様々な種類の虫刺されの症状や対処法【ブヨやダニや蚊など】
何となく腕や足がかゆい・・と思って見てみると、赤く腫れていたり血が出ていたり、なんてことは誰にでも一度や二度、経験があると思います。
虫刺されの多くの場合は、夏場に多く出現する蚊やブヨが原因だと思いますが、実はこの他にも人を刺す虫というのはたくさん存在します。
また、蚊やブヨに刺された場合の対処法というのは、それなりに身に付けているつもりですが、他の虫に刺された時はどのように対処したらよいのか、わかりませんよね。
これから夏に向けて肌の露出が多くなる時期ですから、それだけ虫に刺されやすくなります。
そこで今回は、虫の種類による虫刺されの症状やその対処法について調べてみました。
虫刺されの原因になる虫はどのようなものがあるの?
虫刺されと聞くと、蚊やブヨを思い浮かべますが、その他にも人を刺す虫というのは存在します。
身近なところで言うと、まず「ダニ」が挙げられます。
ダニの中でも一般的に人の家に棲みついているヒョウダニは人を刺しません。
しかし、ヒョウダニが増えるとそれをエサにするツメダニも増え、このツメダニは人を刺すと言われています。また、ネズミがいる家の場合、ネズミに寄生するイエダニも人を刺します。
そして、犬や猫などのペットを飼っている家の場合、ペットに寄生するノミが人を刺すことがあります。
最近は特に猫に寄生するネコダニに刺される被害が多いようですが、猫を飼うのが初めてという人ほど刺された時に症状がひどく出やすいので注意が必要です。
この他、ハチやムカデ、ケムシ、ハネカクシ、カミキリモドキなど、人を刺す虫というのは思っている以上に数多くいます。
虫刺されの症状(腫れや水ぶくれや痒みなど)と適切な対処法は?
虫刺されによる症状は、大きく分けて「皮膚症状」と「全身症状」に分けられます。
皮膚症状は皮膚に現れるもので、赤く腫れる、ブツブツと湿疹が出る、しんましんが出る、水ぶくれになると言った目に見える症状と共に、痛みや痒みを感じます。
このような皮膚症状に対しては、痒み止めの塗薬を使用するなどで症状が抑えられ、刺されてから1日~1週間程度で治ってしまうのが殆どです。
また、全身症状の場合は、気分が悪くなる、お腹が痛くなる、意識が朦朧とするなどがありますが、日本に生息している虫の中で、人の命を脅かすほどの猛毒を持っている虫というのは殆どいません。
気を付けなければならないのは、虫に刺されたことによる強いアレルギー反応です。
虫に刺された後、気分が悪くなったり吐き気や頭痛などの症状が現れたら、すぐに病院へ行って下さい。
虫の種類によって異なる症状と対処法
虫刺されと言っても、虫の種類によって対処法は変わります。
そこでここでは、虫刺されの被害が多い代表的な虫の種類別に、対処法を説明したいと思います。
ブヨに刺された時の症状と対処法は?
ブヨは地方によってはブユやブトと呼ばれる吸血性の虫です。高原や山の渓流付近に生息していることが多いため、都会にいると殆ど見掛けることがありませんが、レジャーなどで出掛けた時には要注意です。
刺された時は、蚊に似たチクッとした痛みを感じる場合もありますが、全く何も感じない方も多く、刺されてから暫くすると猛烈な痒みや痛みで気付くことが多いようです。
ブヨに刺されると、刺された部分を中心に赤く腫れあがり、中には広範囲がパンパンに腫れる方もいらっしゃいます。
ブヨに刺された時の対処法としては、早めに痒み止めを塗って、腫れている部分を冷やすのがよいでしょう。ただし、刺された部分を湿布などで塞いでしまうと雑菌が繁殖してしまうことがあるので、刺された周囲を冷やすようにして下さい。
ダニに刺された時の症状と対処法は?
ツメダニやイエダニに刺されても、刺された時に気付く方は余りいないようで、暫くしてポツポツとした赤みを伴う腫れと痒みを感じます。
また、野山などに生息するマダニの場合は、刺すというより人の肌に食いつくと言った方が近いイメージで、多くの場合、体にダニがいるのを目撃します。
この時、無理矢理ダニを剥がそうとすると頭部が残ってしまうことがあるので、血を吸って自然と剥がれ落ちるのを待つか、ピンセットなどでしっかりと取り除くようにして下さい。
ダニに刺された後、下痢や発熱などの症状が現れた場合は、すみやかに病院へ行くようにしましょう。
蚊に刺された時の症状と対処法は?
蚊に刺されると、割とすぐに刺された部分が赤く腫れ、痒みが出てきます。
しかしこの痒みも長くても1日~2日程度で治まり、特に塗り薬などの対処をしなくても自然と治ってしまうことが多いようです。
ただし、痒いからと掻きむしってしまうと、症状が悪化する場合もありますので、特に乳幼児など我慢をしづらい子供の場合は早めに痒み止めを塗って対処するのがよいでしょう。
ムカデに刺された時の症状と対処法は?
ムカデに刺された場合、現れる症状には個人差があり、赤く腫れ多少の痛みがありながらも数時間から1日で治まる方もいれば、激しい痛みや痺れ、発熱や嘔吐などの症状が現れる方もいます。
ムカデに刺されたら、患部を43度以上の熱湯で洗い流すのがよいそうです。
この時石鹸を使うとより効果があるとのこと。
また、ムカデもハチと同様にアナフィキラシーショックが起こる可能性があるため、刺された後の経過観察も大切です。
蜂に刺された時の症状と対処法は?
夏になりレジャーが活発になる季節になると、多発するのがハチによる被害です。
特に登山やキャンプなど野山に行って、集団でスズメハチに刺されたというニュースを目にしたことがありますよね。
ハチに刺されると、激しい痛みと赤い腫れが現れますが、ハチの持つ毒が原因で人を死に至らしめるということはないそうです。
しかし、一度ハチに刺された経験がある方が、再びハチに刺されると体内にハチの毒に対する一種のアレルギー反応で、最悪の場合は亡くなってしまうケースもあります。
以前にハチに刺されたことのある方が、またハチに刺されてしまった場合はその後の体調の変化に注意をし、少しでも変だと感じたらすぐに病院へ行くようにして下さい。
ノミに刺された時の症状と対処法は?
ノミに刺されると、刺された時に気付くことはあまりなく、刺されてから1~2日ほど経過した時に、手足に赤いブツブツが出現してそこで初めて気付くケースが多いようです。
腕が刺されることもありますが、ノミは地面にいてジャンプをしながら刺すことから、足の膝より下の部分に被害が集中しているそうです。
痒みの程度は蚊よりも重く、また市販の虫刺され薬(蚊用)は効きませんので、皮膚科にいってノミに刺された時用の塗り薬を処方してもらうのがよいでしょう。
また、皮膚症状としてブツブツの他に、水ぶくれができることもあるようです。
虫刺され跡を残さない方法
虫に刺されると、痒みや痛みとの戦いだけではなく、症状が治まった後の虫刺され跡との戦いも待ち受けています。
虫刺されによる跡を残さないためには、虫に刺されないことが一番の方法ですが、虫除けスプレーを使ったり、長袖長ズボンを着用するなどの予防をしても、完璧に抑えることはできませんよね。
そこで、万が一虫に刺されてしまった場合の対処法を調べてみました。
①痒みがあるからと、患部を掻きむしらないこと。
ボリボリと引っ搔くのは勿論ですが、虫刺されの腫れた部分を爪で十字を作るように痕をつけると痒みが止まる、という方がたまにいらっしゃいます。
勿論この方法では痒みは治まりません。
虫に刺されたら、患部を傷付けないようにすることが大切です。
②虫に刺されたら、とにかく冷やす。
近くに水道があれば流水で冷やす、保冷剤などを使って患部を冷やすなど、冷やすことで痒みを軽減することができます。
③痒み止めの塗り薬を使う。
何もしなくてそのうち治るから、という方もいらっしゃいますが、痒みが長引けばそれだけ掻いてしまう確率も上がってしまうので、早めの対処をすることで痒みが治まり、患部をかき壊してしまう心配が減ります。
④虫刺されケア商品を使う。
最近は市販の商品で、虫刺され跡を消すものがありますので、もし跡になってしまったらそのような商品を使ってみましょう。
⑤美白効果のある化粧水やビタミンCを多く摂るように心掛ける。
虫刺されの跡は、肌に色素沈着を起こしている状態です。
そこで、美白効果のある化粧水や肌の再生化を促すビタミンCが入った食品を積極的に摂ることで、徐々にですが虫刺され跡を薄く小さくすることができます。
虫に刺されて痒みが止まらない時や治らない時には、病院は何科に行けばいいの?
虫刺されは、虫の種類によりますが数日から長くても一週間程度で、腫れや痒みが治まるため、自然治癒や市販の塗り薬で対応する方が殆どでしょう。
しかし、虫によっては腫れのひどいものや痒みや痛みで睡眠不足になってしまうことも十分考えられます。そのような時は、皮膚科を受診して痒み止めなどを処方してもらうのがよいでしょう。
虫に刺されたくらいで・・、と二の足を踏んでしまう方も多いようですが、特に子供の場合、症状を的確に伝えることができないため、治るまで時間が掛かってしまうこともありますので、腫れや痒みがひどい時には早めに皮膚科に行って診てもらうようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
ハチやムカデなどの場合は人命にかかわることもあるので、刺されて何かおかしいと思ったら、すぐに病院へ行くようにしましょう。
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