大寒の候を使う時期はいつ?意味や読み方と使い方や例文と結びも!

大寒の候

ビジネス関係者や目上の人に手紙やはがきを書くときに、大寒の候を使う時期や使い方と読み方がよくわからない、例文と結び文を知りたいと思っている方は多いですよね。

大寒とは一体いつの時期を指す言葉なのでしょうか。

誤った使い方をしないためにも、今回は大寒の候の正しい使い方を学んでいきましょう。

目次

大寒の候を使う時期はいつ?


大寒の候は、1月下旬から2月上旬まで使える時候の挨拶になります。

大寒の候の大寒とは二十四節気の名称のひとつで、具体的には例年1月20日頃から次の節気である立春の前日となる、例年2月3日頃までとなりますよ。

大寒の候の意味や読み方は?


大寒の候は「だいかんのこう」と読みます。

大寒は寒さが大きいと書く通り、一年で最も寒さが厳しいという意味になります。

また、候には時候や気候、季節などの意味があることから、大寒の候は「一年で最も寒さが厳しい時期になりました」という意味になりますよ。

なお、二十四節気の小寒と大寒は『寒の内』と言い、寒中見舞いを出す時期でもあります。

寒中見舞いの文章の冒頭に、「寒中見舞い申し上げます。大寒の候、~~~・・」と使うこともできますよ。

大寒の候の正しい使い方は?


ここ数年の気象状況の変化により、2月中旬や下旬に大雪が降ったり、気温が過去最低を記録するなど、2月に最も厳しい寒さがやってくることもありますよね。

大寒は一年で最も寒さが厳しい時期という意味なので、そのような場合は2月中旬や下旬でも、大寒の候を使ってもよいのでは?と思うかも知れません。

しかし、時候の挨拶は基本的に旧暦に沿って行われることが多く、実際の気候や気温は関係ありません。

そのため、例え大寒の期間がそこまで寒くなくても、大寒の候を使っても問題はないのです。

これとは反対に、いくら2月中旬や下旬が寒くても、大寒の期間を過ぎていれば大寒の候は使うことはできません。

「すごく寒いという意味だから、寒ければいつ使ってもよいのでは?」と思うかも知れませんが、しっかりと使える期間が決まっているので注意してくださいね。

大寒の候を使った例文

特にビジネス関係者や目上の人に対しては、失礼のないように心がけたいものですが、普段あまり使わない表現が多いため、「どのように書けばよいの?」と悩んでしまう方は多いと思います。

そこでここでは、大寒の候を使った例文をご紹介します。

例文を参考に、オリジナルの文章を完成させてくださいね。

ビジネスで使う場合

・謹啓 大寒の候、貴社ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素はひとかたならぬ御愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
・拝啓 大寒の候、貴社いよいよご隆盛のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご厚情を賜り、厚く感謝いたしております。
・拝啓 大寒の候、貴社におかれましてはますますのご清栄のことと大慶至極に存じます。平素は格別のお引き立てを賜り、ありがたく厚く御礼申し上げます。

目上の人に使う場合

・謹啓 大寒の候、〇〇様におかれましては、お健やか新年をお迎えのことと慶賀の至りに存じます。
・拝啓 大寒の候、〇〇様には一層のご活躍のことと拝察いたしております。

親しい人に使う場合

・大寒の候、寒さも一段と厳しくなりましたが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
・大寒の候、松の内の賑わいも過ぎ日常が戻ってきましたね。ご無沙汰しておりますが、お元気でいらっしゃいますか。

大寒の候の結び文


文章の冒頭に時候の挨拶を入れたら、最後は結び文(または結びの挨拶)で閉めましょう。

結び文は季節に関係なく使うことができるものもありますが、時候の挨拶に合わせて季節感を取り入れると文章全体に統一感が出るのでおすすめです。

ここでは、大寒の候を時候の挨拶に使った場合の結び文の例文をご紹介します。

なお、時候の挨拶と結び文の内容が同じにならないようにしてくださいね。

・寒さひとしお厳しき折、何卒ご自愛専一にてお願い申し上げます。
・時節柄、風邪など召されませんよう、くれぐれもご自愛ください。
・ご家族の皆様おそろいで、どうぞ穏やかに新春をお過ごしください。

大寒の候を使うときに注意すること


時候の挨拶には漢語調と口語調があり、大寒の候などの〇〇の候は漢語調になります。

漢語調は口語調よりも丁寧な表現となるため、主にビジネス関係者や目上の人に送る手紙やはがきに使うことが多いですよね。

しかし、文章の冒頭を大寒の候などの漢語調の時候の挨拶にしても、それだけではマナーとしてOKとは言えません。

なぜなら、相手に敬意を表すには、文章の冒頭は「拝啓」や「謹啓」などの頭語が必要だからです。

「拝啓」や「謹啓」には、「つつしんで申し上げます」という意味がありますよ。

また、頭語を付けたら、文章の最後は結語を付けましょう。

「拝啓」の結語は「敬具」または「敬白」、「謹啓」の結語は「謹言」もしくは「謹白」になります。

漢語調の時候の挨拶を使えばそれだけで丁寧、と思ってしまう方が多いのですが、頭語と結語を忘れないようにしましょう。

大寒の候以外の1月の時候の挨拶はある?


大寒の候は二十四節気の大寒の期間に使うことができますが、地域によっては寒さがそこまで強くないこともありますよね。

そのような時は他の時候の挨拶を使ってみるのがよいでしょう。

大寒の候以外に1月に使える時候の挨拶をご紹介します。

新春の候

一般的に、1月1日から7日もしくは15日にまで使える時候の挨拶になります。

新春とは正月を指す言葉のため、季節の春ではなく、正月の期間中に使う時候の挨拶になりますよ。

初春の候

一般的に、1月1日から7日もしくは15日まで使える時候の挨拶になります。

新春と初春は同じ意味になるので、正月の期間に使える時候の挨拶になります。

小寒の候

小寒は二十四節気のひとつで、例年1月5日頃から19日頃になります。

大寒の前の節気で、小寒と大寒を合わせて「寒の内」といい、一年で最も寒い期間になります。

晩冬の候

晩冬は旧暦の冬の終わりを指す言葉になります。

二十四節気では小寒と大寒が該当するため、晩冬の候は例年1月5日頃から2月3日頃まで使える時候の挨拶になりますね。

厳寒の候

厳しい寒さと書く通り、一年で最も寒さが厳しいとされる期間に使う時候の挨拶です。

具体的には小寒と大寒の時期に使うのがよいと言われているので、晩冬の候や厳冬の候と同じ期間になりますよ。

厳冬の候

厳しい冬の時期という意味で、厳寒や晩冬と同じ意味合いであることから、小寒と大寒に該当する期間に使うのがよいでしょう。

Wordであいさつ文や定型文を挿入する方法

仕事上で取引先の相手にあいさつ文を送る、目上の人に手紙やはがきを出す時などに、「書き出しに悩んでしまい、なかなか作業が進まない」なんてことはよくあるのではないでしょうか。

そのような時はWordを利用してみましょう。

Wordにはあいさつ文のテンプレートがあるので、参考にすると作業が捗りやすくなりますよ。

ここではwordを使ったあいさつ文や定型文の挿入方法をご紹介します。

手順

①Wordを開きます

②挿入タブをクリックします

③テキストのところにある「あいさつ文」をクリックします

④あいさつ文の挿入を選びます

⑤何月のあいさつ文を作成するのか、最初に月を選びましょう

⑥月のあいさつ、安否のあいさつ、感謝のあいさつをそれぞれ選びます

⑦選んだら「OK」をクリックしてください

⑧Wordに選んだ文章が表示されます

ポイント

Wordではあいさつ文だけではなく、あいさつ文の後に続ける「起こし言葉」や「結び言葉」も選ぶことができますよ。

挿入タブ→テキストのあいさつ文をクリックした後、起こし言葉もしくは結び言葉を選んでください。

大寒の候のまとめ

大寒の候は例年1月20日頃から2月3日頃まで使える時候の挨拶になります。

大寒には一年で最も寒い時期という意味がありますが、実際の気温や気候ではなく、あくまでも二十四節気の大寒の時期のみに使える時候の挨拶となっていますよ。

2月中旬や下旬に気温が下がって寒くなっても使えないので、その点は注意してくださいね。

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