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月の種類と名前の由来や意味【月の満ち欠けによる呼び名】

お月様の満ち欠けと風流な呼び名と意味や由来!

綺麗な月を見ていると、何だか心が洗われるような気持ちになりませんか。

実際、月には不思議なパワーがあると言われており、満月は出生率が上がると言われていますよね。

また、満月もいいけれど、半月やちょっと欠けた月、三日月が好きという人もいるでしょう。

月はその形のままに何となく呼んでいる人も多いと思いますが、名前があることをご存知でしょうか。

名付けには月の満ち欠けが関係しています。

そこで今回は、種類名前、その意味由来について調べてみました。

いつも何となく見上げるだけの月にも、もしかしたら素敵な呼び名があるかも知れないと思うと、ちょっとドキドキしませんか?

月の満ち欠けとは?なぜ起こるの?


月はまん丸い形をしている時もあれば、半分だったり、細長かったりと、見る日によって姿を変えますよね。

これは、月自体がそのように変化をしているのではなく、太陽の光が当たっているところだけが輝いて見えるためです。

月は地球の周りを回っていますが、その際に太陽との位置関係によって、照らし出される場所が変わります。

月が地球よりも前で太陽に重なっている時‘(太陽、月、地球の順で並んでいる)は、太陽の光が月によって遮られてしまうため、地球からは月が見えません。

一方、地球よりも後ろで太陽と重なった時(太陽、地球、月の順で並んでいる)は、地球から見える月全体に太陽の光が当たります。

この状態がいわゆる満月です。

ただし、満月は月の全面に太陽の光が当たっているわけではありません。

月は自転をしていますが、地球も自転をしていため、見える部分はいつも変わりません。

そのため、満月と言っても月の全面が光っているのではなく、あくまでも地球から見える部分(半面)のみなります。

日本人とお月さまの関係


日本では昔から、月ではうさぎが餅をついているという話がありますよね。

これは月を見た時、月の模様がそのように見えることが由来していますが、インドの神話がそのルーツともいわれています。

その昔、猿、きつね、うさぎの三匹が山の中で力尽きている老人に出会い、何とか助けようとそれぞれ食料を調達に行きました。

猿は木の実を集め、きつねは川から魚を獲ってきたものの、うさぎは何も見つけることができず、自分の非力を嘆き、猿ときつねに頼み火を焚いてもらい、自らその火の中に飛び込んで食料となったのです。

そのうさぎの姿を見た老人は、帝釈天としての正体を現し、うさぎを弔うために月に昇らせたというもの。

なお、月の模様は日々変わっているように見えますが、実際には地球から見る月の模様はいつも同じで変化はありません。

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それでは、日本以外ではこの模様をどのように見ているのでしょうか。

・北ヨーロッパ 本を読むおばあさん

・南ヨーロッパ 大きなはさみのカニ

・東ヨーロッパ 横向きの女性

・北ヨーロッパ 水を担ぐ男女

・アラビア 吠えているライオン

・ドイツ 薪を担ぐ男

・カナダインディアン バケツを運ぶ少女

なお、現在使用されている太陽暦の前に使用されていた太陰暦(陰暦)では、月の満ち欠けを元に日付を算出していました。

新月から次の新月になるまでが29.53日であり、これが一ヵ月の基本となっていました。

陰暦の名残は今もあり、十五夜もその一つとされています。

月の満ち欠けの呼び名と読み方や由来と意味は?

月の満ち欠けを表すには月齢がありますが、それとは別に名前がついています。

ここでは、月の満ち欠けの順に名前や由来などをご紹介したいと思います。

新月(しんげつ)


陰暦では一日(朔日)にあたるのが新月です。

月は太陽と同方向で、ほぼ同じように動くため、地球から見ることはできません。

繊月(せんげつ)


二日月とも言います。

通常はほとんど見ることはできませんが、空気の澄んでいる冬の夕方、日没前の西の空に繊維のように細い月が見えることがあります。

三日月(みかづき)


朔日から三日目に見える月。

朔日は三日月から遡って決めていたとされています。

月がその姿を見せるようになるのは、この三日月からだと言われています。

上弦の月(じょうげんのつき)


半月の形が弓に似ていることが、その由来とされています。

上弦と下弦の違いには様々な説がありますが、有力視されているのは、弦(弓のまっすぐな部分)が上にきているから上弦の月とされた説と、月の前半(上期)に現れる月だからという説があります。

十日夜の月(とおかんやのつき)


陰暦で毎月十日に見える月のことを指します。

旧暦の十月十日は、月の鑑賞をする行事が行われていたと言われています。

 

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十三夜月(じゅうさんやづき)


陰暦で毎月十三日に見える月のことを指します。

古来は満月に次ぐ美しい月と言われ、月見会が開かれていたと言われています。

 

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小望月(こもちづき)


満月(望月)に近いという意味で、満月の前夜に現れる月のことを言います。

また、日本では昔から満月の夜には月見の宴が大々的に行われていたことから、その夜を待ち望むという意味で、待宵月とも呼ばれています。

満月(まんげつ)


最も丸く見える月のことを言います。

新月が朔に対し、満月は望と呼ばれることから、望月と呼ばれることもあります。

また、新月から十五日目の月のため、十五夜と呼ばれることも。

十五夜と言えば9月15日のお月見が有名ですよね。

ただし、毎月十五日が満月というわけではなく、満月になる日15~17日の間で変動するそうです。

 

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十六夜(いざよい)


十五夜よりも月が出るのが遅くなることから、ためらう、遠慮するという意味のいざよいから名付けられたと言われています。

 

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立待月(たちまちづき)


月が出るのを今か今かと立って待つという意味から名付けられたとされています。

日没後、だいたい一時間半後くらいに現れると言われています。

居待月(いまちづき)


月が出るのが遅いため、立って待っていたら疲れてしまうことから、座って待つという意味で名付けられたとされています。

寝待月(ねまちづき)


寝て待っていないと待ちくたびれてしまうほど、月が出るのが遅くなるという意味から名付けられたとされています。

おおよそですが、20~21時くらいにならないと月が見えないそうです。

更待月(ふけまちづき)


夜10時くらいになってようやく見える月のため、夜更けに昇る月という意味で名付けられたとされています。

下弦の月(かげんのつき)


弓に見立てたまっすぐの部分が下に見えることから、下弦の月と呼ばれています。

また、月の後半(下期)に見えるため、下弦の月と呼ぶ説も存在します。

有明月(ありあけづき)


夜明けの空に昇る月という意味で名付けられたとされています。

三十日月(みそかづき)


陰暦で三十日に見える月のことを言います。

月は肉眼で見ることはできないため、月が籠る様子からつごもりとも呼ばれます。

なお、三十日を晦日、三十一日を大晦日と言いますが、これはつごもり(晦日)が由来となっている言葉です。

 

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月の満ち欠けは自らの働きではなく、太陽の光が作り出すものです。

そのため、太陽との位置関係によって、月が照らし出される場所が変わり、満月や三日月と言った変化が生まれます。

また、新月から次の新月をひと月としていた旧暦では、月にちなんだ日の呼び方が多くあり、それが現在にも受け継がれています。

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