お中元のお礼状の例文まとめ!マナーを教えて!
昔は、お中元は直接贈りたい相手に自ら届けるのが当たり前でしたが、近年は様々な事情から宅配便で送ることも少なくありません。
そうすると気になるのが、「送った品物がちゃんと届いているのか」ということ。
そのため、お中元を頂いたらきちんとお礼状を送るのがマナーとなります。
とは言え、お中元のお礼状は普段書き慣れているものではないので、何をどう書いていいのか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、お中元のお礼状の書き方についてご紹介します。
お中元のお礼状の書き方
お中元のお礼状の書き方は、お礼状を送る相手によっておおまかに分けることができます。
ここでは、親しい友人などに送る場合と、取引先などのビジネス関係者に送る場合についてご紹介します。
親しい相手
親しい相手であれば、書き方にそこまで気を付ける必要はないでしょう。
一般的に横書きはカジュアル、縦書きはフォーマルな印象を受けますが、親しい相手であればどちらでお礼状を書いても構いません。
また、使う言葉についてもそこまで神経質になる必要はありませんが、お中元を頂いた感謝の気持ちをしっかりと伝えたいというなら、「親しき中にも礼儀あり」と考えて、お礼状を書くのによりふさわしい縦書きで書くことをお勧めします。
ビジネス
ビジネスの関係者に送る場合は、縦書きで書くようにしましょう。
また、使用する便せんや封筒はイラストなどが描かれているものではなく、白の無地にするとよりフォーマルな雰囲気が出て、改まった感じになります。
言葉使いについても、丁寧なものを心がけます。
お中元のお礼状の基本的な構成は?
特に会社の上司や取引先などのビジネス関係者に出す場合は、お礼状にふさわしい構成を元にお礼状を書くようにします。
そこでここでは、お礼状の基本的な構成をご紹介します。
① 頭語
文章の最初に付ける言葉で、一般的には「拝啓」や「謹啓」「前略」などがあります。
② 時候の挨拶
季節に合った挨拶文を添えます。
お中元のお礼状の送付時期を7~8月とした場合であれば、「盛夏の候」「大暑の候」「残暑の候」「晩夏の候」などがありますが、月が時期によって使える挨拶が異なるため、相手にお礼状が届く日を想定して時候の挨拶を入れる必要があります。
③ 相手の健康を気遣う言葉
「皆様お変わりなくお過ごしでしょうか」「〇〇様におかれましてお元気にお過ごしのことと存じます」など、相手の安否や健康を気遣う言葉を入れます。
④ お礼の言葉
お中元を頂いたことに対するお礼はもちろん、日ごろお世話になっている場合はそのことに触れて感謝を述べてもよいでしょう。
⑤ 自分の近況ともう一度相手の健康を気遣う言葉
親しい間柄であれば自分の近況を入れます。
さらに、文章を締めくくる前にもう一度、相手の健康を気遣います。
「暑い日が続きますがご自愛下さい」や「貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます」など。
⑥ 結語と日付、差出人の名前
結語とは頭語と組みになる言葉です。
「拝啓」ならば「敬具」、「謹啓」なら「謹白」、「前略」なら「早々」となります。
最後に日付と差出人の名前を入れます。
お中元のお礼状の例文
これまでお中元のお礼状の書き方についてご説明しましたが、より具体的に知りたい、例文をヒントに文章を仕上げたいという方もいますよね。
そこでここでは、送る相手に合わせたお礼状の例文をご紹介します。
あくまでも例文ですので、そのままを利用するのではなく、どこか自分らしさのあるオリジナルな文面を目指しましょう。
親戚や知人
会社の上司
取引先
暑中見舞いとして出す時
(※暑中見舞いでは詳細な日付を入れる必要はありません。令和●年のように年号のみで構いません)
お中元のお礼状のマナー
お中元を頂いた時は、はがきもしくは手紙でお礼状を出すのが基本となります。
近年はSNSの普及によりメールなどで簡単に送信してしまいたくなる方も多いですが、指一本で送れてしまうメールは感謝の気持ちを表す手段としては、あまりお勧めできません。
ペンをとって紙を用意し、文章をしたためてポストに投函する。
これらの手間が、お礼状を送る相手に気持ちとなって届きます。
そのため、お礼状ははがきか手紙で出すのがマナーと言えるでしょう。
ただし、ごく親しい友人や身内であれば、そこまで堅苦しく考えなくてもよい場合もあります。
それでもメールを送るよりは、直接電話をして声を届けるのがマナーと言えます。
なお、会社の上司や取引先、恩師など、目上の方に出すなら、はがきよりも手紙の方がより丁寧になります。
また、お礼状はお中元が届いたらすぐに出すようにしましょう。
届いて3日間以内に相手に届くのが望ましいですが、遅くても一週間以内には相手の手元に届くように送ります。
どうしても間に合わない時は、お礼状とは別に遅れる旨を電話で連絡しておくのがよいかも知れません。
もちろん、その時もお中元のお礼は述べるようにしましょう。
まとめ
お中元のお礼状は、はがきか手紙で送るのがよいでしょう。
お礼状の内容は、送る相手によって返る必要があり、親しい友人などには比較的カジュアルな文面、書き方で構いませんが、会社の上司や取引先などにはフォーマルな印象を与える縦書きで、頭語や結語を入れて丁寧な文面で書くようにします。
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