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【出産祝いお返し】熨斗(のし)の書き方は?「御礼」でいいの?

出産祝いのお返しの熨斗(のし)の選び方は?マナーを教えて!

出産祝いを頂いたら、出産祝いのお返しを準備する必要があります。

その際、熨斗の書き方について悩む方は多いのではないかと思います。

いわゆる「御礼」でよいのか、それとも出産祝いのお返しならではの書き方があるのか。

人生でそう何回もあることはない分、失敗せずにお返ししたいですよね。

そこで今回は、出産祝いのお返しの熨斗について調べてみました。

熨斗の書き方以外にも、熨斗の選び方やマナーなどをご紹介します。

【出産祝いお返し】熨斗(のし)の書き方は?


出産祝いのお返しの熨斗の表書きには、「内祝」や「出産内祝」と書きます。

現在、一般的には、内祝はお祝いを頂いた方へのお返しという意味で捉えられていますが、本来の内祝はお祝い事があった家が親戚や近所の人などに、その幸せを分かち合うために行うもの。

そのため、必ずしもお祝いを頂いた方だけではなく、お祝いの有無に関わらず贈りたい方に贈ってもよいものとなっており、言わば「幸せのお裾分け」のような形が内祝と言えます。

そして、内祝の場合は、お祝い事にちなんだお披露目も兼ねることから、出産祝いの内祝であれば赤ちゃんの名前を(両親の名前ではありません)熨斗に書いて品物を渡すのが礼儀です。

なお、結婚祝いの内祝であれば夫婦となった2人の名前を書きます。

上記を整理すると、出産祝いのお返しでは、熨斗の表書きの水引の上には「内祝」と、下には赤ちゃんの名前を書くのが正解です。

赤ちゃんの名前は年々読みにくいケースが増えていることから、横に小さく振り仮名をつけると親切でしょう。

記入は筆ペン、もしくは筆にて行いますが、最近は内祝いの品物を購入した際に、お店やデパートで無料の印字サービスを行っているので、確認してみるとよいでしょう。

お返しの熨斗(のし)は「御礼」でいいの?


出産内祝を、出産祝いを頂いたお返しと考えるなら、熨斗の表書きは「御礼」でもよい気がしますが、上記で説明した通り、出産内祝はお返しという観点ではなく「幸せのお裾分け」や「赤ちゃんが無事に生まれたことの報告」を兼ねています。

そのため、「御礼」と書くのは間違いです。

御礼だと、出産祝いを頂いたのでお返しする、という意味にとられてしまいかねないことから、出産祝いを頂いたら出産内祝や内祝と書くのが正しいと言えます。

熨斗の選び方


熨斗とは、贈る物に貼る紙・・のことではありません。

正確には、熨斗は紙の上の方に書いてある飾りの絵のことを言います。

昔はあわびを薄く熨(の)して干した本物を貼っていたことから、熨斗と呼ばれるようになりました。

あわびには不老長寿の効果があるとされていたことから、縁起物としてお祝い事の品物に添えられるようになったと言われています。

しかし現在は、本物のあわびを熨したものは使われず、代わりに熨斗がデザインされた紙で品物を包むのが一般的となっています。

これを熨斗紙と呼び、熨斗と水引が印刷されています。

お祝いでお金を包む時に使用する袋にも、熨斗と水引が印刷されたものがありますが、これは熨斗袋と呼びます。

熨斗(本来は熨斗紙ですが、ここでは一般的に認識されている熨斗=熨斗紙で説明を進めます)に書かれている水引には種類があり、目的によって選ぶ水引が変わり、内祝の場合には紅白蝶結びの水引を使います。

紅白の水引にはこの他に結び切りがありますが、こちらは二度と繰り返したくないこと(結婚祝いや快気祝い)に用いるもので、出産内祝では使いません。

熨斗のマナーについて


熨斗の表書きは「出産内祝」もしくは「内祝」としますが、「出産内祝」と書く場合に注意したいのは、縦に並べて書いてしまうとそれが「死文字」として縁起が悪いと感じる人がいます。

そのため、出産内祝を書く時は、上記の画像のように2文字ずつ分けて書くようにするとよいでしょう。

2文字ずつ2列で書くことで、死文字を回避することができます。

また、表書き部分の上に赤ちゃんの名前を入れる場合ですが、読み方が難しくないと感じる名前であっても、今は振り仮名を入れるのが親切とされています。
(ごく一般的な名前であったとしても、昨今の珍しい名前の人気によって、あえて難しい読み方とするのでは?と心配になってしまう方もいるようなので)

このようなことから、正しいマナーで出産祝いのお返しを贈る時は、表書きに「内祝」と書き、赤ちゃんの名前に必ず振り仮名を振るようにすると間違いがないと言えるでしょう。

内熨斗、外熨斗どっち?


出産内祝は、内熨斗がよいのでしょうか、外熨斗がよいのでしょうか。

そもそも、内熨斗と外熨斗の違いとは一体何なのでしょう。

内熨斗とは品物の上に直接熨斗紙をかけたもので、外熨斗は品物を包装紙で包んだ上から熨斗をかけたものになります。

昔は、内熨斗を風呂敷に包んで、相手の自宅などを訪問し、その場で風呂敷を解いて内熨斗のかかった品物を渡していましたが、現在は風呂敷に包まずに持参することも多くなり、その場合は外熨斗の方が相手にどのような目的で品物を贈るかが一目でわかります。

そのため、結婚祝いや出産祝いは外熨斗がよいとされています。

一方で、出産内祝は、相手の慶事をお祝いするものではなく、自分の幸せのお裾分けをするというのが本来となっているため、控え目な方がよいことから内熨斗で贈るのが正しいと言われています。

また、直接持参せず、宅急便などで送る場合も外熨斗だと紙が破けてしまう恐れがあるため、内熨斗の方が安心です。

とは言え、出産内祝については内熨斗、外熨斗を気にする人はあまりいないと言われており、そこまで神経質にならなくても良さそうです。

蝶結びを選ぶ理由は?


出産内祝の熨斗紙の水引は、どうして蝶結びがよいのでしょうか。

結婚祝いや快気祝いで使われる結び切りではなぜダメなのか、理由が知りたいですよね。

蝶結びは、結び目を何度でも繰り返し結び直すことができます。

このようなことから、水引の蝶結びには「何度繰り返してもよいお祝い事」に使うのが正しい方法になります。

出産内祝の他、子どもの健やかな成長を願う、お食い初めや七五三、入園・入学、卒園・卒業、成人式を始め、出産や長寿祝いでも使われます。

これに対し、結び切りは蝶結びとは違い、結び目が簡単に解けません。

そのため、「お祝い事ではあるけど、一度きりにしたい」場合に使います。

例えば、結婚は何度も繰り返したくないものですし、怪我や病気の快気祝い、お見舞いなどが該当します。

これらは、お祝い事であることに変わりはありませんが、一度きりにするという意味で蝶結びではなく結び切りの水引を選ぶのが正しいと言えます。

まとめ

出産祝いのお返しには、「御礼」ではなく「内祝」もしくは「出産内祝」と熨斗の表書きに書きます。

なぜなら、内祝とは本来、頂いたからお返しするのではなく、結婚や出産など、自分に訪れた幸せを周囲の人と分かち合うために配る物だからです。

そのため、出産祝いを頂いていない場合でも、出産の報告を兼ねて出産内祝として品物を贈ることができます。

熨斗紙の表書きには、上に内祝もしくは出産内祝と書き、下に赤ちゃんの名前を入れます。

最近は難しい読み方をする場合が多いので、赤ちゃんの名前には振り仮名をふると親切でしょう。

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