状と治し方!手術が必要な場合もあるの?のまとめ

痔ろうは、下痢を起こせば誰にでも起こりうる病気です。

大人だけではなく、乳児や子どももなる恐れがあります。

小さなお子さんがいらっしゃる方は、お腹の調子が優れない時などには、菌の感染を防ぐため肛門周りを清潔にして、胃腸を刺激しない食事を用意してあげることが大切です。


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