顔色が悪いのは病気の可能性もあるの?改善法は?
「顔色を伺う」という言葉がありますが、これには相手の表情から気持ちを知るという意味があります。
世界的に見て、日本人は顔色を伺う傾向が強いと言われており、人間関係を円滑にする一方で本人はひどく疲れたりストレスが溜まってしまうものです。
そのような時、鏡に映った自分を見て「顔色が悪い」と思ったことはないでしょうか。
また、周囲から顔色が悪いよと指摘を受けたことはありませんか?
人の顔色を伺うのは得意でも、自分の顔色に注意を払っているという方は少ないのではないかと思います。
実際、顔色で相手の気持ちを100%汲み取ることは不可能ですが、顔色が悪い状態というのは体が何らかのサインを出している場合が多くあります。
そこで今回は、顔色が悪くなる原因や、タイプ別の症状、対処法などをご紹介したいと思います。
顔色が悪い原因は?
メイクをしていても、「何だか今日は顔色が冴えないな・・」と思うことはないでしょうか。
しかし、「顔色が変化するはずなんてないから、きっと気のせいね」と、特に何もせず放っておいてしまっている方は少なくありません。
顔色が悪く見えるのは、顔を流れる血液が滞ってしまったり、栄養や酸素が少ない状態になってしまうことで、皮膚にツヤがなくなったり冷えが起こってしまうからです。
つまり、顔色が悪いように見えるのは、決して気のせいではないのです。
また、健康な人の顔色というのは、薄い黄色で赤みを帯び皮膚にツヤがありますが、内臓疾患などの病気がある場合は体調の崩れと共に顔色が突然変化することもあると言われています。
顔色が悪い場合のタイプ別症状!あなたはどの顔色!
顔色が悪いと一口に言っても、何色に見えるかによって症状が異なると言われています。
そこでここでは、顔色のタイプ別に主な症状をご紹介したいと思います。
①赤い顔色
緊張が興奮によって自律神経の中の交換神経が優位になると、血液の流れが活発になるため顔が赤く見えます。
また、発熱や高血圧などで熱がこもると、顔が赤くなることがあります。
顔が赤い場合、めまいや頭痛などの症状が平行して現れることがあります。
②青い顔色
顔色が青くなる原因は、血液循環の低下が主と言われています。
細胞に必要な栄養や酸素が届かないため、めまいや体の倦怠感、肩や首、腰の痛み、冷えなどの症状が現れる他、貧血を起こしている可能性も考えられます。
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③黄色い顔色
顔色が黄色くなる原因には、胃腸の不調が考えられます。
食べた物の消化・吸収が上手くいっていないため、栄養不足に陥っていることから胃腸の疾患や虚弱体質などを引き起こす恐れがあります。
顔色の他に、口の周りが切れやすくなったり、口内炎ができやすくなるなどの症状も現れます。
なお、顔だけではなく体全体が黄色くなっている場合は、肝臓や胆のうの機能が低下して黄疸が出ている可能性もあるため、すぐに病院へ行くようにしましょう。
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④黒い顔色
日に焼けたわけでもないのに顔色が何だか黒ずんできた・・。
このような場合は、腎臓や肝臓の機能が低下している可能性があります。
腎臓や肝臓は、体の老廃物を濾過して排出する重要な役割をしているため、この働きが衰えると老廃物が体内に蓄積して顔が黒く変色することがあります。
顔色のタイプ別対処法
色によって原因や症状に違いがあることがわかったところで、さらにここでは顔色のタイプ別の対処法をご紹介したいと思います。
①赤い顔色
体内の熱を逃がすため、体に密着した服ではなく襟元や袖口の広い、緩い服を着るようにしましょう。
また、体を冷やす作用のあるトマトやナス、きゅうり、白菜などの食べ物を摂ったり、こまめに水分を摂るのもよいでしょう。
②青い顔色
血液循環の低下が原因で起こる青い顔色の対処法は、お風呂にしっかりと浸かって体の芯から温めるのがおすすめです。
また、エアコンを使用している場合は設定温度を下げたり、冷たい飲み物を摂り過ぎて体を冷やさないようにすることが大切です。
さらに、運動不足によって筋肉量が減ると、熱の発生が不足してしまうので、適度な運動を心掛けるのもよいでしょう。
③黄色い顔色
胃腸への負担を避けるため、食事の時はよく噛んで食べたり、消化のよいものを食べるようにしましょう。
④黒い顔色
体内に老廃物が溜まってしまうと、顔色が黒くくすんでしまうと言われています。
そのため、老廃物を体の外へ排出することが大切です。
老廃物を排出するには、食物繊維やポリフェノールが多く含まれる食べ物を摂るのがよいでしょう。
また、適度に運動をすることで血液やリンパ液の巡りがよくなり、老廃物の排出が進みます。
顔色の悪さを改善する方法
①足をマッサージしましょう
一日中立ちっぱなしや座りっぱなしの仕事をしていると、血液が下半身に留まってしまい流れが悪くなってしまいます。
帰宅後は、足をマッサージして溜まった血液を上半身に流してあげましょう。
入浴時や湯上りに行うと、体が温まっており血液の流れがよくなっているので、さらに効果的です。
②運動を心掛けましょう
運動によって下半身に筋肉が付くと、足から心臓に戻る血流がよくなり、顔色がよくなるだけではなくむくみや冷えの解消にも繋がります。
③朝日を浴びましょう
陽の光を浴びることで、自律神経の乱れを修復し、血流を正常な状態に戻すことができると言われています。
特に近年はストレス社会と言われていることから、自律神経の乱れが原因で体調不良を起こしている方が多いと言われています。
また、朝日を浴びると、脳内ホルモンのセロトニンの分泌が活発になることがわかっています。
セロトニンは別名「幸せホルモン」とも呼ばれており、幸福感をもたらせてくれるもの。
やる気や元気がみなぎり、心身共に健康に近付けてくれます。
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④バランスのよい食事をしましょう
極端なダイエットは体に必要な栄養が足りなくなるだけではなく、疲労やストレスなどが積み重なる原因になってしまいます。
そのため、食事制限だけでダイエットを行うのではなく、運動などを取り入れて長期的に無理のない方法を行うことが大切です。
また、好きなものだけを食べるのではなく、数多くの栄養を取り入れることも必要です。
顔色が悪い場合、何かの病気の可能性はあるの?
対処法や改善方法を行っても、顔色がどんどんと悪くなったり長期間顔色が優れない時は、病気が原因の可能性が考えられます。
・赤い顔色の場合は、更年期障害や多血症など
・青い顔色の場合は、貧血など
・黄色い顔色の場合は、急性肝炎や胆石症、胃潰瘍など
・黒い顔色の場合は、肝硬変や腎不全など
顔色だけで病気を判断するのは難しいですが、自分の顔を最もよく見ているのは自分のはずです。
いつもと何だか様子が違うなと感じたら、顔色が悪いという理由で構いませんので病院を受診してみましょう。
顔色が悪い原因と顔色のタイプ別対処法や改善法!のまとめ
体のどこかに不調があると、顔にその不調が現れることは確かなようです。
例えば、便秘が続いたりするだけでニキビが出たり、肌がカサカサと乾燥したりしますよね。
このような小さな変化を決して「気のせい」などと言って見逃さず、対処を行うことが大切です。
特に、肝臓や腎臓というのは症状がなかなか出にくいと言われているので、顔色が悪いというのは重要なサインになります。
対処法を行って、それでも改善されない場合は病院できちんと検査を受けましょう。
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