小学生が書き初めを書くときのポイントやコツは?どこを評価される?
夏休みや冬休みと言えば宿題ですが、休みの種類によって出される宿題にも大きな違いがあります。
今回は冬休みの宿題としてよく出てくる「書き初め」に注目し、小学生の書き初めに推奨される言葉や書き初めのコツやポイントを詳しく解説してまいります。
また、小学生の書き初めで評価される部分はいったい何なのかも合わせてチェックしていきましょう。
小学生1、2年生におすすめの書き初めの言葉!
先生は学習していない漢字を記載することを極端に嫌う人もいますので、小学校1年か2年の場合は無難にひらがなにするのがいいでしょう。
いわゆるお正月を連想させるような
「まつ」
「たけ」
「うめ」
「あさひ」
といった単語や
「もち」
「たか」
「ふじ」
という言葉も好まれます。他にも
「だるま」
「かるた」
「ふくわらい」
「たこ」
もいいでしょう。
あとは自分自身に関する言葉として
「ゆめ」
「げんき」
「みらい」
もよく推奨されますし、
「そら」
「にじ」
「さくら」
といった自然や季節に関する言葉もよく使用されます。
他に多いのはその年の干支をひらがなで書くというパターンです。
漢字を用いる場合はこちらの「別表 学年別漢字配当表:文部科学省(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/syo/koku/001.htm)」を見て、どの漢字が使えるのかを調べる必要があります。
小学校1年生から2年生となると
「新年」
「大空」
といった言葉は使えますが、使える感じがまだまだ少ないのでひらがなのほうがいいでしょう。
小学生3、4年生におすすめの書き初めの言葉!
小学校3年生や4年生となると使える感じが一気に増えるので、漢字を用いるのが一般的となります。
お正月にまつわる漢字となった場合は
「初日の出」
「新春到来」
「お正月」
といった言葉もかけるでしょう。多少難しくなりますが
「謹賀新年」
という言葉を推奨する人もいます。
自然を表す言葉も
「初雪」
「青空」
「大空」
など漢字を用いて表現できるようになります。
他にも「別表 学年別漢字配当表:文部科学省(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/syo/koku/001.htm)」を見てもらうとわかるように、「友達」とか「勝つ」といった言葉も使えますので、その子供の環境に合わせた言葉を用いるようにしてください。
特に何らかのスポーツをしている人ならば
「勝つ」
「勝利」
といった言葉は使い勝手が抜群になります。
ただし、「勝」という漢字を習字で書くにはちょっと難易度が高めなので注意してください。
小学生5、6年生におすすめの書き初めの言葉!
小学校の5・6年生にまでなると、日常生活においてほとんど不自由しないレベルで漢字が使えるようになります。
この年齢になると「賀正」の「賀」という文字も正式に習いますので、「謹賀新年」という言葉も正式な候補としてあがってくるのです。
ある程度四字熟語やことわざを意味を理解した上で用いることもできますので
「一心不乱」
「有言実行」
「一期一会」
「他山の石」
「温故知新」
「大器晩成」
「誠心誠意」
といった言葉を記載するのもいいでしょう。
これらの言葉は座右の銘としても用いることができますので、気に入った言葉は何かを確認することも重要になります。
人によってはあえて難しい5字熟語にチャレンジするべきとして
「光陰流水如」
「日々是好日」
などを紹介することもあります。
こういった言葉は大人の方々でも理解ができないケースもありますので、しっかりと意味を理解した上で用いるようにしてください。
書き初めの書き方のポイントやコツ
書き初めの書き方やコツはある程度共通している部分がありますが、年齢によって強く意識しなければいけない部分は異なります。
基本的に習字をするときは基本姿勢・お手本の確認・墨の付け方・太さ・勢い・バランス・自信などが求められます。
特に強く年齢問わずで意識してもらいたいのは基本姿勢で、背筋を伸ばして下腹に力を入れながら文字を書かないとふにゃふにゃした文字になるのでまずは姿勢に気をつけましょう。
あとはじっくりとお手本を確認することも忘れずにお願いします。
また、昨今では文字がかすれるとそれはそれで芸術的であるという意見も出ているのですが小学校ではそのような芸術性は求められていないので、1角書き終わったら墨をつけてかすれないようにしてください。
3分で書道・習字が上手くなるコツ
小学生1、2年生
小学校低学年の習字は「技術」や「美しさ」ではなく「勢い」と「バランス」が一番求められます。
特に意識してもらいたいのがバランスで、ハネやトメを意識しすぎて大きさがバラバラになるぐらいなら文字ごとに大きさの差が少なくなるように調整した方がよいという意見もあるのです。
また、勢いがなくかすれているような文字や小さくなっている文字は評価されにくいという声もありますので、きちんと大きく太く元気よく文字を書くようにしましょう。
小学生3、4年生
この頃になると「勢い」や「バランス」以外に「トメ・ハネ・ハライ」が評価対象となって行きます。
ただし、この「トメ・ハネ・ハライ」は大人でもなかなかうまくいかない項目となっていますので、うまく書くためには意識して一度止めることを覚えさせましょう。
ただし、長い間止めてしまうと文字がにじんでしまうのでうまく書けるように練習する必要が出てきます。
とめ・はね
払い
小学生5、6年生
小学校高学年になるとさらに「トメ・ハネ・ハライ」が強く評価されるようになります。
バランスや勢いももちろん大切ですが、「トメ・ハネ・ハライ」がはっきりとわかるようなメリハリのある文字を書くことを求められますので、画数が多い漢字を書く時は注意してください。
はっきりとした文字を書くことを意識しすぎて文字が太くなりすぎると、画数が多い漢字がぐちゃぐちゃになることがありますので、動画や画像といった参考になるモノをたくさん見て練習しましょう。
高学年になるとちょっとした技術も必要になるので、「ま」や「お」のように丸の部分がある漢字を三角形を意識して書いてみたり、横線を細くして縦線を太く書くといったテクニックを用いることも考えてください。
書き初めで評価されるポイントは?
小学生の書き初めは低学年か高学年かで評価ポイントが変わってきます。
低学年なら勢いが最も評価されるという意見が多く、高学年になると「トメ・ハネ・ハライ」を含めたトータルバランスが評価されるようになっていきます。
中学生の習字となるとこのバランスがより強く求められるようになり、ハイレベルなスキルも求められるようになって行きます。
他にも、ひらがなは漢字と比べて小さく書くようにするとか、文字と文字の間隔を同じにするとか、名前も等間隔に意識して書くといったコツが求められます。
ただし、コツを理解していてもなかなかうまく書けないのが習字ですので、普通の半紙に1文字ずつ書いて練習するといった自助努力も必要になってきます。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は小学生の書き初めを題材として色んな情報を集めて参りました。
小学校低学年と高学年では求められている事柄が異なってきますので、それを理解した上で親は協力する必要があります。
特に、小学校高学年になると座右の銘に用いられる様な書き初めになりますので、どれが好きな言葉なのかもしっかりと考えさせる必要も出てくるでしょう。
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