目薬の正しい差し方のポイント!間違った差し方は?
パソコンなどを長時間作業すると目がショボショボしたり、疲れた感じになりますよね。
また、花粉症の時期になると目がかゆくなったり、コンタクトなどで乾燥しやすい方など、症状が現れた時にはどのような対処を行いますか?
多くの方が、市販されている目薬を使用するのではないかと思います。
目薬は、必ずどの家庭にも一個はある常備薬ではないでしょうか。
しかしその反面、多くの方が目薬を間違った差し方で使用していると言われています。
今、これを読んで「だって目薬なんて、薬液を目に入れたらいいだけじゃないの?」と思ってしまった方は要注意です。
目薬は、正しい差し方で行わないと効果がなくなってしまうだけではなく、目薬の汚染に繋がってしまうこともあるのです。
そこで今回は、目薬の正しい差し方やコツをご紹介したいと思います。
また、目薬に関係する疑問や、目薬の管理方法なども併せて掲載していますので、ぜひ一度お読み頂けたらと思います。
目薬の正しい差し方とポイント
目薬はただ差せばよい、わけではありません。
正しい差し方で行わなければ、期待するような効果が得られないことがありますので、ここでは目薬の正しい差し方についてご紹介したいと思います。
目薬を差す前に大切な事
せっかく目の症状に効く成分を点眼するのに、汚れたままの手で行ってしまったら、菌が入り込んでしまったり目薬自体を汚染してしまう可能性が高くなってしまいます。
そのため、目薬を差す前は必ず手洗いをして、手を清潔にする必要があります。
正しい目薬の差し方の順序や流れ
1. 目薬を手に持った方の反対の手の指で、下まぶたを軽く下に引っ張ります。
2. 目の中に目薬を入れます。
3. 目を閉じて目頭を軽く抑えると、目薬が涙点から流れていかないため、目薬の効果が高まります。
4. 零れた目薬は、ガーゼやティッシュなどで拭き取ります。
目薬の簡単な差し方とコツ!怖くない目薬の差し方
目薬の差し方について、詳しい動画をご紹介しています。
動画では、利き手と反対の手でこぶしを作り、そのこぶしを目の下にあてて、軽く下にひっぱった後顔を上げて、目薬を持った利き手を目の下においたこぶしの上において支えにして、目薬を差しています。
2種類以上の目薬を差すときは?
場合によっては2種類以上の目薬を差すこともあるかも知れませんが、そのような時差す順番などはあるのか疑問ですよね。
目薬を複数差す必要がある時は、最も効いてもらいたいものを一番最後に差すようにしましょう。
なぜなら、最初に差した目薬は、次に差した目薬の成分によって洗い流されたり、薄まってしまうことが考えられるからです。
原則として、1番目と2番目に差す目薬の間隔は3~5分ほどと言われています。
そのため、最初の目薬が全部流れてしまうということは考えにくいのですが、時間がなくて1分しか間を開けられないという時は、場合によっては流れてしまうこともあると考えられるので、最も症状がつらいものや早く治したいものを優先的に一番最後に持ってくるのがよいと言われています。
子供に目薬を差すときのポイントやコツは?
大人でも目薬を差すのが苦手という方がいるのであれば、子どもにとってはそれはなおのことだと思います。
基本的には、目薬の差し方は大人も子どもも変わりはないのですが、怖がって暴れたり泣いてしまうと、目を傷つけたり効果が期待できない可能性もあります。
そのため、子どもに目薬を差す場合は、次のような方法を試してみることをお勧めします。
1.子どもを寝かせた状態にし、目を閉じるように言います。
2.その状態で、目頭の部分に目薬を1~2滴ほど落とします。この時、目は閉じたままで構いません。
3.指で上まぶたと下まぶたを開くと、目頭部分に溜まっていた目薬が目の中に入って行きます。
この方法だと目薬を怖がらずに差せる子どもが多いそうなので、ぜひチャレンジしてみて下さいね。
高齢者や介護者の目薬を差す場合は?
高齢の方や介護者に目薬を差す時も、基本的には目薬の差し方は同じになります。
しかし、それでは上手くいかないという場合は、次の方法を試してみて下さい。
●目が上手く開けられない時は、舌を出してもらうように言うと、目が開きやすくなります。「アッカンベーをして下さい」と言うと、舌と一緒に目が見開くので、そのタイミングで目薬を差してみましょう。
●まぶたが開けずらい時は、無理に上下を開けようとせず、下まぶただけを引っ張ってみましょう。また、目の中に目薬が入ることを嫌がる時は、下まぶたにある涙腺を狙ってもよいそうです。
間違った目薬の差し方は?
目薬を差した後は、パチパチとまばたきした方が目薬が目の全体に行き渡る・・ような気がしませんか?
実はこれは間違いで、パチパチしてしまうと目薬が目頭に集まってしまい、涙点から喉の方へと落ちてしまい、効果が薄くなってしまいます。
また、目薬を差す時は、目薬が入った容器の先がまつげやまぶたに触れないように注意しましょう。
まつげやまぶたに付いた雑菌や花粉などが、目薬の容器に入り込み汚染に繋がってしまうことがあります。
寝る前に目薬を差しても大丈夫なの?
一日の目の疲れを回復させる意味で、夜寝る前に目薬を差す方もいらっしゃるのではないかでしょうか。
また、ドライアイの方なら、寝る時に目薬を差しておけば、朝起きた時に乾燥を防げそうにも思えますよね。
しかし、寝る前に目薬を差すのはよくないという話を聞いたことはないでしょうか。
目薬を差して寝てしまうと、目薬に含まれる成分が長く目に留まってしまい、返って悪影響を及ぼすことがあります。
特に防腐剤入りの目薬は、アレルギー症状を引き起こす恐れがあると言われています。
ただし、最近は安全な防腐剤が使用されていることもあり、就寝の10~15分前に差す分には問題はないと言われています。
目薬の保管方法
・直射日光を避けて保管する
・涼しい場所で保管する
・キャップをしっかりと締めて保管する
・濁りがあるものは使わない
・目薬の中に浮遊物がある時も使わない
・冷蔵庫での保管はOKですが、冷気の吹き出し口付近に置くと凍ってしまうことがあります。凍った目薬は使用することができないので注意して下さい。
目薬の役割と効果
市販されている目薬は、その症状別に細かく用途が分かれています。
そのため、ドラッグストアなどに行って「目薬を下さい」と言うと、「どのような症状でお悩みですか?」と症状を詳しく聞かれます。
例えば、ドライアイであれば、目の乾きや涙腺のつまりが原因と思われることから、目の潤いを保持するための成分が含まれていたり、またはその成分が長く目に留まるために高粘質のタイプになっているものが多くあります。
また、眼精疲労用の目薬の場合はビタミンなどの成分が、かゆみがあるなら抗炎症作用の含まれる成分が、目薬に添加されています。
まとめ
これまで何気なく差していた目薬ですが、こうして正しい差し方や間違った差し方を知ると、「今までの方法では効果が薄かったかも・・」と思うことがあるかも知れません。
せっかく薬を使うのですから、その効果は最大限に生かしたいもの。
ぜひ今日から正しい目薬の差し方を覚えて、目の症状をできるだけ早く解消できるように努めましょう。
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