胃腸風邪の発熱や下痢・嘔吐はいつまで続く?
胃腸風邪とは、風邪の症状の一つにある胃腸炎といった概念ではなく、風邪のように人に移す恐れのある胃腸炎だと覚えておきましょう。
胃腸風邪という病気自体がなく、正式名称は感染性胃腸炎です。
また、胃腸風邪(感染性胃腸炎)の症状には下痢や嘔吐といった胃腸症状の他に、発熱を伴う場合もあります。
ただでさえ、下痢や吐き気があるのはつらいですから、そこに発熱もとなると精神的な負担もより大きくなってしまいます。
一般的に下痢や嘔吐は、病原体であるウイルスや細菌を体外に出し切ってしまえば後は回復に向かうと言われていますが、発熱がある場合、特に高熱が続くと体力の著しい低下が考えられるため、乳幼児や高齢者は重症化の危険が高まります。
このような時は病院にて適切な治療を受けることも大切です。
胃腸風邪!下痢の時の対処法は?下痢止めは何が良いの?
胃腸風邪の下痢は、水様便といって水のような激しい下痢になる場合が多く、水分がたくさん体から抜けてしまいます。
このため、何を差し置いても脱水症状に気を付けなければなりません。
お医者さんの中には、下痢が続くうちは無理して食事をする必要はない、場合によっては2~3日はまともに食事をしなくてもよい(絶食)という方もいらっしゃいますが、そのような考えのお医者さんであっても水分補給は絶対です。
特に、水よりも経口補水液のような塩分と少量の糖分が入っているものがお勧めです。
これは、脱水症状は体内の電解質異常によって引き起こされるためで、水分補給だからと水ばかりを飲んでいても塩分濃度が低くなって返って危険です。気を付けて下さい。
また、安易に下痢止めを飲んで下痢を止めてしまうのも止めましょう。下痢はそもそも、ウイルスや細菌を体外へ排出するための働きですので、それを止めてしまうといつまでも病原体が体内に残ってしまい、症状が長引きます。
また、お医者さんによっては整腸剤も症状を長期化させる原因と考える方もいるようですが、あまりに下痢が治まらない場合は症状を緩和させることも大事です。病院にて処方してもらうのがよいでしょう。
発熱があるときの対処法は?
胃腸風邪の時、場合によっては発熱を伴うケースもあります。
微熱程度であればそれほど心配する必要はありませんが、高熱が出たり熱がなかなか下がらない時は病院へいきましょう。
嘔吐がある場合の対処法は?
胃腸風邪による嘔吐がある場合には、枕元にビニール袋を被せた洗面器を用意し、その場で吐けるようにあらかじめ準備しておきましょう。
そして嘔吐した場合は、すぐにその嘔吐物を片付けるのが大事です。と言うのも、嘔吐物の匂いが吐き気をもよおすことがあるからです。これは口の中も同様で、嘔吐した後は水やお茶などで口の中を濯ぐとよいでしょう。
また、嘔吐した直後に水分を摂ると吐きやすくなってしまうので、吐いてから少し時間を置いてから少量ずつ水分を補給して下さい。
まとめ
胃腸風邪は人に移す危険がある感染症です。患者は勿論ですが、看病する家族も細心の注意を払うことがとても大切です。
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