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秋の夜長の意味や由来や時期はいつ?おすすめの過ごし方や楽しみ方は?

秋の夜長とは一体どのような意味で、いつのことを指すのでしょうか。

また、夜が長い分、自宅で過ごす時間も長くなりますが、色々な楽しみ方を知りたいと思いますよね。

そこで今回は秋の夜長について調べてみました。

秋の夜長の様々な使い方も合わせてご紹介します。

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秋の夜長の意味や由来


秋の夜長の夜長とは、書いて字の如く夜が長いという意味です。

夏至は一年の中で最も昼が長い日のことを言い、ここから少しずつ今度は昼よりも夜が長くなっていきます。

とは言え、夏の間に「夜の方が長い」と感じることはあまりないかも知れません。

むしろ夏が終わり頃になると、日が暮れる時間が18時、17時とだんだんと早くなり、同時に秋の訪れを感じる方が多いのではないでしょうか。

そして、秋になると今度は一年の中で最も夜が長い冬至に近づいていきます。

この時の日を追うごとに夜が長くなっていく様子を「秋の夜長」と呼んでいます。

秋の夜長の時期はいつ?


秋の夜長を辞書で調べると、立秋から立冬までのことと出ています。

立秋立冬は季節を表す名称である二十四節気の一つで、それぞれ、秋の始まり、冬の始まりという意味がありますが、二十四節気は月の満ち欠けによって暦を決める太陰暦に基いているため、現在では8月8日頃から11月7日頃となります。

8月はまだまだ夏の暑い時期のため、秋の夜長を感じると言う方や、「秋の」という言葉に違和感がある方が少ないのではないでしょうか。

それに対して、同じ二十四節気でも秋分になると時期は9月の中旬となり、加えて秋分は昼と夜の長さがほとんど同じ日になります。

この日を境に少しずつ昼よりも夜が長くなっていくため、秋分以降はかなり夜長を感じることが増えてくるのではないかと思います。

このようなことから、秋の夜長の時期は9~10月と考える場合が多く、辞書によってはそのようによいのではないかと思います。

秋の夜長の過ごし方や楽しみ方


秋は「食欲の秋」「スポーツの秋」などとも呼ばれ、収穫物が多いことや、天気が安定していることから何をするにも良い時期と言われていますよね。

自宅でも秋の夜長を楽しむことで、気持ちに余裕ができ、ストレス発散にも一役買います。

そこでここでは、秋の夜長の楽しみ方をご紹介します。

読書

「読書の秋」と呼ばれるように、秋は本を読むのにお勧めの時期です。

暑くも寒くもない気温のため、ゆったりとした気持ちで本を読むことができるのでしょう。

また、本を読み始めたらきりのよいところまで読みたいと思う方も多いと思いますが、ちょっと夜更かしをして本の中の世界に入り込めるのも秋の夜長ならではと言えます。

天体観測

秋は空気が澄んでいて、月や星が綺麗に見える時期です。

日本では「中秋の名月」と言って、秋に行うお月見が有名ですよね。

外で天体観測をする場合でも、夏のように暑すぎず、冬のように寒すぎないので、長時間に渡って月や星を眺めることも可能です。

長風呂

夏の暑い時期はシャワーで簡単に済ませてしまいがちですが、秋になると少し肌寒さを感じることがあるので、湯船に浸かって日ごろの疲れやストレスを解消するという方が多いようです。

湯船に浸かることで体の芯から温まるだけではなく、自律神経の働きを整えて寝つきがよくなったり、質のよい睡眠がとれるようになります。

映画やドラマ鑑賞

映画やドラマ鑑賞は、非日常を手軽に味わえるため、気分転換やストレス解消に向いています。

夏はホラー映画が人気ですが、秋は人恋しくなる時期のためラブストーリーや親子、動物などをテーマにしたドキュメンタリーなどがお勧めです。

キャンドルナイト

夜の時間が長くなるということは、それだけ電気をつけている時間も長くなります。

電気をキャンドルに変えると電気代が浮くだけではなく、ロマンチックな気分になったり、素敵な空間を簡単に演出することができるのでお勧めです。

料理

普段は時間がかかるから作らないというお料理も、秋の夜長なら挑戦しやすくなります。

映画やドラマ、音楽鑑賞のお供になるようなお菓子やおやつを作ってもよいかも知れませんね。

音楽鑑賞

映画と同様に気分転換や癒しの効果が期待できる音楽鑑賞は、スピーカーにこだわって「音」を楽しんでみるのもよいかも知れません。

お酒を楽しむ

自宅での宅飲みなら、酔っても帰る心配をしなくて済むので安心ですよね。

他のお勧めの過ごし方と併用して、音楽を聞きながら、自分で作った料理をつまみに飲むのも楽しいですよ。

秋の夜長の使い方は?


秋が深まり、夜が長くなる様を表現した「秋の夜長」は、様々なシーンで使うことができます。

季節の挨拶

手紙やはがきなどを送る時に、季節の挨拶として使うことができます。

個人宛、ビジネス向けでは使い方が違うため、詳しくは下記を参考にして下さい。

秋の夜の過ごし方を説明する時

状況を一々説明しなくても、秋の夜長と言えばイメージが沸きやすいので便利です。

「秋の夜長、いかがお過ごしですか?」と尋ねれば、日が短くなった分長い夜をどう過ごしていますか?と伝えることができます。

俳句の季語

俳句の季語として使う場合は、秋の夜長ではなく夜長と書きます。

夜長=秋の季語ということになります。

秋の夜長を使った例文!


秋の夜長を使った例文を、個人宛、ビジネス用それぞれにご紹介します。

個人宛の例文

・秋の夜長を実感する今日この頃、皆様はお変わりありませんか
・秋の夜長、虫の音が心地よい季節となりましたが、いかがお過ごしですか

ビジネス用の例文

・夜長の候 貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます
・夜長の折 〇〇様にはいよいよご清栄のことと存じます

「秋の夜長」を使った俳句を紹介!


俳句の季語として秋の夜長を使う時は、夜長のみを詠みます。

季語は必ず俳句に入れる必要はありませんが、使う場合は五七五のどこに入れても構いません。

ここでは、夜長を使った俳句をいくつかご紹介します。

・明けたかと思う夜長の月あかり(夏目漱石

・いろいろの變化出て來る夜長哉(正岡子規

・劫に負けてせめあひになる夜長かな 正岡子規

・耳際に松風の吹く夜永かな(小林一茶

・よそに鳴る夜長の時計数へけり(杉田久女

・かたと音立てて夜長の茶を滝るる(後藤比奈夫

・丁寧に鉛筆削る夜長かな(鈴木真砂女

・夜長とて人に見られて歌ひけり(岡本眸

・夜長の燈囲めば心通ひたる(稲畑汀子

・夜長航く仰臥の下をうねり波(山口誓子

・小坊主や何を夜長の物思ひ 正岡子規

・急くでもなく身を動かせる夜長かな(岸田稚魚

・油尽きて寝てしまひたる夜長哉(尾崎放哉

・夜長つぎ足しつぎ足して選句かな(鷹羽狩行

まとめ

秋の夜長とは、季節が夏から秋に変わり、さらに冬に近づくにつれて、日に日に昼よりも夜が長くなっていく様子を表す言葉です。

辞書によっては8~11月の期間を秋の夜長をしていますが、これは太陰暦に基づく二十四節気によるもので、現在の季節感であれば9~10月を指す言葉として用いられることが多いでしょう。

秋の夜長は手紙やはがきの時候の挨拶として使える他、俳句の季語にもなりますが、その場合は秋の夜長ではなく夜長で使います。

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