糖尿病に効果のある食べ物や飲み物の特徴と栄養素!
糖尿病とは、読んだ通り尿に糖が出る病気です。
でも、そう聞いただけでは「それほど深刻になる必要はないのではないか」と思ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、糖尿病が怖いのは合併症だと言われています。
糖尿病が進行すると、失明や体の壊死を始め、腎不全や脳卒中、心筋梗塞など、重い合併症を引き起こすことがあります。
そのため、毎日の食生活で糖の摂り過ぎに注意することはもちろんのこと、糖尿病を発症してからはインスリン注射や内服薬による治療だけではなく、症状を抑える作用のある栄養素を含んだ食事をすることで、病状をコントロールする必要があると言われています。
そこで今回は、糖尿病に効果のある食べ物や飲み物を調べてみました。
糖尿病に効果のある食べ物や食品・食材おすすめ15選!
糖尿病を予防、改善するには血糖値を上げないことがとても大切です。
ここでは、血糖値の上昇を抑える作用のある食べ物をご紹介したいと思います。
きのこ
また、インスリンの働きを助けるクロムやカリウムなどのミネラルも多く含まれています。
種類が多いので、食べ飽きしないのも嬉しい点ですよね。
わかめ
わかめには水溶性食物繊維やクロムが多く含まれていることから、糖尿病の予防、改善のためにはぜひとも覚えておきたい食品の一つと言えます。
オクラ
オクラをカットするとヌルヌルとしますが、これは水溶性食物繊維の一種であるペクチンやムチンを多く含んでいるからです。
また、オクラにはマグネシウムや亜鉛などのミネラルも含まれています。
きくらげ
また、水溶性・不溶性の両方の食物繊維を含んでいます。
アロエ
アロエに含まれるアルポランという成分には、血糖値を下げる働きがあると言われています。
こんにゃく
こんにゃくに含まれるグルコマンナンという成分は、水溶性食物繊維の一種です。
こんにゃくはその殆どが水分のため、とても低カロリーであることに加え、お腹の中で膨らむため食べ過ぎの防止にも役立ちます。
アーモンド
健康食品としてここ数年、大注目を集めているナッツ類の中でもアーモンドは食物繊維が多く、クロムも含まれていることから糖尿病によいと言われています。
あさり
インスリンの働きを助ける作用のあるクロムは貝類に多く含まれていますが、中でもあさりの含有量はトップクラスを誇ります。
あさりにはこの他にもマグネシウムやタウリンも含まれています。
たまねぎ
たまねぎに含まれる硫化アリル、ケルセチン、グルタチオンという成分に、インスリンの働きを助ける作用があると言われています。
いか
いかにはタウリンが多く含まれており、インスリンの働きを助ける作用があると言われています。
バナナ
皮を剥くだけで手軽に食べられるバナナは、甘いためGI値が高いと思われがちですが、実際にはGI値が55となっており、糖尿病学会が推奨するGI値60以下の食品となっています。
バナナには食物繊維やカリウムが多く含まれていることから、糖尿病によいと言われています。
山芋
山芋がネバネバするのは、ムチンという食物繊維が含まれているから。
またマグネシウムや亜鉛といったミネラルも多く含まれています。
ところてん
ところてんは、テングサなどの海藻類を煮て溶かし固めたもので、食物繊維が非常に多く含まれています。
玄米
糖は甘いものに多く含まれていると思われがちですが、実はご飯やパンなどの主食に含まれる炭水化物にも糖が多く含まれることから、糖尿病患者の方はご飯やパンなどの摂取を制限する必要があります。
その際、食物繊維やクロムが多く含まれる玄米を代替えにすることで、食事の満足度を高めるとともに糖尿病の予防や改善にも効果が期待できます。
酢
酢に含まれる酢酸は体内でクエン酸に代わり、糖の代謝を促進する働きがあります。
酢のみを摂取するのがつらいという場合は、今回ご紹介したわかめやいか、ところてんと和えて酢の物にして摂取してみましょう。
糖尿病に効果のある飲み物おすすめ5選!
ジュースや炭酸飲料など、糖分が多く含まれる飲み物は糖尿病の方にはご法度ですが、飲み物の中には糖尿病に効果のあるものも多くあります。
緑茶
緑茶に含まれるカテキンには、抗酸化作用や抗炎症作用によって血管を丈夫にし、血糖値を下げる働きがあることがアメリカの研究チームによって明らかになっています。
ウーロン茶
近年、ウーロン茶が血糖値の抑制に効果があるとして、様々な商品がトクホ(特定保健用食品)の認証を受けて販売されています。
糖尿病によい飲み物はどれを選んだらとよいかわからないという方は、このようなトクホ商品に注目してみるのもよいかも知れませんね。
麦茶
麦茶に含まれるピラジンという成分には、血液をサラサラにして血流を促進する働きがあると言われています。
また、麦茶に含まれるGABAにはアドレナリンの分泌を抑えて血糖値の上昇を抑制する作用もあると言われています。
紅茶
紅茶にも緑茶同様にカテキンが含まれていますが、このカテキンが発酵してできたテアフラビンというポリフェノールに、血糖値の上昇を抑える働きがあると言われています。
水
水は糖質を含まないため、糖尿病の方でも気軽に飲むことができます。
ただし、一度に大量飲むと尿の量が増えるため、少量をこまめに飲むように心掛けましょう。
糖尿病に効果のある食べ物や飲み物を選ぶ時のポイント!
健康診断などで血糖値が高い方は、糖尿病予備軍と言われて食生活を変えるように指導されます。
これは、摂り過ぎた糖はまずは血液中に溢れて高血糖状態になるからです。
これを放っておくと、糖は血液中だけではなく尿にまで出てしまい、糖尿病を発症します。
つまり、糖尿病とは尿に糖が出るだけではなく、その前段として血液に糖が多く含まれていることになるのです。
血液は全身に栄養や酸素を運ぶ重要な役割を担っているため、糖が増えることで血管が脆くなったり神経を傷付けて、臓器の正常な働きを妨げてしまいます。
このようなことから、糖尿病に効果のある食べ物や飲み物を選ぶ時は、血糖値を上げないものがよいと言われています。
糖尿病に効果のある栄養素や食べ物や飲み物の特徴
糖尿病を予防、改善するには血糖値を上げないことが大切ということはわかりましたが、それでは具体的にどのような栄養素を摂取するのがよいのでしょうか。
糖尿病に効果のある栄養素の特徴として、GI値が低いということが挙げられます。
GIとは、グリセミックインデックスと呼ばれるもので、その食品を摂取した後の血糖値の上昇度合いを数値化したもの。
この値が高いほど血糖値を上げやすい食品とされ、逆に低いほど血糖値を上げにくいと言われています。
血糖値を上げない作用のある栄養素には、糖の吸収を穏やかにする働きのある食物繊維を始めとして、糖の分解や代謝に関わるインスリンと似た作用のあるクロムやマグネシウム、タウリン、カリウムなどのミネラル類が挙げられます。
まとめ
糖尿病は発症しても、食生活や運動などの改善によって症状の進行を抑えることができます。
そのため、健康診断などで血糖値が高めと言われたら、できるだけ早い段階で血糖値を上げない食事をするようにしましょう。
また、早食いやドカ食いも血糖値を上げやすくなるため、腹7~8分目を目安によく噛んで食事をすることも大切です。
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