インフルエンザC型について
あまり耳にしないかもしれません、「インフルエンザC型」。
それもそのはず、他のインフルエンザA型とB型の存在が大きすぎるからです。
インフルエンザはA型、B型、そしてC型の3種類に分けられています。
それぞれウイルスの種類、そして感染経路、症状が少し異なります。
強さや流行度はA型、B型が強いものの、C型もあなどれない存在です。
あまり調べることのなかったC型の存在について調べてみましょう。
インフルエンザC型って何?潜伏期間は?
では、インフルエンザC型のウイルスの特徴についてまとめましょう?
【C型ウイルス】
- 性質が変異しにくい。※A型、非常に変異しやすい性質。B型も変異しにくい性質。
- HE(ヘマグルチニンエステラーゼ)という一種類のスパイクタンパク質を有する。※A型とB型が共通して持っているのは、HAとNAという二種類のスパイク。C型にはありませんが、C型の持つにHE、HAとNAの両方の役割を演じます。
- 亜科は存在しない。
- HE分子内のアミノ酸の変化に伴う連続変異だけが認められている。
- 潜伏期間は約1~3日です。※ここに3種類の違いはあまりありません。
症状や特徴!
インフルエンザC型は単発的な大きな流行を起こす、という特徴はありません。
しかし季節によらず5歳以下、つまり小児への感染が多く見られます。
インフルエンザC型の症状
● 鼻みずが異常に出る
※鼻かぜ様の症状に似ているので気付きにくい
ここで少し朗報・・・?
インフルエンザC型の免疫は長期間に亘って持続してくれるそうです。
つまり一度かかると二度はかかることはないようで、繰り返すことの確率のほうがが稀。
伝えたように5歳以下、つまり小児の感染が多くみられるインフルエンザC型。
この時期に感染していなかった人が成人になって感染しているということです。
自分が小さい時に感染していたか知りたくなりますよね?
確認しましょう。
そして自分が親になったとき、もうすでに子育て中の方、把握しておく必要があるということも分かります。
対処法は?
それでも、乳児に小児に辛い思いはさせたくありません。
もちろん、今までインフルエンザC型にかかっていない方も必ずかからないといけないというわけではありません。予防出来ることです。
インフルエンザの予防には、「予防接種」一番ですが、日頃から気を付けることが何よりの予防になります。
手洗い・うがい
【手洗い法】
石鹸で指の間や爪の間まで、しっかりと。実際、手を洗ってない人に比べて1日5回手洗いする人は、風邪をひく確立が45%も少ないとの調査報告があります。
【うがい法】
うがいは1分程度するのが効果的。紅茶や緑茶でうがいをするとカテキンの殺菌作用があるのでより効果的。
温度と湿度に注意
部屋を温かくして、湿度を上げる。温度:20度~24度、湿度:60~70%。これはウィルスを死滅させるのに最適な数値です。
まとめ
インフルエンザC型があまり耳にしない、浸透していないのは、もしかしたら発症に気付いていないから・・・?という疑問が出てきました。
鼻かぜに似た症状で、自然治癒してきたのかもしれません。
でも、ここで気付いて欲しいのは大事なお子さんに一番かかりやすいインフルエンザということです。
自宅に加湿器を置く、霧吹きスプレーで水を噴霧する。
そんなささいな環境作りで予防出来ます。
もちろん自分自身の予防のためにも、ウイルスの棲みにくい環境を、そして自分の心地いい環境を保つことが大事です。
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