冠婚葬祭で用いるのし紙やのし袋には独特なルールがあり普段使っていない人にとってはどうしたらいいのかよくわからないという気持ちになってしまいがちです。
今回はのし袋の正しい入れ方はどうなっているのか、上包み・中袋・中包みとはどのようなモノなのかをピックアップして参ります。
のし袋の選び方や表書きのルールもセットで確認して参りましょう。
のし袋の正しい入れ方は?
(参考URL:https://zexy.net/mar/manual/guest_gosyugi/chapter2.html)
のし袋やご祝儀袋を用いるときに注意しないといけない項目がいくつかあります。
その一つがのし袋やご祝儀袋におけるお金の正しい入れ方や折り返し方になります。
まず覚えてもらいたいのが「ご祝儀袋の裏の折り返し部分は下側を上にして、不祝儀ならば逆になる」というモノです。
これは必須と言えるマナーとなっていますので絶対に織部手ください。
上の折りに対して下の折りを重ねるという行為が「上を向く」という意味がありおめでたい席で使うのし袋の扱い方となり、反対にして「下を向く」という意味になると葬式といった弔事で用いる扱い方となります。
また、お金はご祝儀袋には「中袋」と呼ばれるお札を入れるための袋がありますが、この使い方も覚えておきましょう。
こちらは文字で説明するのが困難なので、上記の「選び方・書き方・入れ方・包み方をわかりやすく解説!
(https://zexy.net/mar/manual/guest_gosyugi/chapter2.html)」にある画像を参考にしてもらいたいです。
他のサイトでもこの「中袋」の使い方や入れ方について解説しているところはありますが、どうもやり方がバラバラになっていますので、その中から解説が最もわかりやすいものを選べば問題ないと思います。
他のマナーとしてご祝儀袋は袋がしわになってしまったり水引の形が崩れるケースがありますので、こういったトラブルを防ぐために袱紗(ふくさ)を用いるというモノがあります。
これも文字で説明するのは非常に困難なので「ご祝儀袋に入れるお札の向きや包み方を動画で解説します(https://wedding.mynavi.jp/contents/press/detail/post-26/)」というサイトから引用した下記の画像を参照してください。
(参考URL:https://wedding.mynavi.jp/contents/press/detail/post-26/)
このように左⇒上⇒下⇒右の順番で折っていくのです。
受付に提出するときにはこの袱紗を外して文字が正しく読める向きに整えてから渡すようにしましょう。
このようにのし袋の入れ方だけでもマナーが点在しておりますので、のし袋を扱う時には必ずルール確認をする必要があるのです。
のし袋の選び方
のし袋の選び方の基準は慶事か弔事かですが、「何度あっても喜ばしいシーン」と「一度きりにしたいお祝い事」では扱い方及び考え方がちょっと異なるので気をつけましょう。
この慶事か弔事かの違いは水引の結び方と色で判断します。
「一般的なお祝い事」または「何度あっても喜ばしいシーン」には蝶結びです。
「2度と発生してほしくない事」または「一度きりにしたいお祝い事」には結び切りです。
また、色は慶事だと赤白・金銀・金赤となり、弔事だと双銀・黄白・黒白・黒銀・双白・青白となります。
この「2度と発生してほしくない事」にはお葬式といった弔事も該当しますが、全快・快気祝いも入院が2度と発生しないようにという意味が通じるのでこちらに該当するので要注意です。
結婚は確かに「何度あっても喜ばしいシーン」ではありますが、それは離婚を何度もしているということになりますので分類的には「一度きりにしたいお祝い事」に該当し結び切りを使うことになります。
つまり、結婚式の場合は「一度きりにしたいお祝い事」に該当し結び切りを使うことになりますが、慶事ではありますので赤白・金銀・金赤といった慶事の水引を使うことになるのです。
このように水引によってのし袋の立ち位置が大きく変わってきますので、何かあったときのためにのし袋を用意しておきたいという人は複数タイプののし袋を持っておく必要があります。
のし袋の正しいマナー
のし袋のマナーとして覚えてもらいたいのが、先ほど紹介した水引による違いです。
それ以外にも、お祝い事ならば新札を用意して逆に弔事なら新札は不幸が来るのを待っていたと判断されNGとなるというマナーがあります。
また、慶事ならばお札を表にして印刷されている人物の顔が上にくるように入れる必要がありますし、弔事ならお札を裏にして印刷されている人物の顔が下にくるように入れる必要があるのです。
表書きのルールも慶事や弔事で一部異なります。
慶事や弔事でも毛筆又は筆ペンを使ってバランス良く丁寧に書き、水引の上中央に「志」や「寿」と記載して下中央部分に送り主の名前を書きますが、弔事用は薄い墨で書く必要があるのです。
逆に慶事は濃く書く必要があります。
連名で記載する場合は目上の順に右から記名するようにしてください。
会社名と名前を書く場合は文字の大きさを変えて会社の名前は右側に小さくし、は氏名が真ん中に来るように調節しましょう。
表書きの書き方は?
表書きの基本的なルールはボールペンや万年筆を使わないことです。
必ず毛筆か筆ペンを用意してください。
サインペンならOKとしている人もいますが、使わない方がいいという意見もありますので筆ペンを用意した方がいいと思います。
また、お祝いごとの場合は濃い墨ではっきりと記載して、お悔やみの場合は薄い墨で書きましょう。
表書きは水引より中央上部分にお祝いの名目を記載しますが、短冊がついているタイプのご祝儀袋ならば短冊に書いてください。
ただし、結婚式前に渡す場合は表書きに「御祝」だけではなくその右上に小さく「御結婚」と記載した方がいいというルールもありましたので、状況によってある程度使い分ける必要があるでしょう。
市販のご祝儀袋にはこれらの表書きが印刷されているタイプが多いので、何を購入するのかで判断すればいいでしょう。
中には、「Happy Wedding」と印刷されているタイプもありますが、これはかなりカジュアルすぎるので使わない方がいいという意見もあります。
上包み・中袋・中包みについて
ご祝儀袋を含めたのし袋はほとんどのケースで「上包み」と「中袋」または「中包み」がセットになっているのです。
その一つ一つは一体何なのかを覚えていきましょう。
上包み
上包みとはご祝儀袋の一番外側の包みであり、受け取ったときに見えてくる部分です。
いわゆる表書きとか水引がされている部分にもありますので、最も馴染みがあるでしょう。
中袋
中袋はご祝儀袋の中のお札を包む袋の一種で、封筒のように上部に開口部がある袋になります。
慣れていない人なら使い勝手はこちらの方がいいでしょう。
中包み
先ほど紹介した中袋と同じようにお札を包むものとなりますが、こちらはお札を包むタイプのものとなっています。
お札の包み方はかなり独特なので、動画や画像を参考にしましょう。
お札の正しい入れ方
お札は慶事か弔事かで入れ方が変わってくるので注意しましょう。
慶事を含めたお祝い事ならば新札を用意して逆に弔事なら新札ではなく旧札を使います。
また、慶事ならばお札を表にして印刷されている人物の顔が上にくるように入れる必要がありますし、弔事ならお札を裏にして印刷されている人物の顔が下にくるように入れる必要があるのです。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回はのし袋を用いたときのお札の入れ方やのし袋そのものの扱い方について記載しました。
のし袋は普段使うものではないので、マナーを詳しくはわからないという人も多いでしょう。
そんな人こそ、参考になるサイトをブックマークしていつでも見られるようにしておくのがコツとなっております。
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