2024年 皆既月食はいつ?観測日時や方角と日本全国で見れるの?

皆既月食

2024年の皆既月食の日時や方角と皆既月食の仕組み!

月がだんだんと欠けていき、やがて燃えるような赤い色の満月となってぽっかりと闇夜に浮かぶ光景は、まさに天体の不思議と言ってよいかもしれません。

これは「皆既月食」と言われる現象ですが、そもそもこの「皆既月食」ってどのような仕組みで起こるのか知っているという方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。

そこで今回は、次回の「皆既月食」の日時や、「皆既月食」の仕組みについて調べてみました。

目次

皆既月食2024年はいつ?

2024年日本で見られる皆既月食はなく

2024年9月18日 部分月食 日本では見えない

です。

皆既月食の観測日時や方角は?

皆既月食が観察出来る日時や時間は?

国立天文台によると、2024年9月18日に月食がありますが、日本では見れません。

日食・月食など  令和 6年 (2024)

本年は日食が2回、月食が1回あるが、いずれも日本では見られない。

1. 4月9日    皆既日食

日本では見られない。

2. 9月18日    部分月食

日本では見られない。

3. 10月3日    金環日食

日本では見られない。

参照:https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/yoko/2024/rekiyou245.html

皆既月食は、太陽と地球と月が一直線に並び、なおかつ月が満月の時にだけ起こる現象です。

また、月が地球に隠れてしまうため真っ暗になってしまうのでは?と思われますが、実際には真っ暗になるのではなく月は「赤胴色」と言われる赤黒い色となって見えるのが皆既月食です。

今回の皆既月食は日本全国で見れるの?

2024年の皆既月食は、日本全国で観測できます。

月は、18時9分から欠け始め、19時16分に皆既食となります。

皆既となった月は、「赤銅色(しゃくどういろ)」と呼ばれ、赤黒い色に見えます。

皆既食は86分間続いて20時42分に終わり、その後は徐々に月は地球の影から抜けて、21時49分に部分食が終わります。

この進行は、どこで見ても同じです。

観察に適した方向(方角)

皆既月食に適した方角は、月が昇る東から南東の方角とされています。

観察に適した場所

周囲に高い建物がなければ、それだけ空を広く見渡すことができるので、広場や空き地などは天体観測には適した場所と言えます。

また、明るい場所よりも暗い場所の方が空で輝く天体は見付けやすいとされています。

しかし皆既月食は「月」が主役であるため、その他の天体よりも見かけが大きく明るいのが特徴ですので、必ずしも広場や暗いところ以外は見えないということはありません。

皆既月食を観察する際の注意点

皆既月食の観察は夜に行いますので、周囲に気を配ることが大切です。

自宅の窓から見る場合は別ですが、外に出て観察する時には大声で騒いだり、人気のない場所に一人で行くなどの行動は控えましょう。

また、車の出入りが多い場所では白っぽい服装を心掛け、事故に遭わないように気を付けて下さい。そして、夜間はまだ冷え込みが予想されます。

しっかしり防寒をして出掛けましょう。

2024年以降皆既月食が見れるのはいつ?

日付 月食の種類 日本での状況
2024年09月18日 部分月食 日本で見えない
2025年03月14日 皆既月食 日本の一部で部分月食が見える(月出帯食)
2025年09月08日 皆既月食 日本で見える
2026年03月03日 皆既月食 日本で見える
2026年08月28日 部分月食 日本で見えない
2028年01月12日 部分月食 日本で見えない
2028年07月07日 部分月食 日本で見える(月入帯食)
2029年01月01日 皆既月食 日本で見える
2029年06月26日 皆既月食 日本で見えない
2029年12月21日 皆既月食 日本で見える(月入帯食)
2030年06月16日 部分月食 日本で見える(月入帯食)
国立天文台(NAOJ)
月食一覧 | 国立天文台(NAOJ) 2010年から2030年に見られる皆既月食、部分月食の一覧

そもそも皆既月食というのは何?仕組みはどうなっているの?

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皆既月食とは、『太陽-地球-月』が一直線に並び、かつ月が満月の時にだけ起こる現象です。

とは言え、満月のたびに月食が起こるわけではなく、月が地球に重なるように並び、さらに地球の本影や半影に入った時にだけ起こります。

半影や本影は、太陽の光を受けた地球の裏にできる影のことを言います。

わかりやすい例を挙げるとすれば、太陽に向かって人が立つと裏側に伸びるように影ができますよね。これが太陽と地球の間でも同じように起こります。

さらに、この影の中でも太陽光が完全に遮られているところを本影、本影を囲んでいる薄い影を半影と言い、半影に月が入った時点で月食は始まっていますが、一般的に目視では半影食は見ることができません。

半影から本影に月の一部が入り込むと、目視でも月が欠けているのがわかるようになり、これを部分食と言います。

そして、本影に月が完全に入ると「皆既月食」となります。

また「皆既月食」では、地球が作る影の暗い部分に完全に月が入るため、真っ暗になって何も見えなくなるのでは?と思うかも知れませんが、実際には「赤銅色」という赤黒い色の月を見ることができます。

これは、地球のまわりには大気があり、太陽光が大気を通過する際に青い光は波長が短いために通過することができないのに対し、赤い光は波長が長いため待機を通過することができるので、月が地球の影にすっぽりと入ってしまっても、わずかに届く赤い光が月を照らし、赤く見えるのです。

また、朝日や夕日が赤く見えるのも、これと同じ理由と言われています。

皆既月食の月が赤くなるのはなぜ?

皆既月食の間、月は完全に見えないわけではありません。

なぜなら、太陽光は地球の薄い大気を通過するときに屈折して月を照らすことで、赤くみえるのです。

本影を通る月の進路とその時の地球の大気条件は、皆既月食によって光度が異なるようです。

月が月食に入るのではなく、半影だけに入ることがあります。

これは、半影月食と呼ばれます。

半影の月食の間、月はわずかに暗くなりますが、その端は地球の影によって遮られません。

皆既月食を観察するときの5つのポイント

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皆既月食を観察する時の5つのポイントまとめてみました。

1.月が見える場所なら基本的にどこでもよい

皆既月食の観察をするために、なるべく明かりの少ない郊外や野原などへ出掛けようと思っている方もいらっしゃるかも知れません。

しかし皆既月食は、そのような移動をしなくても「月が見える場所」ならどこでも見ることができます。

すなわち、自宅の窓から月が見えれば、そこが立派な〝観測地〟となります。

2.特別な物は必要ない

皆既月食は肉眼でも十分に見ることができます。

双眼鏡や望遠鏡があればより大きく月を見ることが可能ですが、実際の目で見る天体ショーを楽しむのもよいでしょう。

3.スマホやデジカメで撮ってみよう

皆既月食は「月」が主役なので、その他の天体よりもスマホやデジカメでも比較的綺麗に撮ることができます。

月は、その他の天体よりも見かけが大きく、また明るいので、スマホでも撮影可能となっています。

夜景モードなどの、夜の撮影に適したモードがあれば使用し、夜景撮影専用のアプリをダウンロードして使うのもよいでしょう。

さらに、双眼鏡にスマホのカメラレンズをくっつけて撮影すると、大きい月の写真を撮ることもできます。

フォトグラファン
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4.月の位置はしっかり確認しておこう

月が大きく欠けてしまうと探しにくくなってしまいますので、月食が始まる前にちゃんと月の位置を確認しておくことが大切です。

5.双眼鏡や望遠鏡があると見えるもの

皆既月食自体は肉眼でもはっきりと見えるのですが、双眼鏡や望遠鏡を使うと肉眼では見ることができない半影食や普段は月明かりで見えない星を見ることができます。

皆既月食のまとめ

いかがでしたか?

月には昔から、不思議な力があると言われています。

「皆既月食」は科学的に裏付けされた現象ではありますが、それでも月が赤く見えるのはミステリアスに感じますよね。

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