食欲不振の改善法や対処法!吐き気や下痢を伴う場合は?
食べたいのに体が食べ物を受け付けないような気がしたり、食べたいという気持ちすらなくなってしまう食欲不振。
誰もが一度くらいは経験したことがあると思いますが、どうして食欲不振は起こるのでしょうか。
人間の三大欲求の中にも食欲があるほど、食べることは生きることに繋がるもの。
そのため、通常は自分が食べたいという意思とは関係なく、体がエネルギーを欲した時は自然とお腹が空くものです。
それが空かないとなると、ちょっと問題と言えそうですよね。
そこで今回は、食欲不振について調べてみました。
食欲不振の原因や対処法、病気の可能性などをご紹介したいと思います。
一般的な食欲不振の原因は?
私達の食欲は、脳にある視床下部というところが司っていますが、この視床下部が何らかの原因で上手く働かなくなると食欲不振になると言われています。
視床下部の働きが悪くなる原因に、自律神経の乱れがあります。
自律神経とは、血圧を上げる、胃が消化活動を行う、腸のぜん動運動を促すといった、私達が自分の意思では動かすことのできない神経で、交感神経と副交感神経の2種類があるのですが、強いストレスや疲労などによって自律神経が乱れると、視床下部の働きを妨げてしまい食欲が低下すると言われています。
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下痢を伴う食欲不振の原因は?
冷たいものを多く摂り過ぎてしまい、体が冷えて下痢や食欲不振になるということは、比較的経験されている方が多いのではないでしょうか。
このように、下痢と食欲不振があくまでも一時的である場合は、体を温めて消化のよい食べ物を摂ることで次第に症状が改善されていきます。
しかし、下痢と食欲不振が長期間続いている場合は、過敏性腸症候群の可能性があります。
過敏性腸症候群とは、ストレスなどによって腸の動きが活発になり過ぎてしまい、下痢を繰り返してしまうものです。(下痢の他にも便秘型やガス型があります)
そして、すぐに下痢になってしまうようになると、今度は「いつまたお腹が下るのだろう」と怖くなってしまい、食べることを避けるようになってしまうことがあるそうです。
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吐き気を伴う食欲不振の原因は?
吐き気を伴う食欲不振がある場合には、暴飲暴食やアルコールの過度な摂取による胃もたれが原因と考えられます。
胃は食べ物が入ってくると膨らんで、胃酸によって分解や消化を促しますが、大量の食べ物が入ってくればそれだけ多くの胃酸を分泌するため、胃壁を傷付けてしまい胃もたれを起こしやすくなってしまいます。
また、このような状態が慢性的に続くと、胃壁が常に荒れた状態となってしまい、そこに胃潰瘍ができたり胃炎が生じる場合もあります。
吐き気と食欲不振が続く時は、できるだけ早く病院で検査を受けるようにしましょう。
子供の食欲不振の原因は?
一方、子どもはいつも元気にお腹いっぱい食事をするのがあたりまえ、と思っている方も多いのではないかと思います。
しかし、子どもも食欲不振になります。
子どもが食欲不振になる原因には、疲れや病気の可能性があります。
特に高熱が出ている時は、大人と同様に子どもも食欲がないのが普通です。
ただし、インフルエンザなどの病気でぐったりしている時や、遊び疲れてご飯も食べずに寝てしまった、ということはどちらも一時的なものと言えますが、食欲不振が長期的に続いている場合は注意が必要です。
最近は、孤食といって子どもが一人で食事をする機会が多いことから、「食べても美味しくない」と感じたり、兄弟がいて下の子の面倒に親が掛かりっきりになってしまった場合などに、淋しさがストレスになって食欲不振に陥るケースもあるそうです。
食欲不振から考えられる病気は?体重減少が気になる場合は?
食べ過ぎてしまった時や、疲労がピークに達して食べるよりも寝ていたいと思う時などに、一時的に食欲不振になることはよくあることと言えます。
また、失恋して大きなショックを受けた時などには、そのストレスから食欲が沸かなくなってしまったという経験をされたことがある方もいらっしゃるでしょう。
このように、食欲は私達の生活にとても密接したものと言え、場合によっては「食べたくないな」と思う日があっても、それ自体は大きな問題ではないと言えます。
しかし、食欲がない日が長く続いたり、体重の減少が見られる時は病気の可能性が考えられます。
食欲不振と体重減少を引き起こす病気には、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃炎や腸炎などの消化器疾患を始めとして、肝炎や膵炎、糖尿病、バセドウ病、うつ病、拒食症、潰瘍性大腸炎、ガンなど様々なものがあります。
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食欲不振の時の対処法!
ストレスや疲労の蓄積によって食欲不振が起こっている場合は、リラックスを促すことが大切です。
食欲不振の多くは、自律神経の乱れによるものと言われていますが、中でも交感神経が優位になり過ぎることで体が常に緊張した状態になってしまい、胃腸に負担が掛かりやすくなってしまいます。
そこで、自律神経の中の副交感神経が優位になるようにすることで、2つの神経のバランスが上手く保てるようになり食欲不振に効果があると言われています。
副交感神経は、リラックスを促す神経なのですが、逆に心身がリラックスをすることで副交感神経もスムーズに働きやすくなると言われています。
リラックスするためには、音楽を聞く、散歩をするなど様々な方法がありますが、中でも筋肉のコリを解すマッサージをすると副交感神経が優位になりやすくなるだけではなく、血流がよくなって老廃物の排出が促進されるので、内臓の働きが活発になり食欲が沸いてくると言われています。
食欲不振を改善するには?
食欲不振が胃や腸などの内臓疾患が原因ではなく、ストレスや疲労の蓄積による自律神経の乱れが原因の場合は、自律神経の乱れを修復し、正常な状態に戻すことで食欲不振を改善させることができます。
最も簡単な方法としては、お風呂にゆっくりと浸かること。
お風呂の時間は、一日の中でも睡眠時と並んで副交感神経が優位になる時です。
38~40度のややぬるめのお湯に浸かり、体のコリを解しましょう。
また、運動をすると交感神経が働いていますが、血流がよくなり老廃物の排出が促されることで、疲労やストレスの解消効果が期待できます。
なお、筋力をつけるためやダイエットのための運動ではないので、ハードに行う必要はありません。
ジョギングやウォーキング、水泳などを「気持ちがいいな」と感じる程度に、長期的に行うことが大切です。
食欲不振の時におすすめの食事やレシピ!
ここでは、食欲不振の時におすすめのレシピをご紹介したいと思います。
かぼちゃの煮物
①カットしたかぼちゃをラップで包み、レンジで7~8分チンする。
②マヨネーズにこしょうを混ぜたドレッシングと、刻み葱をかけて完成。
参考URL: http://cookpad.com/recipe/4110884
うちの絶品鍋☆スンドゥブチゲ
①韓国粉トウガラシ、塩、醤油、はちみつ、にんにく、ごま油、生姜を炒める。
②大根、豚バラ、長ねぎをカットし、鍋でお湯を沸かしたら、そこにダシダと①を適量入れる。
③鍋に豚バラ、シーフードミックス、長ねぎ、大根を入れて煮込む。
④豆腐を握って入れ、チーズと卵を入れて完成。
参考URL: http://cookpad.com/recipe/3455330
5分で完成☆ひんやり白だしうどん
②白だしと水、氷を合わせる。
③水で絞めたうどんをかけつゆの中に入れ、輪切りにしたすだち、カットしたみょうが、ねぎを散らして完成。
参考URL: http://cookpad.com/recipe/4110335
食欲不振の原因や対処法!病気の可能性はあるの?のまとめ
食欲がないと「痩せられてラッキー」という方がいらっしゃいますが、体にとってエネルギーとなるものがなくなることは決してよいこととは言えません。
食欲は私達が生きていく上で、欠かせないものなので、食欲不振が続く時は適切な対処や改善を試み、それでも食欲が戻らない場合は病院を受診するようにしましょう。
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