ペリドットの効果や色は?お手入れはどうしたらいい?
ダイヤモンドやルビー、サファイアなどに比べて、知名度が高いとは言えないペリドット。
今日初めて名前を聞いたという方もいるかも知れませんが、その輝きの美しさから「太陽の石」や「夜のエメラルド」という異名を持つ魅力的な宝石です。
8月の誕生石としても知られており、「平和」や「安心」「夫婦愛」など宝石言葉も素敵な言葉ばかりです。
宝石言葉を聞いてみると、8月生まれの方へのプレゼントだけではなく、結婚記念日のお祝いなどにも喜ばれそうですよね。
そこで今回はペリドットについて調べてみました。
ペリドットの意味や由来、お手入れの方法などをご紹介します。
8月の誕生石「ペリドット」の意味や由来
ペリドットの由来には諸説あり、13世紀の中世英語の「ペリドート(明るい点・ボタンの意味)」が語源とされる説を始め、フランス語で「ペリトー(不明なという意味)」を語源する説、ギリシャ語で豊富を意味する「ペリドナ」説、アラビア語で宝石を意味する「ファリダット」説などがあります。
この中で最も有力とされているのはファリダット説ですが、現在まではっきりとしたことはわかっていません。
和名は橄欖石(かんらんせき)と言います。
橄欖は日本ではオリーブのことを指し、ペリドットの特徴である緑色を表しています。
ペリドットは「オリビン」という鉱物の一種で、橄欖石の中で特に緑色が美しく出ているものをペリドットと呼び、宝石として産出しています。
また、ペリドットには「ハワイアン・ダイヤモンド」という呼び名もあります。
これは昔、ハワイのオワフ島の先端がキラキラと輝いていたことから、その輝きがダイヤモンドに似ていることからダイヤモンドヘッドを名付けられましたが、実はこの輝きはダイヤモンドではなくペリドットだと判明したからです。
さらに、夜になると電光の下で綺麗な緑色に見えることから、「夜のエメラルド」とも呼ばれています。
宝石言葉はなに?
ペリドットの宝石言葉は、「平和」「安心」「幸福」「夫婦愛」などです。
宝石言葉は、宝石が持っている歴史や特別な背景を元に、1912年にアメリカの宝石業界が誕生石とともに定めたのが始まりと言われていますが、文化や宗教観の違いなどから、必ずしも世界が同じ宝石言葉や誕生石を認識しているわけではありません。
花に花言葉があるように、宝石にも多様な宝石言葉があります。
恋人や友人、家族など大切な人に花を贈る時、花の色だけではなく、花言葉から花を選ぶことがありますよね?
それと同じように、宝石言葉から宝石を選ぶのも素敵だと思います。
ペリドットは8月の誕生石なので、8月生まれの方へのプレゼントとしてはもちろんのこと、宝石言葉の意味からご自身の結婚祝いや、両親の結婚記念日などに贈ってもよろこばれると思います。
ペリドットの効果
ペリドットは太陽と風の気を持つパワーストーンと言われており、ネガティヴな気を払ってくれる効果があると言われています。
人間関係によるストレスや憂鬱な気持ちなどを抱えていても、ペリドットがそれらを解消してくれると言うわけです。
また、心の負担だけではなく体の負担や疲れを取り払ってくれるため、翌日から心身ともにリフレッシュした状態になるでしょう。
気持ちが落ち込みやすい人や、なんでもすぐ抱えて込んでしまう性格の方には特にお勧めと言えます。
さらに、宝石言葉でも触れていますが、ペリドットは夫婦愛を高め、幸福感や安心感をもたらしてくれます。
お揃いで身に付けることで、その効果はより高まると言われているので、ペアアクセサリーとして普段から身に着けるのがよいしょう。
なお、ペリドットに限らず宝石やパワーストーンの効果には、科学的根拠はありません。
神社でもらうお守りと同様に、心の持ちようが変わることで行動や思考が変わり、結果として人生に前向きになれたり、積極的に取り組めるようになるのが目的となります。
ペリドットの色は?
ペリドットの緑色は、「オリーブグリーン」と称される綺麗な色合いになります。
ペリドットは和名を橄欖石と言いますが、これはペリドットを表す単一の名称ではなく、火成岩に多く含まれる鉱物の総称を指し、中でも多いのがマグネシウムを多く含む苦土橄欖石と言われています。
ペリドットも苦土橄欖石の一種なのですが、他の不純物を含んでいないものほど美しい緑色(やや黄色みを帯びている)になり、このような橄欖石をペリドットと呼んでいます。
マグネシウムを含んでいても、鉄イオンなど他の成分も多く含まれていると、澄んだ緑色ではなく黒みがかった茶色に近くなります。
このような場合は宝石のペリドットとして産出されず、橄欖石と見なされます。
逆にマグネシウムが多いとやや明るめの緑となり、フォレストグリーンやライムグリーンと呼ばれます。
明るめの緑もペリドットの色の一つですが、それよりもオリーブグリーンのペリドットが良質とされます。
お手入れ方法について
ペリドットは日光や水に強い宝石なので、気軽に普段使いができる宝石と言えます。
ペリドットには「お互いを輝かせる」という意味もあるので、夫婦や恋人同士のペアで購入した場合、なるべく身に着けているのがよいと言われています。
普段のお手入れは、やわらかい布で汚れを拭きとる程度で構いませんが、汚れが目立つ時はぬるま湯に中性洗剤を入れたものに浸けておき、やわらかいブラシなどで汚れを浮かせて下さい。
汚れが綺麗になったら、水ですすぎ、乾いた布でしっかりと水気をとりましょう。
超音波洗浄機の使用は避けるようにして下さい。
また、ペリドットは硬度が6.5~7となっており、ダイヤモンドやルビー、サファイアなど硬度の高い宝石と一緒に保管すると傷がつきやすくなります。
ジュエリーケースなど仕切りのあるもので保管するようにしましょう。
購入時の注意点
ペリドットは希少な宝石であるものの、粒の小さいタイプについては水晶やローズクォーツ並に価格が安いため、購入しやすい宝石の一つと言えます。
しかし、粒が大きく、クラックと呼ばれるひび割れや、インクルージョン(内包物)が入っていないものになると、それなりに価格が上がりますが、それでもダイヤモンドやルビーなどの高級宝石よりは、比較的求めやすい価格設定となっています。
そのため、偽物が出回る心配が少ないと言えますが、それでもペリドットの偽物は存在します。
その多くはクラック水晶と呼ばれるもので、ひび割れた部分から染料をしみ込ませているため、当然ながら使用しているのは水晶です。
ペリドットの効果を得たいがためにペリドットを購入したつもりが、購入したのがペリドットではなく水晶だとしたらガッカリですよね。
このようなことを避けるためには、ペリドットに限らず宝石やパワーストーンは、信頼できるお店で購入するのがよいでしょう。
まとめ
宝石の中ではあまり名前の聞かないペリドットですが、その美しさは同じ緑色の宝石であるエメラルドにも負けないものです。
8月の誕生石なので8月生まれの方へのプレゼントに最適ですが、夫婦愛を高めてくれる効果があることから、夫婦お揃いで身に付けるのがよいと言われています。
他の宝石に比べて比較的価格がお安いので、結婚記念日のプレゼントとして、ペアのペリドットのアクサセリーを贈り合うのもお勧めでしょう。
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