自由研究のレポートの書き方やまとめ方!
夏休みの宿題の中で、一番難関と言われるのが「自由研究」です。
自由であるがゆえに手を抜こうと思えば手が抜ける分、休み明けの発表会で同級生のしっかりとまとめられたレポートを見聞きすると、自分の適当極まりない自由研究をクラス全員の前で発表することに、子供の頃恐怖すら感じてしまったことはありませんでしたか?
しかし、「次こそは自分も皆をあっと驚かせるような自由研究をしよう!」と思っても、自由研究の題材をどのように選んだらよいのかわからないですし、またはせっかくいい題材が見つかってもそれを上手くまとめられずに四苦八苦した経験がある方も、大勢いらっしゃるのではないかと思います。
時は流れ、子供だった自分が子供を持つ親の立場になっても、その悩みは変わることがありません。
我が子に「自由研究どうしよう・・」と言われ、「どうしようね・・」と上手い返しができずに落ち込んだことがある方はたくさんいらっしゃると思います。
いつの時代になっても、子供も、そして親をも悩ます「自由研究問題」。
そこで今回は、自由研究のテーマの決め方やレポートのまとめ方について、ヒントとなる方法を調べてみました。
自由研究のテーマの決め方や調べ方
自由研究のテーマを決めるのは、簡単そうに見えて実は案外難しいもの。
しかし何より大切なのは、そのテーマに最後まで興味を持って取り組めるかどうか、という点だと思います。
なので、自由研究のテーマを決める際には、好きなことや興味のあることについて調べるのがよいと思いますが、そのために「自分の好きなこと、興味のあることって何だろう・・?」と捻り出すとなれば、それは本末転倒にもなりかねません。
そこで、夏休みに入る少し前くらいから、
「これってどうしてなのかな?」
「この意味は何なのだろう・・」
と思ったことをメモ書きしておくことをお勧めします。お子さんが難しいようなら、代わりにお父さんやお母さんが尋ねられたことをメモしておくとよいでしょう。
また、自由研究のテーマを最初から一つに絞らず、複数持っているのもよいと思います。
自由研究を行うには時間や時にはお金が掛かることもありますから、研究を行う前からあらかじめ一つに絞ってしまうと、万が一にも予算や都合の関係でそのテーマに取り組めない場合、また新たにテーマを探す必要があるからです。
気になったこと、調べてみたいと思ったことがある程度溜まったら、その中から子供に選ばせてみてはいかがでしょうか。
自由研究のレポートの書き方やまとめ方のコツ(基本)
では次に、自由研究のレポートやまとめ方のコツについて考えてみましょう。
自由研究は研究をして終わりではなく、必ず発表がありますよね。そこで、発表の際により調べた内容を的確に伝えるために、いくつかの注意点に沿ってレポートを仕上げることが大切になります。
それは、以下の3つとなっています。
- その研究をしてみようと思った切っ掛けについて
- 研究の方法や結果の表示
- 研究をしてわかったこと、感じたこと
このような3つの要点を押さえておくだけで、レポートやまとめがぐんと楽になります。
また、研究内容では、例えば、「●●市の人口の移りかわりについて」のような広範囲よりも、「10年前の●●市●●町の人口と今について」のように、より間口を狭めることで研究の内容をはっきりと示すことができます。
そして、その研究に至る切っ掛けとなったことを最初に書きましょう。
「私が生まれる前までは、今住んでいる住宅街は田んぼや畑になっていて、周りに余り人が住んでいなかったと聞いたことから、●●町の人口について調べてみようと思いました」のように書き出すと、研究の本筋がはっきりと見えてきます。
実験系など理科系の自由研究の書き方やまとめ方
実験系の自由研究は、実験の内容や結果を口頭や文字だけで表すのがかなり難しいと言えます。
なので、大きな模造紙に写真やグラフなど使ってまとめるのがよいでしょう。
書き方の基本としては、模造紙の一番上に大きな字で実験の内容について記載します。
例えば、みかんなどの柑橘類に含まれる成分が汚れを落とすのはどうしてだろう?と思い、実験を行った際には「こんなにすごいみかんの力!」のように簡潔で人目を引きやすいタイトルをつけ、その横にやや小さい字で「みかんを使った実験」といったサブタイトルをつけると実験の内容がわかりやすいと思います。
また、実験の写真を撮る際には、実験中や実験結果だけではなく、実験に使った道具も撮影しておくとより具体的に実験が伝わりやすくなります。
そして実験でわかったことは、表やグラフに記しわかりやすくすることも大切です。
絵やシールを使って色分けすることで、実験によって何がわかったのかを伝えやすくなります。
調べ学習モノや社会科の自由研究の書き方やまとめ方
人口統計などの社会科の自由研究を行った場合は、スケッチブックを使ってみてはいかがでしょうか。
調べものが多いこれらの自由研究は、模造紙を使ったまとめの場合、文字数が多くなりがちで全体的に読みづらくなってしまいます。
壁新聞のような見た目になってしまうと、子供からは読むのを敬遠されてしまいがちになります。
そのような問題を回避してくれるのがスケッチブックです。
スケッチブックはノートよりも大きいので文字や絵が見やすいだけではなく、紙質が絵の具やサインペンの使用に適していて便利です。
まとめ方のコツとしては、「●●市の人口の移り変わり」のようなタイトルよりも、「10年前はこうだった!君も知らない●●市の今と昔」のように、読み側に「え?何だろう?」と思わせるものがよいでしょう。
人口の推移をグラフにまとめるだけではなく、研究の切っ掛けや研究の内容を、イラストや絵を交えながら記載するのもよいと思います。
また、調べものをした際には参考にした書籍やインターネットなどの情報を記載することも忘れずに行いましょう。
工作などの自由研究の書き方やまとめ方
工作の場合、できあがった作品を学校に持って行くだけでもよさそうですが、それだと、いざ発表の際に何を話してよいかわからなくなってしまいますよね。
また、最近は工作のキットなどが売っているので、それらを使用して自由研究を行うお子さんも多いようですが、市販品は他の子と被りやすくなるため、発表も同じような内容になってしまいがちです。
このようなことにならないためには、工作の始まりから終わりまでを写真に収めておくことが大事です。
アルバムやクリアファイルなど写真がたくさん収納できるものを用意し、工作に使用した材料や道具、工作の過程、完成した作品などを写真に撮って順番に貼っていきましょう。
その際、その工作を選んだ切っ掛けや、作り方、実際に工作をしてみて苦労した点、工作の最中の気持ちなどを写真の横に記載しておくと、自由研究だけではなく思い出として綺麗な形で残すことができます。
観察日記などの自由研究の書き方やまとめ方
自由研究のテーマとして、比較的選ばれることの多い観察日記。
他の子と差がつく観察日記をつけるためには、植物の成長過程がしっかりと目に見えるような内容のものを作ることが大切でしょう。
植物の様子は毎日絵に描くか、写真を撮り、その都度気になったことはどんな細かいことも書き残しておくこと。植物の成長は天候に左右されやすいので、毎日の天気や気温などを書き込んでもよいでしょう。
また、毎日の観察で感じたことを書くのもよいかも知れません。
「●日目、変化がなくてつまらない」「●日目、本当に成長しているのか不安だ」「●●日目、やった!葉が出てきた!」のように、子供の率直な感想も観察日記の構成には欠かせない要素となり得ます。
さらに、大きな模造紙に1日目~30日目を並べる方法より、ノートを使って1日分を1ページずつ書いた方が読む側にページを捲る楽しさを味わってもらうことができます。
撮影をする場合には、カメラの位置はなるべく動かないようにして撮ると、植物の変化がよりわかりやすくなります。
他の自由研究に比べて根気のいる作業となりますが、1冊の観察日記ができあがった時の喜びも格別です。
まとめ
いかがでしたか?
何となく恐れをなしていた自由研究も、こうしてコツやポイントを知ることで、思っていた以上に簡単にできそうと思えたのではないでしょうか。
お子さんにもし「自由研究どうしよう・・」と言われたら、この記事をヒントにしてそっとアドバイスして頂けたら、と思います。
ただし、自由研究を主体で行うのはあくまでも子供で、親はサブ的な役割しかありません。
子供が困っているとつい手や口をあれこれと出してしまいたくなったり、少しでも見栄えのするもの、綺麗なものを作らせてあげたいと思ってしまいがちですが、そこはぐっと堪えて見守る姿勢が大切です。
コメント