博多の夏の風物詩「博多祇園山笠」
博多祇園山笠は、福岡県福岡市の博多区で毎年開催され、博多の総鎮守である櫛田神社の大祭として、約770年以上の伝統ある祭り。
福岡市街各地に飾り山笠や舁(か)き山笠が飾られ、無事故を祈願するお汐井とりから始まります。
「博多どんたく」と並んで博多を代表するお祭りです。
博多祇園山笠の行事は数日に渡って行われ、豪華絢爛の飾り山笠が飾られて祭りがスタートし、中でも盛り上がりを見せるのは、クライマックスの「追い山笠」といわれる、大迫力の催しが待ち構えています!
毎年、見物人は150万人にも登るとされ大混雑するほどの人気のお祭りです。
2019年の博多祇園山笠の日程やコースの詳細、飾り山などの開催場所などをご紹介します。
博多祇園山笠の動画
2019の博多祇園山笠の日程とコースは?
博多祇園山笠の見どころとなる12日の追い山ならし、13日に行われる集団山見せでは、博多部から福岡部へと山笠が舁き入れられます。
最終日の追い山笠では、しめこみ姿の男たちが山笠を舁いて博多の町を疾走し、お祭りは最高潮に達します。
観光で行くのなら13日の「集団山見せ」、15日の「追い山笠」がオススメです。
迫力ある山笠に圧倒されること間違いなしです。
※博多祇園山笠のコースの詳細:http://www.hakatayamakasa.com/61842.html
開催日程:7月1日~15日
開催場所:福岡市 旧博多部中心、櫛田神社
追い山笠:15日 AM4:59~
住所(櫛田神社):福岡市博多区上川端町1-41
昨年の人出:約150万人
問合せ先:092-751-6904(福岡市観光案内所「観光プラザ天神」)、
092-291-2951(博多祇園山笠振興会(櫛田神社))
博多祇園山笠へのアクセス方法
電車の場合
- JR博多駅から徒歩約12分
- 地下鉄「祇園駅」から徒歩5分
車の場合
「高速環状線」出口から約2.3km
駐車場:櫛田神社にあり(100台)、周辺に多数
交通規制:あり(9日~15日)※詳細は一番下にあります。
博多祇園山笠の主なスケジュール
- 7月1日~7月14日 飾り山笠公開
- 7月 9日 全流お汐井とり
- 7月10日 流舁き
- 7月11日 朝山笠・他流舁き
- 7月12日 追い山笠ならし
- 7月13日 集団山見せ
- 7月14日 流舁き
- 7月15日 追い山笠
7月1日:注連下ろし(しめおろし)
山笠が通る区域の色々な場所に、しめ縄を付けた笹を立てます。
このしめ縄に囲まれた場所は神様の領域とされ、各地域を清める目的があります。
合わせて、櫛田神社の神官が博多祇園山笠の安全を祈願します。[/colored_box]
7月9日:全流お汐井取り
箱崎浜から清めの砂「お汐井」を竹かごに入れて持ち帰り、身を清めて山笠の安全祈願をします。
7月10日:流舁き
いよいよ舁き山が登場します。重さ1トンもある山笠がそれぞれの流区域内を動き始めます。
それぞれの流区域内を舁き回ることからこの名があります。
各流の流区域内を巡り、細い路地まで舁き入れるので、この祭りが地域に深く根ざしたものであることが分かります。
※舁き出し時間は各流ごとに異なり、コースも年によって異なります。
7月11日:朝山笠・他流舁き
【朝山笠】早朝
祝儀山ともいい、町総代、旧役員ら山笠の功労者を招いてもてなします。
招かれた総代らは帷子(かたびら)に角帯を締めて出席し、台上がりは半纏を着用するのが習わしです。
当番町の子どもたちは台上(杉壁の内)に乗せてもらえる楽しみもあります。
【他流舁き】夕方
これまで、流区域を舁いていた山笠が区域外に出るところから、この名前があります。1日に2回舁くのはこの日だけです。
7月12日:追い山ならし
15日に行われる「追い山笠」のリハーサルです。
一番山笠から順次「櫛田入り」して、奈良屋町角の廻り止めまでの「追い山笠ならしコース」約4キロの距離を山笠が走り抜けます。
7月13日:集団山見せ
商人町・博多で生まれた山笠が唯一、城下町・福岡に舁き入れる行事です。
コースは博多区呉服町交差点から中央区天神・福岡市役所までの約1.3キロです。
午後3時半から5分おきに七本の山笠が出発します。
この日に限り、地元の地名士が台上がりを務めます。
集団山見せの動画
7月14日:流舁き
追い山の最終調整として、山笠がそれぞれの区域を舁きまわります。
7月15日:追い山笠
博多祇園山笠のフィナーレです。
大太鼓の合図で一番山笠が櫛田入りし、博多の街へ飛び出します。
未明から7本の山笠が順次、集合し、大勢の舁き手が続々と詰めかけます。
舁き手は須崎町の廻り止めまでの「追い山笠コース」約5kmのコースを走り抜けます。
清道(旗)を回る東長寺前、承天寺前のほか、迫力を感じられる狭い通り、ゆっくりと見学できる歩道が広い通りなど、見物ポイントもたくさんあります。
全ての山笠が櫛田に入ると、櫛田神社境内で鎮めの能が行われます。
追い山笠の動画
飾り山笠の開催設置場所
飾り山笠は、7月1日から15日の午前0時まで福博の町、14ヶ所で公開されます。
櫛田神社に向いた面を「表」とし、その裏側を「見送り」と呼びます。
それぞれ 博多人形師による絢爛豪華な人形が飾られ、「表」には武者物、「見送り」には童話やテレビアニメが題材になることが多いです。
夜にはライトアップされ、昼間とは違った表情が見れます。
開催場所 | 住所 |
---|---|
中洲流 | 福岡市博多区中洲4-4-10 |
千代流 | 福岡市博多区千代1-17-1 |
東流 | 福岡市博多区上呉服町10 |
上川端通 | 福岡市上川端町9 |
渡辺通一丁目 | 福岡市中央区渡辺通1-1-1 |
福岡ドーム | 福岡市中央区地行浜2-2-2 |
博多駅商店連合会 | 福岡市博多区博多駅中央街1-1 |
キャナルシティ博多 | 福岡市博多区住吉1-2 |
川端中央街 | 福岡市博多区上川端町12 |
ソラリア | 福岡市中央区天神2-2-43 |
新天町 | 福岡市中央区天神二丁目9 |
博多リバレイン | 福岡市博多区下川端町3-1 |
天神一丁目 | 福岡市中央区天神1-4-2 |
櫛田神社 | 福岡市博多区上川端町1-41 |
※道路等へ設置している場所もあるため、付近の住所を掲載しています。
博多祇園祭のはじまり
博多祇園山笠は正式には櫛田神社祇園例大祭と言います。
博多祇園山笠の起源については諸説ありますが、鎌倉時代の1241年に博多で疫病がが流行した際、承天寺の開祖であり当時の住職である聖一国師(円爾)が町民に担がれた木製の施餓鬼棚に乗り水を撒きながら町を清めてまわり疫病退散を祈祷したことを発祥とするのが通説だそうです。
博多祇園山笠の交通規制
博多祇園山笠の開催に伴い、博多区は大規模な交通規制が行われます。
7月12日 追い山ならし
【15:30~18:00】 福岡市博多区の国体道路、大博通り、昭和通り、明治通り及び周辺道路
7月13日 集団山見せ
【15:15~18:00】 福岡市中央区及び博多区の明治通り、大博通り及び周辺道路
7月15日 追い山
【4:30~7:00】 福岡市博多区の国体道路、大博通り、昭和通り、明治通り、及び周辺道路
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