各地の三大祭りについて!東北や四国、大阪、京都などの祭りを紹介!
日本では昔から祭りが盛んに行われていたこともあり、「祭り大好き!」という人が多いですよね。
好きという範疇を越えて人生の一部となっていたり、中には祭りのために生きているという人もいるほど、日本人にとって祭りはある意味特別なもの。
中でも、日本三大祭りに挙げられる祇園祭、天神祭、神田祭は、地元の方はもちろん、毎年祭りの時期になると遠方から足を運ぶ人も少なくありません。
しかし、祭りとはそもそも一体何なのでしょうか。
祭りは神事であることから、それぞれの祭りには意味があります。
そこで今回は、日本三大祭りについて調べてみました。
また、日本三大祭り以外にも全国各地に三大祭りが存在するため、地域別の三大祭りも合わせてご紹介していきます!
日本三大祭りとは?
当該地域に住んでいない方でも、日本人なら誰もが一度くらい耳にしたことがあると言えるほど、とても有名な祭りばかりです。
しかし、名前は知っているけれど、どういった祭りなのかは知らないという方もいますよね。
そこでここでは、日本三大祭りの特徴を詳しくご紹介します。
祇園祭
京都の夏の風物詩と言われる祭りで、毎年7月に一ヵ月の長丁場に渡って開催されます。
東山区にある八坂神社の祭礼で、その歴史は何と平安時代にまで遡ります。
平安時代前期の869年、京都では疫病が蔓延し多くの死者が出たことから、これを鎮めるために八坂神社の前身である祇園社に、神輿3基と66本の鉾を作り、疫病を流行らせる悪霊を封じ込める「御霊会」を行ったのが祇園祭の始まりと言われています。
その後、室町時代に入ると町衆と呼ばれる裕福な商工業者が、各町で山鉾を作って町を練り歩くようになり、それが現在まで続いています。
なお、祇園祭は八坂神社が主催となって行われる祭礼と、京都の町で構成される山鉾町が主催となって行われる山鉾巡行に大別されます。
山鉾巡行の前日には、前夜祭の「宵山」が開催されます。
夜、多くの出店が建ち並ぶ中を、浴衣姿の少女達が独特の節回しで歌うわらべ歌や「コンコンチキチン、コンチキチン」と祭りを盛り上げるお囃子とともに、駒形提灯の灯りが美しい山鉾が練り歩く様子は、祇園祭のハイライトとも言える風景です。
天神祭
天神祭は日本全国の天満宮で行われる祭りですが、中でも大阪天満宮で行われるものは日本三大祭りの一つに数えられています。
天神祭は平安時代後期、天暦5年(951年)に始まったとされ、その歴史は1000年以上となります。
「禊払い」という神事によって、川に神鉾を流し、その神鉾が辿り着いた場所に御旅所を設けます。
そして、御旅所の準備ができると、御神霊は陸から川へと出卸、川を下って御旅所へと向かいます。
これをそれぞれ陸渡御、船渡御と言い、どちらも神事となっています。
天神祭は毎年6月の下旬から7月25日までの1ヵ月に渡って開催され、7月25日の陸渡御、船渡御の際には神楽やお囃子、奉納花火が打ちあがり、祭りのクライマックスを迎えます。
神田祭
東京と千代田区にある神田明神で行われる祭りです。
その始まりは記録がなく不明ですが、今のような大祭になったのは江戸時代からと言われています。
1600年、徳川家康が天下統一のために神田明神にて必勝祈願を行ったところ勝利したことや、幕府の後ろ盾を受けていたこと、城内にて祭礼行列が練り込む際に将軍や御台所の上覧(身分の高い人がご覧になること)があったことから、文字通りの天下となり、「天下祭」とも呼ばれています。
そのため、元は徳川家康が天下統一を成し遂げた旧暦の9月15日に開催されていたのですが、現在は5月に、山王祭(赤坂の日枝神社)と隔年で開催されています。
各地の三大祭り
日本には日本最大祭りの他に、各地で有名な三大祭りが存在します。
地域ごとにまとめてみました。
東北の三大祭り
青森ねぶた祭
青森県青森市で8月2~7日に開催される夏祭りです。
ねぶたとは、紙で作った扇や人形、動物などに火を灯し、屋台や車に載せ練り歩くもので、毎年200万人以上の観光客がおとずれます。
秋田竿燈祭り
毎年8月上旬に、秋田県秋田市で開催されるお祭りです。
竿燈(かんとう)と呼ばれる竹を組んで提灯を吊るし、灯火をつけて太鼓を叩きながら町を練り歩きます。
仙台七夕祭り
宮城県仙台市で、毎年8月6~8日の3日間開催されます。
一番街や中央通りのアーケードには、大規模な飾り付けが施され、毎年200万人以上が訪れます。
四国の三大祭り
阿波踊り
徳島県徳島市で毎年8月12~15日のお盆期間に行われるお祭りです。
江戸時代から続く歴史のある祭りで、日本三大盆踊りの一つにも数えられます。
毎年、徳島県外から120万人以上の観光客が訪れます。
よさこい祭り
高知県高知市で開催される祭りで、毎年8月9日(前夜祭)~12日まで行われます。
元は徳島県の阿波踊りに対抗する意味合いで行われましたが、現在は全国からチームを組んで参加をするため、四国のみならず日本でも知られた祭りの一つとなっています。
新居浜太鼓祭
愛媛県新居浜市で開催される秋祭りです。
豊作を祝う秋の神事として行われたのが始まりですが、現在は豪華絢爛が太鼓台と呼ばれる山車を男衆が担ぐ様から、日本三大喧嘩祭りの一つとしても有名です。
東京の三大祭り
三社祭
東京都台東区にある浅草神社の祭りです。
5月の第3金曜、土曜、日曜に行われることから、東京下町の初夏の風物詩としても知られ、毎年180万人以上の人手で賑わいます。
神田祭
上記にて説明しているため、ここでは割愛します。
山王祭
東京都千代田区の日枝神社の祭礼です。
正式名称を「日枝神社大祭」と言い、神田祭に並んで天下祭の一つとして数えられています。
大阪の三大祭り
愛染まつり
大阪府大阪市天王寺区にある通称「愛染さん」、正式名称「愛染堂勝鬘院」の祭礼です。
後述している天神祭、住吉祭とともに大阪の夏の風物詩として知られ、「大阪の夏は愛染さんで始まって、天神さんで終わる」と言われていることから、それぞれの頭文字をとって、「あい(愛染)、すみ(住吉)、てん(天神)」の語源となったとも言われています。
住吉祭
毎年7月31日に大阪市の住吉神社で行われる祭礼です。
住吉祭には昔からお清めの意味があるとされ、古くは「おはらい」とも呼ばれていました。
天神祭
上記にて説明しているため、ここでは割愛します。
京都の三大祭り
葵祭
毎年5月に、京都府京都市の賀茂御祖神社(下鴨神社)と賀茂別雷神社(上賀茂神社)で行われる祭礼です。
現在の祭りの多くは庶民が主体となっていますが、葵祭は平安時代に始まってから、今も王朝の伝統が数多く残されている祭りと言われています。
祇園祭
上記にて説明しているため、ここでは割愛します。
時代祭
毎年10月に京都市の平安神宮で行われる祭りです。
王朝の伝統が色濃く残る葵祭に対し、時代祭は京都市民が主体となっている祭りです。
博多の三大祭り
博多どんたく
博多松囃子を起源とする祭りで、仮装した市民がしゃもじを叩いて町を練り歩いたり、見物客が飛び入り参加で踊ったりと、賑やかな行事が多くあります。
毎年5月上旬に行われます。
博多祇園山笠
女人禁制の祭りで、山車を曳くのは男性のみ。
博多の町をいくつかに分け、スピードを競い合うなど勇ましい姿が見られます。
毎年7月上旬に行われます。
筥崎宮放出会
日本三大八幡宮の一つである筥崎宮で行われる祭礼で、1000年以上の歴史を持ち、毎年500以上の露店が並んで100万人を超える人手があります。
9月の中旬に開催されます。
まとめ
日本三大祭りである祇園祭、天神祭、神田祭は、日本人なら一度でいいから見てみたい憧れの祭りですよね。
また、この他にも各地には三大祭りが存在しています。
夏から秋にかけて多くの祭りが行われる日本ですが、行ったことのない祭りの参加を目的に、旅行の計画を立ててみるのも楽しそうです。
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