全国の梅雨入りや梅雨明けと入梅について!
長かった冬が終わり、桜の咲く春が巡ってくると何だか心がワクワクしますが、その桜が散ってしばらくするとやってくるのが憂鬱な「梅雨」です。
海水浴やキャンプ、花火大会など何かと楽しみの多い夏を目前にして、梅雨になると気分も滅入りがちですが、「止まない雨はない」とはよく言ったもので、梅雨も必ず明ける日がやってきますので、その日を励みに何とか乗りきりたいものです。
では、今年の梅雨入りや梅雨明けはどのような予想となっているのでしょうか。
また、梅雨入りと似た言葉の入梅とは、一体どのような意味なのでしょうか。
梅雨入りや梅雨明けはいつ?
縦に長い日本列島は、梅雨入りの時期が地域によって異なりますが、通常であれば毎年、南から順に5月上旬から梅雨入りとなります。
では、今年の梅雨入りはいつくらいと予想されているのでしょうか。
ここでは、昭和26年からの統計を元に平年値を記載しています。
地域名 | 梅雨入り日 | 梅雨明け |
---|---|---|
沖縄 | 5月9日 | 6月23日 |
奄美 | 5月11日 | 6月29日 |
九州南部(奄美を除く) | 5月30日 | 7月14日 |
九州北部(山口県を含む) | 6月5日 | 7月19日 |
四国 | 6月5日 | 7月18日 |
中国(山口県を除く) | 6月7日 | 7月21日 |
近畿 | 6月7日 | 7月21日 |
東海 | 6月8日 | 7月21日 |
関東甲信 | 6月8日 | 7月21日 |
北陸 | 6月12日 | 7月24日 |
東北南部 | 6月12日 | 7月25日 |
東北北部 | 6月14日 | 7月28日 |
今年の梅雨入りと梅雨明け(速報値:気象庁HP)
梅雨入りと入梅の違いは何?
梅雨入りとは、気象用語で実際の梅雨の期間に入る時期を指します。
一方で入梅は、彼岸や節分、八十八夜と同じ「雑節」の一つで、季節の移り変わりを適切に掴むために設けられた暦日です。
昔は、立春から数えて135日目を指していましたが、現在は太陽黄経が80度の時を言い、6月11日頃とされています。
このように入梅は、現代のような気象データに基づいてより正確な梅雨入りの日付を割り出していたのではなく、一応の目安としておおよその梅雨になる時期を示すに過ぎませんでした。
しかし、農家にとっては梅雨入りの時期を知ることは、田植えを行う上で重要な情報となっていたので、入梅は雑節として特別に設けられたと言われています。
梅雨の時期には「湿気対策」や「食中毒・食あたり」対策を!何に気を付ければいいの?
梅雨の時期は気温が上がる上に湿度も高くなるので、湿気によるカビ・ダニの繁殖や、細菌による食中毒に気を付ける必要があります。
カビやダニは、換気の悪い場所を住処にしやすいので、家にいる時は換気に気を配り、中に溜まった湿った空気を外に出すとよいでしょう。
またその際、押し入れや寝室、普段あまり出入りのない和室などの扉を開けて、空気が滞留したままにしないことが大切です。
そして、食生活においては調理を行う時は必ず手洗いをし、なるべく食材は加熱調理をして食べることが食中毒の防止に役立ちます。
それは肉や魚に限ったことではなく、野菜などもできるだけ火を通すことで食中毒の原因となる細菌を死滅させることができます。
まとめ
梅雨の時期も考えようによっては、暑さや寝苦しさで連日体力の消耗が激しい夏の前に、家でゆっくりと過ごして体を休めるいい機会とも言えます。
あまり暗くならずに、前向きに捉えて梅雨を乗りきれるといいですよね。
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