気になる思春期ニキビを治す方法!
思春期とは、子供から大人へと変化する時期を指し、心身に大きな変化が訪れます。
心の面では、自分の内面に目を向けるようになり、親と距離と置く事で「自分らしい」価値観を見出そうとします。
また体の面では、医学的には第二次性徴期と呼ばれる時期に差し掛かり、女の子は女性らしい体つきに、男の子は背が急激に伸びたり変声期を迎えるのが思春期の特徴です。
また、思春期のシンボルとしてよく言われるのが「ニキビ」です。
思春期はニキビに悩まされるケースが非常に多く、誰もが通る道とも言えますが、ではなぜ思春期にはニキビになりやすくなってしまうのでしょうか。
また、そんな思春期ニキビを治す方法はあるのでしょうか。
思春期ニキビの原因は?
思春期には、心と共に体の成長も著しくなります。それは、成長ホルモンが多く分泌されるためです。
成長ホルモンとはその名の通り、成長を促すためのホルモンで通常13~17才に分泌のピークを迎えると言われています。
背が伸びたり、男の子が男性らしい筋肉質な体になるのも女の子が丸みを帯びた女性らしい体つきになるのも、この成長ホルモンがあるためです。
しかし一方で、成長ホルモンは皮脂の分泌も活発にさせます。
皮脂は、肌の表面を外の刺激から守る役割があるので必要な成分ですが、成長ホルモンの急増によって皮脂の分泌も刺激されると、過剰な分泌が起こってしまいます。
そしてこれが、思春期ニキビの一番の要因となってしまうのです。
思春期ニキビを治す方法
思春期ニキビは、成長ホルモンによる皮脂の過剰分泌によって起こります。
そのため、その皮脂を根こそぎ除去すれば思春期ニキビが改善されると思っている方も多いと思います。
しかし、洗顔のしすぎは逆に思春期ニキビを誘発してしまう事をご存知でしょうか。
皮脂は本来、肌を守るために働くものである程度は必要不可欠なものです。
そのため、皮脂を取りすぎてしまうと肌の保護機能が働いて、さらに皮脂を分泌してしまうのです。
それが結果として、ニキビを増やしてしまう事になってしまいます。
思春期ニキビを治すには洗顔はよい方法ですが、その際には顔をゴシゴシと洗い過ぎず、泡で包むようにして優しく洗いましょう。
そして、洗顔の後は適度に保湿をする事も大切です。
予防の仕方
思春期ニキビは、成長ホルモンの分泌によるものが大きいとすれば、思春期ニキビを予防するためには成長ホルモンの分泌を少なくする事で解決するのではないかと考える方もいらっしゃるかも知れません。
成長ホルモンは睡眠時にもっとも多く分泌されるとわかっていますので、睡眠時間をなるべく減らす事で思春期ニキビを予防する事ができるのではないか、というわけです。
結論から言いますと、これは間違いです。
睡眠は人間が生きる上でとても大切なものであり、満足な睡眠がとれないと自律神経が乱れてしまいます。
自律神経が乱れると、体内のあらゆる機能が上手に働かなくなり皮脂の分泌量も増加してしまうのです。
むしろ、思春期ニキビを予防するのなら、睡眠をしっかりとって肌の新陳代謝を活発にした方がニキビは早く治りますし、ニキビの予防となるでしょう。
洗顔料は、どのようなのを選べばいいの?
思春期ニキビができる一番の原因は皮脂の過剰分泌によるもの。
そのため、毛穴につまった皮脂をきちんと洗い流す事が必要となります。
ですが、スクラブ入りのような洗浄効果の高い洗顔料は肌の表面を傷付けたり、洗い終わった後に乾燥を招いたりして逆効果の場合もあります。
大切なのは毛穴のつまりを取り除きながら、肌の表面は傷付けずに洗う事ですから、泡立ちがよく洗い上がりにつっぱらないものを選ぶのがよいでしょう。
また、サリチル酸などの殺菌成分が入ったものは、すでにニキビが炎症を起こしている場合には有効ですが、それ以外のニキビに使っても悪化を招いてしまう場合もありますので、ニキビの状態をよく観察した上で洗顔料を選ぶのがよいでしょう。
化粧水は、どういうのがいいの?
思春期ニキビを早く治すためには、保湿は欠かせません。
そのため、皮脂量の多い中学生・高校生であっても洗顔後には化粧水で水分を補ってあげる事はとても大切です。
しかし、化粧水を選ぶ上でいくつか注意があります。
それは、元々の皮脂量が多いため化粧水にはオイルが含まれていないノンオイルを選ぶ事。皮脂量をコントロールしてくれる成分が含まれているものを選ぶ事。
また、皮脂は多いものの肌自体は成長段階にあるため敏感肌の場合も多いので、なるべく余計な成分が入っていないものを選ぶのがよいでしょう。
思春期ニキビに効く食べ物は何?
残念ながら「これを食べると思春期ニキビが治る!」というものはありません。
しかし、睡眠をしっかりとるのと同じように、積極的に食べると思春期ニキビを予防できる食べ物というのはあります。
それは、ビタミンB群です。
中でもビタミンB2とB6はニキビに効果がある成分と言われており、ビタミンB2には皮脂の分泌を抑える効果が、ビタミンB6には肌の回復力や抵抗力を高める効果があると言われています。
そして、これらのビタミンB群が豊富に含まれている食品には、レバーやうなぎ、マグロ、卵、納豆があります。レバーやうなぎ、マグロは週に何度も食べられるものではありませんが、卵や納豆であれば毎日続ける事は出来そうですよね。
まとめ
思春期ニキビは青春のシンボルとして、誰もが一度は悩む道かも知れません。
だからと言って「そのうち治るさ」と言われても、ニキビを気にしている本人にしてみたら、なかなか軽くは考えられないものですよね。
でも、思春期ニキビは大人になるに従い治っていくものです。ニキビを気にし過ぎてそれがストレスになれば、ニキビはもっと増えてしまうかも知れません。
そういう意味では「そのうち治るさ」と気軽に構えてみるのも、思春期ニキビを治す近道と言えるかも知れません。
コメント