浴衣の帯結びの種類や結びのアレンジの仕方!
浴衣に憧れる女性は多いと思います。花火大会やお祭りなどで、綺麗に浴衣を着こなしている人を見掛けると素敵で羨ましいですよね。
ですが同時に、浴衣は自分で着るというよりも誰かに着付けてもらうイメージも強く、浴衣の着付けができる人が身近にいないと着ることができないもの、と思われがちです。
しかし、実は浴衣は自分で簡単に着ることができます。
浴衣を難しいもの、と思ってしまう原因に帯の結び方がありますが、基本さえ覚えてしまえばアレンジもしやすいですし、何より自分で浴衣を着ることができる女性って、かっこいいですよね。
そこで今回は、浴衣の帯結びの種類やアレンジをご紹介したいと思います。
言葉の説明だけでは理解ができない部分も多いと思い、動画も掲載していますので参考にして下さいね。
初心者でも簡単にできる浴衣の帯の結び方(基本編)
浴衣の帯の結び方の基本は以下の通りです。
- 手先の長さを決めて、二つ折りにした後、胴にふた巻きします。
※手先は帯幅の約3倍(50㎝程度)を目安としましょう。 - 半分に折ったたれ先と手の帯を結びます。
- たれ先から巻き畳み(屏風畳み)をします。
- 帯の中央が山になるようにひだを作り、羽根を作ります。
- 羽根を手先で一巻きしたら、手先を帯に差し込みます。
- 余った手先は、羽根の上で広げます。
- 羽根の形を整えます。
- 帯を前から後ろに回します。
- 帯と浴衣の間に前板を入れます。
※前板は帯を巻く最初の段階で入れても構いません。
これで出来上がりです。
浴衣の帯結びの種類と結び方のアレンジ【動画で解説】!
浴衣の帯結びは、基本的な結び方を覚えてしまえばアレンジが可能となっています。
基本の結び方をクリアしたら、是非他の結び方も覚えてみましょう。
こちらでは11通りの結び方を動画付きで解説したいと思います。
文庫結び
浴衣の帯の結び方の基本の「5」までは同じです。余った手先を帯の中に入れ、帯を前から後ろに回したら羽根の形を整えて完成です。手先を帯の中に入れる際、ハンカチやハンドタオルを一緒に入れると羽根が下がらずに形を保つことができてお勧めです。
半巾帯の文庫結び
花文庫
花文庫は、文庫結びのアレンジです。手先を帯の中に入れたら、羽根を対角線上に引っ張り長さやひだの形を整えます。そして、下の羽根は下に下げ、上の羽根は上向きに仕上げます。なお、羽根の形を綺麗に見せるには巻き畳みの際、上になる部分を短めにするとよいでしょう。
片花文庫
片花文庫も、文庫結びをアレンジした結び方となります。巻き畳みをする際、たれ先とは逆の方から折り畳んでいくとたれ先が余りますが、そのまま手先を巻いて羽根を作ります。そうすると、片方の羽根が長く垂れ下がる形になりますので、形を綺麗に整えて終わりです。片花文庫は、垂れ下がった帯が揺れるのが風情のある結び方となります。
みやこ結び
帯を体にふた巻きした後、手先とたれ先をそれぞれ半分に折ります。この時、文庫結びのように手先を短く、たれ先を長くするのではなく同じ長さにするのがポイントです。ひと結びしたら、手先は垂らしたまま、たれの根本から重ねて羽根を作ります。そして、垂らしてあった手先を羽根に巻き付け、そのまま蝶々結びをして羽根の形を広げて整えます。次にたれ先を結び目の裏側から羽根の上にかぶせます。もう一つのたれも同様にします。これで完成です。なお、形をしっかりと整えておきたい方は、帯締めをして仕上げるのがよいでしょう。
角だし結び
帯を体に2回巻き付けた後、後ろでたれを折り曲げて仮紐を掛けます。そこからたれを広げ、仮紐から35㎝ほどの場所に帯山を作ります。帯山と仮山の間に手を輪が下になるようにして載せたら、帯山を片手で持って帯枕を入れます。たれの裏側に帯締めを当て、お太鼓の大きさを決めたら、帯締めのところでたれを折り上げたれ先を7㎝ほど出し、余りは手の下へ差し込みます。お太鼓の部分を少し上に持ち上げるようにしてから、帯締めをします。この時、お太鼓から出ている手が左右同じ長さになっているか確認しましょう。長い場合は中側に折り込んでしまいます。お太鼓をふっくらと仕上げたら、仮紐を抜いて完成です。角だし結びは、粋な結び方で大人の方に合う結び方です。
蝶結び
巻き畳みをする際、たれ先から巻き始めひと巻き目は25㎝程度、ふた巻き目は35㎝程度を羽根の大きさを変えます。後は文庫結びと同じ要領で帯を作り、最後に帯の形を整えて完成です。上が短く下が長めの羽根となります。羽根のしわをしっかりと伸ばし広げることで、華やかで愛らしい印象になります。
片蝶結び
羽根を作る時に、結び目からたれ先とは逆にたれを返してから、たれ先を折り返して羽根を作ります。羽根の中心にひだを作ったら手先巻いて、羽根の形を整えます。
蝶々結び
帯をふた巻きした後、結び目の位置からたれをしっかりと広げて垂らします。次に、たれ先から5㎝程度の幅で屏風畳みをしていきます。さらに、手先を羽根に巻き、羽根を綺麗に広げたら完成です。
しだれ結び
手先を80㎝ほど取った後、ひと結びしてからたれで羽根を作ります。次に、手先を羽根の上から垂らしてリボン結びをしてから、たれを結び目の裏側から2回ほど通します。たれ先を羽根の上から垂らし、全体の形を整えたら完成です。
一文字結び
たれを35~40㎝ほどの幅で屏風畳みにした後、羽根の山ひだを一つにして手先を巻きます。一文字結びは文庫結びよりも短めに仕上がり、きりっとした印象を与えます。小柄な方に向いている結び方です。
まとめ
いかがでしたか?
浴衣は着るのが大変なもの、というイメージが「これならできるかも知れない」に変わったのではないでしょうか。
今年の夏は是非、浴衣を着て素敵な時間を過ごして下さいね。
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