浴衣にシワをつけない方法!アイロンは必要?
洗濯物の中でも扱いが厄介な部類に入るのが浴衣です。
今回はこの浴衣がそもそも自宅で洗濯できるのか、洗濯できるのなら洗い方や干し方にコツはあるのか、シワをつけない方法やアイロンの必要性はどうなっているのかをわかりやすく解説します。
夏気分を盛り上げてくれる浴衣ですが、できれば綺麗に保管したい物であり、今回の情報は非常に役立つでしょう。
浴衣は自分で洗濯できる?
結論を先に記載すると「洗濯表示で洗濯が可能となっているのなら洗える」となります。
つまり、洗濯表示でバッテンマークがついている場合は家で洗うことは不可能なのでクリーニング店に持っていくしかないのです。
ただし、洗濯表示で可能となっているけど激しく色落ちする物も中にはありますので、可能となっている物でも色落ちがどの程度発生するのかは調べた方が良いでしょう。
具体的な方法としては生地の裏の縫い合わせが重なってる目立たない部分に、洗剤をつけた不要の白い布を擦るだけです。
それで色がついてしまったらアウトと考えた方が良いです。
これは帯も同じで浴衣の帯も自宅で洗える可能性は高いのですが、おもいっきり縮んでしまったり色落ちしてしまうことがあるのであまり推奨できないのです。
正絹地の帯やポリエステル地の帯なら問題ないという声もありますが、扱いはかなり難しい代物となっています。
洗濯表示タグを確認しよう!
平成28年12月に洗濯表示が一新されたので、旧マークとは表示が変わっています。
線「-」や点「・」などの付加記号を使うようになっているので、意味がよくわからないという人は見ても理解できないでしょう。
ひとまずこちらの消費者庁にある洗濯表示一覧の
PDF(https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/pdf/laundry_symbols_161111_0001.pdf)を一通りご覧ください。
全部暗記できなくても印刷か保存をしておくと絶対に役に立ちますので、いつでも見られるようにしておきましょう。
水を扱う場所でスマートフォンを持ち込むのもかなり危ないので、洗濯をする場所に持ち込むのはあまり推奨できませんが、その表示がわからなくなったら直ぐに見られるようにしておくのは非常に便利なのです。
この表示に記載してある選択が可能なマークがあったら自宅で洗濯が可能と考えておきましょう。
ただし、表示だけOKとなっていても実は結構色落ちする物もありますので、色落ちがどれだけするのかは目立たない部分でチェックする必要ありです。
浴衣の洗い方のコツは?
浴衣洗いのコツは型崩れや生地の傷みをできるだけ防ぐために、折りたたんだ状態にして浴衣をたたむことです。
浴衣のたたみ方は文字にするとなかなか難しいものがありますので、紹介している動画をご覧ください。
前身頃にある縫い合わせにおくみ線に沿って重ねたり折り曲げたりすることが重要になります。
これは慣れが必要なので、たたみ方を練習した方が良いでしょう。
初見ではなかなかうまくたためず変な形になってしまいます。
あとは、シミがついている可能性があるのでたたむ前にチェックすることも重要です。
浴衣にシミがついている場合はどのようなシミなのかをまずはチェックしましょう。
これが食べこぼしならば食器洗い洗剤として使っている中性洗剤をシミの部分につけて一定方向にいらなくなった歯ブラシを使って優しく擦ってください。
ファンデーションや日焼け止めによるシミならばクレンジングオイルを直接塗って同じように歯ブラシで優しく一定方向に擦ると落とせます。
これが泥汚れなら乾燥させるためにドライヤーを使って剥がしやすくしてから払い落としましょう。
後は固定石鹸をつけた後に歯ブラシで一定方向に優しく擦るだけです。
それ以外にはたたむ前に広げた段階で全体の汚れをチェックすることです。
その段階で大きな汚れやゴミがあったら取り除いてください。
ここまで用意した浴衣を綺麗にたたんだ後はジャストサイズの洗濯ネットを用意して入れましょう。
後は洗濯機に入れてドライコースを選んでください。
使う洗剤はおしゃれ着用の中性洗剤が推奨されています。
ワイシャツでも汚れやすい袖口や襟が気になるという方はその部分におしゃれ着用の洗剤を軽くつけて馴染ませてください。
できるだけ清潔にする必要もあるので、お風呂の残り湯を使って洗うのではなく清潔な真水を使って洗いましょう。
シワができると厄介なので、脱水は短めの一分程度に抑えてください。
洗濯洗いができないという着物は手洗いになりますが、その場合はタライや洗面台を活用しましょう。
タライや洗面台に水を張っておしゃれ着用の洗剤を溶かしてから優しく押し洗いをするのが基本となります。
シワをできるだけつけない方法!
シワができるだけつかないように扱いたいという人は浴衣を洗う前にちょうど良いサイズの洗濯ネットを用意して綺麗にたたんで入れることです。
それだけでシワの発生確率は一気に低下します。
サイズが大きすぎるとネットの中でどうしても動いてしまうので型崩れやシワが発生しやすくなってしまいます。
小さすぎるネットに強引に入れると布が重なる部分がどうしても増えてしまうので、うまく洗えなくなってしまうでしょう。
後は脱水時間を短くすることが重要です。
一番弱い設定で1分程度脱水しましょう。
後は干し方も工夫してください。
脱水が終わった後に直ぐ干すことが重要ですが、物干し竿に袖を通して日陰に干すことでシワも少なく乾かすことができます。
着物ハンガーを使うことも重要です。
直射日光に当てると色あせてしまうことがありますので、陰干しする意識も重要でしょう。
後はアイロンがけを行ってシワを取り除いてください。
干し方はどうする?
干し方は先ほど解説したように着物用のハンガーを使うか物干し竿に両袖を通して干すようにしてください。
浴衣は直射日光に当ててはいけないので日陰で干すようにしましょう。
突っ張り棒を使うとより干しやすいという報告もあります。
その場合は浴衣の両袖を通しても問題ない突っ張り棒とS字フック2つと洗濯ばさみを2つ用意してください。
まずは物干し竿にS字フックをかけて浴衣を袖と肩のラインが一直線にするように意識しながら突っ張り棒に通し、突っ張り棒の両端にS字フックをかけてください。
あとは竿にかかっているS字フックに洗濯ばさみで固定して落ちないようにするだけです。
アイロンをかけよう!
シワを取るために浴衣を洗った後はアイロンをかけることも重要です。
アイロンをかける前に洗濯表示を確認してアイロンのマークがどうなっているのかを見ておきましょう。
アイロンマークの中にあるドットの数で温度が変わってきます。
アイロンは直線縫いなので直線にアイロンを動かせば問題ありません。
アイロンをかけるときのポイントは縫い目を揃えて表面をならしてください。でこぼこの状態でアイロンをするとシワができてしまいます。
袖にアイロンをかけるときは前後を重ねてかけるといいでしょう。
浴衣の身ごろは大きいので、アイロンをかけるのは大変ですが下になっている部分を引っ張りだしてシワ防止を行いましょう。
アイロンをかける順番は衿⇒後身ごろ⇒袖⇒残りの部分となっています。
ちょっと想像しにくいという方は動画をご覧ください。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は浴衣の洗濯についての情報をまとめていきました。
浴衣は洗濯できる物やアイロンできる物もありますが、普段の衣類とは扱いがちょっと難しいのでより注意が必要です。
特に、可能と描いてあるけど色落ちするというパターンが一番厄介なので、色落ちするかどうかのチェックは絶対に行ってください。
これを怠ると大変なことになってしまうことがあります。
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