手のむくみが起こる原因と解消法!
むくみ、というと足や顔に出やすいというイメージを持っている方も多いと思いますが、実は手も足と同じくらいむくみやすい場所。
しかし、足はマッサージなどでむくみケアをする方は多くても、手のむくみを気にして毎日ケアしているという方は少ないのが現状です。
とは言え、手は自分が思っている以上に以外と人から見られているのをご存知ですか?
せっかく綺麗にネイルなどをしていても、パンパンに膨らんでいたらその魅力は半減してしまいます。
そこで今回は、手のむくみが起こる原因や解消法について調べてみました。
手のむくみの原因は?
手のむくみの主な原因は、体の他のむくみと同様に、塩分やアルコールの摂り過ぎに伴う水分の増加や、筋力に低下による老廃物の排出機能の低下などが挙げられます。
「でも、お酒を飲むと尿の量が増してトイレが近くなるのに、どうして体に水分が溜まるの?」
そんな疑問を持つ方もいらっしゃるかも知れませんが、アルコールの利尿作用によって体内の水分の排出が進むと、血液の濃度が上がってしまい、それを抑えるために水分を溜めこもうとしてしまうからです。
また、アルコールの摂取時は味の濃いもの(塩分の高いもの)を食べる傾向にあるため、喉が渇いておのずと摂取量が増えてしまうことも、むくみの原因と言えます。
さらに、加齢によって筋力が落ちてくると、血液やリンパ液を全身に送る機能が低下するために老廃物や水分が溜まりやすくなってしまうのですが、手は体の末端にあるため血行不良が起こりやすい場所と言えます。
朝起きると手がむくんでいる原因は?
足のむくみは、朝よりも夕方に起こる方が多いですが、これは、日中は立つ・座るなどの動作で足が常に体の一番下にあるため、重力の関係で必然的に足に水分が溜まりやすくなってしまうからだと言えます。
一方、手のむくみは起床時に起こりやすいと言われています。
その理由は、寝ている時は体を横にするため、それまで足に溜まっていた水分が手などの末端部分に流れるため。
また、手は足に比べて日中によく動かすわけではないため、朝にむくんだまま一日中むくみがとれないということもあります。
妊娠中の手のむくみの原因は?
妊娠中は、通常よりもむくみが起こりやすいと言われていますが、それには次のような原因が考えられます。
①妊娠に伴い、血液量が増えるため
②子宮が大きくなり血管を圧迫するため
③つわりなどで運動不足になるため
④体の冷え
⑤衣服の締め付けによるもの
妊娠すると、体はその妊娠を継続しようとホルモンの分泌を活発にさせ、脂肪や水分を溜めこもうとします。
そのため、妊娠中はいつもに増してむくみやすい状況になると言えるでしょう。
手のむくみの症状
ここでは、手のむくみと共に現れる症状をいくつかご紹介したいと思います。
手のむくみとしびれがある場合
手がむくむということは、血液の流れが悪くなっていることが考えられます。
血流が上手く流れなくなると、その部分には冷えが生じ、やがてしびれを引き起こします。
手にむくみとかゆみがある場合
手がむくむとの同時にかゆみがある場合は、単なるむくみではなく病気の可能性があります。
手のむくみと関節痛がある場合
朝起きて、手のむくみと一緒に関節が動かしにくく、痛みや熱感などの症状がある場合は、関節リウマチが疑われます。
むくみは比較的多く起こる症状ですが、関節の痛みがあるかないかは病院を受診する一つの目安となります。
手のむくみを解消する効果的な方法
手のむくみは、セルフケアで症状を緩和・改善することができます。
ここでは、手のむくみを解消する効果的な方法をご紹介します。
手のむくみを解消するツボ
●合谷(ごうこく)万能ツボと呼ばれるツボで、体のあらゆる不調を改善します。
●養老(ようろう)新陳代謝を活発にして、水分の排出を促します。
●小沢(しょうたく)腎臓の機能を高めることで老廃物や水分の排出を促します。
●小衝(しょうしょう)血液の巡りを促進してくれるツボです。
手のむくみを解消するマッサージ
①手の平をこすり合わせて、手をしっかりと温めます。
②片方の手で逆の手の親指を握ったら、そのまま親指を5回回しましょう。
③他の指も同様に行い、さらに反対の指も同じように行います。
④左右5回繰り返して終了です。
手のむくみに効果的な栄養素と食べ物
むくみを解消するには、利尿作用のあるカリウムを摂るのがよいでしょう。
特に暑い夏は、大量の汗をかくことでカリウムが失われがちですので、カリウムを多く含む食べ物を摂取することはむくみの予防だけではなく、体調管理にも役立ちます。
なお、カリウムはきのこ類や海藻類、スイカ、バナナ、キウイ、きゅうりなどに多く含まれています。
手のむくみがひどい時は、病気の可能性はあるの?
むくみは、多くの場合が一過性であり、時間の経過と共にむくみが軽減されているのが普通です。
しかし、むくみがいつまで経っても治まらない時や、ひどくなっていく場合には、病気を疑う必要があります。
手のみにむくみが起こっている場合は、腎臓や心臓の疾患が考えられます。
また、実際には体の他の部分もむくんでいるのだけれど、目に付きやすい手のむくみが特に目立つというような時は、膠原病や甲状腺機能低下症などの内分泌ホルモンの異常、糖尿病などが考えられます。
手のむくみがひどい場合、病院は何科に行けばいいの?
手のむくみがひどくて病院に行く場合、何科に行けばよいのか悩んでしまいますよね。
今現在のところ、むくみを専門に診てくれる科というのはないため、そのような時は、内科に行くようにしましょう。
内科で一通りの検査を受けた後、もし病気の可能性があるとすれば検査結果に応じて循環器や消化器、内分泌内科、婦人科などで詳しく調べるようになると思います。
まとめ
むくみは、多くの方が経験している症状と言えますが、むくみの原因を知ることで予防や対策をとることができます。
特に手のむくみは、起床後に起こることが多いことから、寝る時は手を高くするなどの工夫をしてみましょう。
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