ご飯を食べると胃やみぞおちがキリキリ痛い時の対処法!
食欲は、人間の三大欲求の一つ。
毎日の食事が何よりの楽しみ、という方も多いのではないでしょうか。
しかし、食事をするたびに食後に胃痛に悩まされるとしたら・・?
せっかくの食事も台無しになってしまいますよね。
では、食後に胃やみぞおちが痛むのはどうしてなのでしょうか。
そこで今回は、食後に胃が痛くなる原因やその対処法について調べてみました。
心あたりのある方はもちろんのこと、今はそのような症状がない方でも、食後に胃が痛くならないための予防法を覚えておくことによって何か役に立つことがあるかも知れませんので、是非この機会にご覧頂ければと思います。
ご飯を食べた後に胃やみぞおちが痛む原因は?
胃はとてもデリケートな臓器のため、ちょっとしたことで症状が現れるものです。
例えば、心配ごとや悩みごとがある時などは胃の調子が優れずに、食欲が落ちてしまうという方も多いのではないでしょうか。
また、仕事などでプレッシャーがあると胃がキリキリと痛んで困ってしまった、という経験のある方もいらっしゃると思います。
このような症状が起こるのは、胃は自律神経によってコントロールされているため、ストレスなどによって自律神経が乱れると胃の機能が低下してしまうのが原因と言われています。
そのため、食事の有無に関係なく常に胃が痛んだり、逆に空腹時の方が痛みが強くなるといった特徴があります。
しかし、食後の胃痛は自律神経とは直接関係ありません。
食後に胃が痛む原因には、次のようなものが考えられると言われています。
①早食いもしくは食べ過ぎ
食べ物をきちんと噛まないで飲みこんでしまうと、その分胃で食べ物を消化するためにたくさんの胃酸が出ることになります。
また、食べ過ぎによって一度に大量の食べ物が胃に入っても、やはり消化をするために胃酸が過剰に分泌されます。
このようなことから、早食や食べ過ぎは食後に胃の痛みを引き起こす一番の原因と言われています。
②脂質の多い食事やアルコールなどの刺激物の摂取
肉類などの脂質の多い食べ物は、消化するために多くの胃酸を分泌する必要があります。
また、アルコールや香辛料などの刺激物は、それ自体が胃壁を荒らす原因になるだけではなく、胃酸を過剰に分泌させてしまうため、二重に胃を痛めることになってしまいます。
③消化器系の病気
胃に慢性的な疾患があると、食後に胃酸が分泌されることで胃が痛むことがあります。
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食後に胃が痛む時に考えられる病気は?
現代の日本人は、慢性的にストレスに晒されやすい環境にあることが多く、そのために胃を痛めやすいと言われています。
どなたでも、多かれ少なかれ胃の痛みを感じ、市販薬のお世話になったという経験があるのではないかと思いますが、市販薬を飲んで症状がやわらぎ、その後何もないのではあれば、それは一過性の胃痛だったということで安心してもよいでしょう。
しかし、痛みが継続的に続いたり、どんどん痛みが強くなっている場合は注意が必要です。
特に、食後に胃の痛みが強くなり、それが毎回の食後に起こったり、期間が長く続いているという方は、「胃潰瘍」の可能性が考えられます。
胃潰瘍は、胃壁が何度も胃酸によって傷付けられたことにより、その部分が潰瘍になってしまったものを指します。
症状を放っておくと、潰瘍がやがて胃壁を貫いてしまうことがあるため、早期に治療することが大切になります。
胃潰瘍になると、食事によって胃が食べ物に入ることで潰瘍を刺激したり、胃酸の分泌が増えるため、食後に胃の痛みが強くなります。
逆に、十二指腸潰瘍の場合は、空腹時に胃酸が十二指腸まで流れ込んでしまうことで、痛みを強く感じると言われています。
食後に胃痛を伴う下痢の原因と正しい対処法
食後に胃痛を伴う下痢の症状がある場合に、一番に考えられる原因は「食中毒」です。
食中毒とは、細菌やウイルスに汚染された食べ物を摂ることで、胃腸の機能に支障をきたしてしまうもので、多くの場合食べた直後に激しい胃痛や下痢、嘔吐などの症状が現れます。
さらに、この他にも発熱や血液の混じった便が出ることがあり、脱水症状や意識の混濁などが見られることもあることから、食後に急激にこのような症状が現れた時は、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。
また、食中毒によって起こる下痢は、体内に侵入した細菌やウイルスを排出するために起こっているものですので、市販薬の下痢止を使うのは止めた方がよいでしょう。
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食後に胃痛とゲップの症状の時の正しい対処法
食後に胃痛とゲップが起こる場合は、「呑気症」が原因の可能性が考えられます。
呑気症とは、空気嚥下症とも言われるもので、大量の空気を無意識に飲み込んでしまうことで、それが胃に溜まってしまい胃痛やゲップを引き起こしてしまうものです。
食事中、私達は気付かないうちに食べ物や飲み物と一緒に空気も飲み込んでしまうため、ゲップが出てしまうこと自体はごく自然なことです。
しかし、胃をパンパンに膨らませてしまうほど空気を飲んでしまうと、胃痛や胃の不快感、膨満感などを招き、ゲップの回数も多くなってしまいます。
呑気症は、20~50代の女性に多く、ストレスが原因とも言われていますが、呑気症の症状がストレスになってしまい、余計に症状を悪化させてしまうケースが多いと言われています。
そのような状態を避けるためには、食事はできるだけゆっくりと行い、噛む回数を増やすことで空気の飲み込みを減らすことができます。
また、炭酸飲料はガスを発生させやすいので、避けるようにするとよいでしょう。
食後に胃痛と吐き気の症状の正しい対処法
食後に胃痛と吐き気の症状がある時(食中毒のように一度きりではなく、症状が継続している)は、すぐに病院を受診するようにして下さい。
なぜなら、このような症状は病気の可能性が高いと言えるからです。
食後に胃痛と吐き気がある場合は、次のような病気が疑われます。
・胃潰瘍
・十二指腸潰瘍
・逆流性食道炎
・胃炎
・胃ガン
吐き気が起こる原因としては、胃酸が多く出すぎることで胃壁が傷付いたり、本来は胃酸の流れてこない十二指腸や食道に入り込むことで炎症を起こすからです。
食後の胃痛や吐き気は、食べ過ぎによる消化不良でも起こりますが、この場合も食中毒と同様に何度も繰り返して起こるものではありまえん。
そのため、食事のたびにこのような症状がある場合は、早急に病院を受診する必要があります。
食後に胃が痛くならないための予防法
食後に胃が痛くならないためには、食事に気を付けるのがよいでしょう。
脂質や刺激物は避け、野菜を中心に、できれば鍋など温かいものを摂るようにしましょう。
また、早食いを止め、しっかりと噛むことで胃に掛かる負担を減らし、胃痛を予防することができます。
さらに、夜遅くまで起きて何かを食べているような生活や、睡眠時間が短いと、胃腸が休まることができずに負担が掛かりやすくなるため、規則正しい生活習慣を身に付けることも、食後に胃が痛くならないための予防法と言えるでしょう。
食後に胃が痛い原因と対処法【下痢・ゲップ・吐き気】のまとめ
仕事や人間関係で溜まったストレスを、美味しい物を食べることでリフレッシュする方は多いと思います。
しかし、食後の胃痛によってそれができなくなれば、余計にストレスが溜まり体にとってはどんどんと負のスパイラルに陥ってしまいます。
そうならないためにも、食事の仕方や生活を見直して、胃に余計な負担をかけないように気を付けましょう。
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