女性ホルモンの分泌を促す食事や食べ物やツボとアロマ!
生まれたばかりの赤ちゃんは、その見た目だけでは男女の区別がなかなかつきませんが、年齢を重ねるごとに、女の子は女性らしく、男の子は男性らしく変化していきます。
これには、ホルモンの分泌が大きく関わっています。
ホルモンとは、体の機能維持に関わる物質で、その数は100種類以上にも及ぶと言われています。
その中でも、女性にとって重要な意味を持つのが、女性ホルモンです。
最近は、女性誌やテレビ番組などで「女性ホルモンこそが女性の美しさを作る」として、特集などがよく組まれていることから、女性ホルモンが大切ということは知っているという方は多いと思います。
しかし、どうして女性ホルモンの分泌を促した方がよいのかはよくわからない・・という方がまだまだ多いのではないでしょうか。
そこで今回は、女性ホルモンについて調べてみました。
女性ホルモンを整えるべき理由や、女性ホルモンを増やす方法をご紹介していますので、是非一度ご覧頂けたらと思います。
なぜ、女性ホルモンを整えたほうがいいのか?
女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があり、生理周期によってその分泌量が変化します。
エストロゲンは、卵巣から排出される卵胞の成長を促し、子宮膜を厚くすることで妊娠しやすい環境を作るホルモンです。
このため、生理が終わってから分泌が始まり、最も妊娠しやすい排卵日の前にピークを迎えます。
また、エストロゲンには皮下脂肪を増やす働きもあり、肌がハリ、ツヤが生まれるため〝美人ホルモン〟と呼ばれることもあります。
一方のプロゲステロンには、受精卵が着床して妊娠が継続しやすい環境を整える働きがあります。
プロゲステロンは排卵後から分泌が始まり、生理前にピークを迎えます。
生理前に食欲が増したり、むくみが出やすいのは、水分や栄養を溜めこむプロゲステロンの働きがあるからです。
さらに、皮脂の分泌量が増えたり、紫外線から細胞を守ろうとメラニンが活発になるため、ニキビやシミが増えることから、〝ブスホルモン〟と呼ばれることもあります。
このように聞くと、女性にとって嬉しいのは、やはり肌のハリやツヤが出るエストロゲンではないでしょうか。
実際に、エストロゲンの分泌量が増える生理後は、心身の体調がよいという方は多いと思います。
逆にプロゲステロンの分泌が増える生理前は、体調が悪く気分も落ち込みがちという方が多いと思いますが、エストロゲンばかりが分泌されるようになると、妊娠の継続が難しくなるだけではなく、乳ガンや子宮体ガンの発症リスクが高くなることがわかっています。
つまり、女性ホルモンはどちらか一方が多くなってしまうのではなく、2つがバランスよく分泌されることがとても大切なのです。
女性ホルモンが乱れる事による弊害は?
では、エストロゲンとプロゲステロンの分泌のバランスが崩れてしまうと、どのようなことが起こるのでしょうか。
・ニキビやシミなどの肌トラブル
・むくみや冷え
・便秘
・理由もなくイライラしたり、落ち込む
・生理不順
・生理痛
・貧血
・めまいや重い肩こり、頭痛や吐き気など、自律神経失調症に似た症状
・体重が増える
・不妊
ニキビや便秘などが、必ずしも女性ホルモンの乱れから生じているというわけではありませんが、様々な対処法を試してみても改善しない場合には、女性ホルモンの乱れを疑ってみることが必要になります。
女性ホルモンの分泌を増やす方法
女性ホルモンは、加齢やストレスなどによって分泌量が減ってしまいやすいもの。
そのため、分泌を増やす方法を知ることは、女性らしさを保つためには欠かせません。
では、女性ホルモンの分泌を増やす方法には、どのようなものはあるのでしょうか。
①お風呂に入ってリラックス
お風呂に浸かって体を温めることで、自律神経が整い、ストレスによる乱れを改善することができます。
②朝日を浴びる
朝、太陽の光を浴びることで体のリズムが整い、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌が活発になります。
生理前にイライラや倦怠感などがひどく現れるPMS(月経前症候群)は、セロトニンの不足と関係していると言われているので、朝日を浴びてセロトニンを増やしましょう。
③適度な運動をする
激しい運動ではなく、例えば一駅分歩くなど、軽くできる運動を行うことで代謝がよくなり、血流が促進されて、女性ホルモンの分泌が高まると言われています。
また、運動をすることでストレスが解消されるので、自律神経を整える効果も同時に期待できます。
④ときめきを大切に
好きな人にときめきを持つと、ストレスが解消され、エストロゲンの分泌が活発になると言われています。
ちなみに、これは現実の恋人だけに限らず、妄想などでもOKなのだそうです。
女性ホルモンのバランスを整える食事や食べ物
アーモンドやピーナッツなどのナッツ類には、ビタミンEが豊富に含まれていますが、ビタミンEには血行促進の効果があり、脳の血流をよくすることで女性ホルモンの分泌に関わる視床下部の働きを活性化してくれます。
なお、大豆に含まれる大豆イソフラボンは、エストロゲンと似た働きをするため、意識して摂取をしている方もいらっしゃると思いますが、摂り過ぎてしまうと生理痛が重くなるなどの症状が現れることから、適量を摂るように心掛けましょう。
女性ホルモンを増やす「ツボ」
女性ホルモンを増やすには、ツボを押すのも効果があります。
ツボ押しは手軽に始められるので、是非今日から実践してみましょう。
壇中(だんちゅう)
バストアップに効果があるツボです。
左右の乳首のちょうど真ん中にあるツボで、ここを押すと女性ホルモンの分泌が活発になります。
百会(ひゃくえ)
耳の先端から真上に伸ばし、頭のちょうどてっぺんの真ん中にあるツボです。
ストレスを解消し、薄毛対策や美肌に効果があります。
血海(けっかい)
血が集まっているツボで、ここを押すことで血流がよくなり、生理痛や生理不順が解消されます。
女性ホルモンを効果的に促進するおすすめのアロマ!
女性ホルモンを増やすには、アロマを利用するのもよいと言われています。
ここでは、女性ホルモンを分泌を促す作用のあるアロマをご紹介します。
クラリセージ
女性ホルモンに似た働きをするスクラレオールが含まれており、女性ホルモンのバランスを整えてくれます。
ナッツのような甘さの香りで、心身のリラックスを促します。
ゼラニウム
バラに似た甘い香りが特徴で、ストレスによる心身の緊張を解し、リラックスを促す効果があります。
また、ホルモンの分泌を調整する働きもあり、生理痛や更年期障害などの悩みを解消する効果が期待できます。
ネロリ
ネロリはビターオレンジから抽出されるオイルで、その名の通りオレンジの香りがします。
女性ホルモンの分泌を調整する作用があり、ストレスの軽減や安眠効果が期待できます。
まとめ
女性ホルモンは、どちらか一方の分泌が盛んになるようにするのではなく、エストロゲンとプロゲステロンの分泌量のバランスをとることがとても大切です。
また、女性ホルモンは加齢によって分泌が減っていきますが、今回ご紹介した方法を活用して、女性らしさを保てるように心掛けてみましょう。
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