お中元の時期と相場!
今年一年の感謝を伝えるお歳暮。
20代でも40%以上、30代になると50%以上、60才になると80%以上が毎年「お歳暮を贈る予定がある」と答えているようです。
しかしこのお歳暮、実は一年分の感謝ではなく、お盆以降から年末までにお世話になった人へ贈る物だと知っていましたか?
年明けからお盆までの期間にお世話になった方へ贈るのは、「お中元」です。
お中元とお歳暮は、呼び方と時期が違うだけで内容は全く同じ物。
ですがお中元はお歳暮に比べて認知度が低く、「お歳暮を贈るからお中元は贈らない」というケースも多々あるようです。
ですが本来、年の前半にお世話になった方へ贈るのはお中元が正しいのです。
例えば、あなたが6月の花嫁となった場合、仲人さんにお世話になったのは年の暮れではありませんから、お中元として贈るのが正解です。
とは言え、お中元を贈る時期や贈る品物の相場など、わからないことが多いのも現状ではないでしょうか。
そこで今回は、お中元について詳しく調べてみました。
お中元を贈る時期はいつからいつまで!地域で違いはあるの?
お中元は、地域によって贈る時期に差があると知っていますか?
同じ地域に住んでいる方に贈る分には、時期を間違えるということは起こりませんが、遠くに住む方に贈る場合は相手の地域に合わせた贈り方をしたいですよね。
そこで、地域別のお中元を出す時期を記載してみました。
今年、お中元を贈る際には是非参考にして下さい。
各地域でのお中元を出す時期
「北海道」の場合
7月下旬頃から8月15日まで
「東北」の場合
7月下旬頃から8月15日まで
「関東」の場合
7月1日頃から7月15日まで
「東海」の場合
7月1日頃から7月15日まで
「北陸」の場合
7月1日頃から7月15日まで
「関西・近畿」の場合
7月15日頃から8月15日まで
「中国」の場合
7月15日頃から8月15日まで
「四国」の場合
7月15日頃から8月15日まで
「九州」の場合
8月1日頃から8月15日まで
お中元は、どのような相手に贈るの?
お中元を贈る相手は、その時期にお世話になった方です。
親や親戚を始めとして、会社であれば上司や取引先、後はお稽古事の先生というのが多いのではないでしょうか。
お中元は、年の暮れに贈るお歳暮より重要視されていない面もあり、若い世代ほどお中元を贈らない割合は増えていきますが、やはり年配の方にとってはお中元も大切な行事と考えられているようです。
また、お中元を贈る際、注意しなければいけないことがあります。
お中元やお歳暮というのは、お世話になったからと一度だけ贈ればよいものではなく、そこから毎年慣例化していくものです。そのため、今回一度きりのつもりでお中元を贈るなら、お中元ではなく「お礼」として贈るのがよいでしょう。
逆にどういう立場の人には、お中元を贈ってはいけないのか?
一昔前までは、学校や病院の先生にお世話になったから、と言ってお中元を贈る方も多くいらっしゃいました。
しかし現在では、そのような行為は禁止されている場合が殆どです。
特に公立の場合、そこに勤める先生は公務員になりますから、金銭の授受は勿論、飲食も禁止されているケースもよくあり、最近は家庭訪問の際に家に上がってコーヒーやお菓子を頂くこともダメ、と徹底しているところもあります。
迷惑になるような行動は慎んだ方がよいでしょう。
お中元の平均的な相場は?
お中元の相場は、3,000~5,000円くらいと言われています。
勿論、贈る相手との関係性によって金額が変わることはあると思います。
しかし、お中元と言うのは一度きりではなく毎年欠かさず贈る物ですので、最初に高価な物を贈ってしまうと翌年以降もそれ相当の金額の物を贈らなくてはいけなくなります。
また、前年より金額の安い物を贈るのは失礼になりますので、慣例化していくことを考えたらやはり相場程度の金額の物を贈るのが負担にならずによいのではないでしょうか。
さらに、目上の方に高額なお中元を贈るのも失礼になりますので注意しましょう。
お中元を選ぶ時のポイントは?
お中元を選ぶ時のポイントは、相手の年齢や家族構成、嗜好などを把握しておくことです。
例えば、4人家族の方に贈るのであれば、お中元の定番品である油や洗剤は、あると便利な物ですし長期保存も可能ですので喜ばれると思いますが、独身の方であればセットになった油や洗剤はなかなか使い切ることができませんよね。
また、肉や魚などの生鮮品も相手によっては、日持ちがしないため貰っても困る物となる場合もあります。
この他、大のビール党にワインを贈る、普段全く甘い物を食べない方にお菓子の詰め合わせを贈るなども、相手のことを無視した贈り物と言えます。
お中元の基本は「お世話になった方へのお礼」ですから、負担になるような物を贈ってしまっては本末転倒になってしまいますので注意しましょう。
そもそも、お中元とは?どういう意味があるの?
お中元の元となった中元は、中国の三大宗教の一つである道教に由来する年中行事です。
道教では旧暦の1月15日を上元、7月15日を中元、10月15日を下元と言って、厄を避け、先祖の霊を祀る行事を行っていたのですが、これが日本に伝わった時に中元はお盆の行事となり、さらに江戸時代になると商い先やお世話になった方に贈り物をする習慣が生まれ、これが現在の「お中元」となったと言われています。
まとめ
お中元は、内容はお歳暮と変わらない物ですが、贈る時期が違うため選ばれる人気のギフトに差があります。
お中元シーズンになるとコーナーには「そうめん」がたくさん並んでいますが、この理由について知っていますか?
そうめんの原料となる麦は6~7月に収穫されますので、ちょうど旬を迎えることから、「旬な物を食べて元気に夏を乗り切る」といった暑気払いの意味合いがあるのです。
一年中使える定番品を贈るのもよいですが、こんな意味を相手に伝えながらお中元を贈るのもよいですよね。
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