サファイアの宝石言葉を教えて!お手入れの方法は?
9月の誕生石サファイアは、「サファイアブルー」という色が実在するほど、青のイメージが強い宝石です。
それもそのはずで、サファイアという名称は「青」という言葉の意味が語源となっているもの。
宝石言葉には「誠実」「成功」「慈愛」などがあり、青から連想するクリーンで清々しい言葉が並んでいます。
憧れの宝石として名前が上がることも多いサファイアですが、意味や由来を知っているという方は以外と少ないかも知れません。
そこで今回は、サファイアについて調べてみました。
サファイアの色や効果、お手入れの方法なども合わせてご紹介します。
9月の誕生石「サファイア」の意味や由来
サファイアの語源は、ギリシャ語のsappheirosやラテン語のsapphirusとされており、これらには「青色」という意味があります。
和名も「青玉」となっているので、青=サファイアは世界共通の認識と言えるでしょう。
青は空や海を連想させますが、中世ヨーロッパの人々は空が青いのは大地に散らばったサファイアが映っているからだと信じていたそうです。
(なお、サファイアの色については詳しくは後述していますが、サファイアの色は青だけではなく黄色や緑など、様々な色があります。これも、大地の色を反映していると考えられていたそうです。)
そのため、サファイアは古くから神聖な宝石とされており、聖職者がその印としてサファイアがついた指輪を身に付けていたと言われています。
サファイアの付いた指輪をした手で信者に触れることで、慈悲を与え、人々を悩みから救ったと言われています。
サファイアの色
先ほど触れたように、サファイアブルーという色があることからも、サファイアには「青」のイメージを強く持っている方が多いのではないかと思います。
しかし、実はサファイアは青以外にもピンクや紫、黄色、緑など色の種類が豊富な宝石です。
というのも、サファイアはそもそもコランダムと呼ばれる酸化アルミニウムが主となる鉱物の一種。
このコランダムには、サファイアと並ぶ人気の宝石であるルビーも含まれています。
コランダムは基本的には無色透明なのですが、ここに不純物(イオン化合物)が混じることで、様々な色に変化するのですが、その中で赤が強いものをルビー、青が強いものをサファイアとしています。
なお、鉱物学的にはコランダムは青のサファイアのみの区分となりますが、宝石として捉えた場合は、色の出方によってピンクサファイア、イエローサファイア、グリーンサファイアなどのように名称が付けられています。
青のサファイア以外を総じて「ファンシーカラーサファイア」と呼ぶこともあるそうです。
また、明確な色の区分けではありませんが、「スターサファイア」と呼ばれるものも存在します。
これは、光をあてると6つの光の筋が現れる特別なサファイアとなっており、天然物ではほとんど見かけることはありません。
サファイアの効果は?
サファイアはダイヤモンドに次いで硬い鉱物であることから、地盤を固める、基礎をしっかりと作ると言った効果がある宝石と言われています。
そのため、仕事運をアップさせたい人にはとてもお勧めの宝石と言えるでしょう。
仕事を着実にこなすことができるだけではなく、人間関係においても結びつきを強めてくれる効果が期待できます。
また、強い鎮静作用を持つと言われているため、すぐに感情的になったりパニックになってしまうという方にもお勧めです。
持っているだけで気持ちが落ち着き、自分が今、何をすべきが冷静に考えることができると言われています。
なお、これらの効果は科学的に立証されているものではありません。
しかし、宝石は長い間、人々の心に寄り添い、時に励まし、力を与えてきたものと言われています。
実際にその効果が立証できなくても、宝石を手にすることで気持ちが安定し、前向きになれるのだとしたら、それはかけがえのない力となってくれるはずです。
宝石言葉は?
サファイアの宝石言葉は「誠実」「成功」「慈愛」「忠実」「真実」など。
青は一見すると冷たさを含んだ色でもありますが、それよりもおおらかさや癒しを感じるのは、空や海を思い浮かべる人が多いからでしょう。
実際、青には心理学的にも集中力を高めたり、興奮を抑え、気持ちを落ち着かせる効果があることがわかっています。
仕事でも勉強でも、心を落ち着かせて集中をすることで、成果や成績を上げることができますし、何よりそのようにひたむきに頑張る姿は周囲からの信頼を得やすいものです。
まさに「成功」や「誠実」「忠実」などは、青の持つイメージそのもののような気がします。
このような色の持つ心理的な作用も、宝石言葉に大いに関わっていることがわかりますよね。
お手入れ方法について
サファイアは、ダイヤモンドに次いで硬い宝石で硬度は9あり、比較的お手入れのしやすい宝石と言えます。
普段のお手入れ方法は、身に付けた後にその都度やわらかい布などで汚れや皮脂を拭きとるだけでOKですが、汚れが目立つ時は中性洗剤を入れたぬるま湯に浸け、汚れを浮かせてからやわらかいブラシなどで軽く擦り、汚れを取り除いて下さい。
また、宝石店などにある超音波洗浄を使ってもよいので、年に一度程度、超音波洗浄で隅々まで綺麗にするのもよいでしょう。
ただし、グレードが低いものや、中にひび割れのような模様が入っている場合は、超音波洗浄によって割れてしまうことがあります。
気になる時は超音波洗浄を避けた方がよいでしょう。
普段の管理については、サファイアは熱に強いので日光をさほど気にする必要はないものの、長時間光にあてると変色の恐れがあるので注意して下さい。
サファイアと他の宝石がぶつかった時、サファイアは硬度が高いので傷がつかなくても、硬度が低い他の宝石を傷つけてしまうため、保管は個別に行うのがよいでしょう。
購入時の注意点
サファイアは古くから神聖な宝石として知られていたため、模造品が多い宝石の一つと言われています。
しかし、天然物の多くは内包物と呼ばれるインクルージョンや、クラック(ひび割れ)があるため、加工によって作られた偽物の場合は、インクルージョンやクラックがなく不自然なほど美しいことから、プロなら安易に見分けが付けられると言われています。
そのため、信頼のおける宝石店でサファイアを購入する時は、そこまで心配する必要はないでしょう。
しかし、海外の土産物屋やパワーストーンを取り扱っているお店など、宝石の専門知識を持たない人が販売している場合は、偽物をサファイアとして販売しているケースもあります。
また、最近は天然物に近づけるため、インクルージョンやクラックも加工された偽物のサファイアもあるようなので、購入の際には十分注意をするようにして下さい。
まとめ
サファイアは、青が語源となってその名称がつけられた9月の誕生石です。
「誠実」「忠実」「成功」などを宝石言葉とし、持っていると心が安定して、基盤をしっかりと作ることができると言われています。
ただし、サファイアは昔から模造品が多く出回っている宝石と言われています。
正規の宝石店で購入する分には、あまり心配する必要はなさそうですが、お土産物屋などで安価で売られている場合は偽物の可能性が高くなっているため、信用できるお店で購入するようにしましょう。
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