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お月見うさぎの由来を教えて!餅つきをしている理由は?

月がうさぎに見えるのは日本だけ?子供への簡単な伝え方は?

旧暦の8月15日(新暦では9月の中旬から10月の上旬)は、中秋の名月(十五夜)です。

日本では昔から月にはうさぎが住んでいて、そこで餅つきをしていると言われていますが、実はこのように言われているのは日本だけと言うのをご存知でしょうか。

そもそも、日本ではどうして月にうさぎがいると言われているでしょう。

お月見うさぎとは一体なんなのか、その由来を知りたいですよね。

そこで今回は、お月見うさぎについて調べてみました。



お月見うさぎの由来は?


お月見うさぎの由来は2つあり、1つは月の模様がうさぎに見えると言われているからです。

そしてもう1つは、平安時代の「今昔物語集」に収められている『月の兎の伝説』が関係していると言われています。

月の兎の伝説は、インドの『ジャータカ神話』が元になっているとされ、内容は次の通りです。

昔、あるところに、うさぎときつねとさるの3匹が仲良く暮らしていました。

3匹は「自分達が獣の姿をしているのは、前世に悪いことをしたせいなのか」と考え、それなら人に役立つことをしようと思い立ちます。その時、3匹の前にお腹を空かせて今にも倒れそうな老人が現れました。

この老人、実は神様で3匹の考えを知り、どのような善行を行うつもりなのか確認をしに来たのです。

そうとは知らない3匹は老人を助けようと、食べ物を探しに行きました。

しかし、きつねは川に潜って魚を獲り、さるは木に登って木の実を獲ってきたのですが、うさぎは何も獲ってくることができませんでした。

そこでうさぎは火を焚き、老人に向かって「私は何も用意することができなかったので、私を食べて下さい」と自ら火の中に飛び込んで死んでしまいました。

それを見た老人は神様の姿に戻り、うさぎを月に昇らせて、月で暮らせるようにしました。

なお、この話には続きがあり、神様が火に焼かれたうさぎの皮を月に移したところ、皮が剥がれたうさぎが生き返ったと言われています。

そのため、月の模様がうさぎに見えると言うのは月の白い部分(明るい)ではなく、黒い部分(暗い部分)だと言われています。

うさぎが餅つきをしている理由


うさぎが月で餅つきをしている理由にも2つあり、1つは老人(神様)のためにお餅をついているという説と、もう1つは月に昇ったうさぎ自身が食べ物に困らないようにするためと言われています。

また、古来中国では「月のうさぎは杵で不老不死の薬をついている」と言われていました。

漢方薬は小さな臼と杵で薬草を細かく砕いて作るので、イメージしやすいのではないでしょうか。

これが日本に伝わった際に、薬ではなく餅に変わったとも言われています。

さらに、日本では満月のことを『望月(もちづき)』と呼びます。

この望月が餅に転じ、十五夜のお月見では月でうさぎが餅をついているとなったのではないかと言われています。

十五夜は旧暦ではちょうど秋の収穫時期の行事のこともあり、五穀豊穣を祝うという意味合いもあったため、餅つきをしているとなったのかも知れません。

月がうさぎに見えるのは日本だけ?


日本では、月にはうさぎが住んでいて餅つきをしていると考えられていますが、実はこれ、世界共通ではありません。

各国それぞれに月の影は違うものに見えているようです。

そこでここでは、様々な国の月の見え方をご紹介します。

中国

中国では、先述した通り月ではうさぎが不老不死の薬をついているとしています。

ニュージーランド

先住民族であるマオリ族のロナという女性のシルエットだと言われています。



月灯りが少ない中を歩いていたロナが、つまずいて運んでいた水をこぼしてしまったことに腹を立て、月に文句を言ったところ月に連れて行かれたという民話によるものです。

モンゴル

犬に見え、嘘をつくと吠えられると言われています。

オーストラリア

笑っている男性の顔。

インド

両手の手形。

万物の女神と言われるアシュタンギ・マタは、双子の我が子を天へと送り月と太陽を創生しました。

その際、別れの時に娘のチャンダを抱きしめようとしたものの間に合わず、代わりに頬に当てた両手を模ったものが月の模様と言われています。

ハワイ

ヒナという女性が月に生えているバンヤンという木の葉を使って神様の服を作っていたと言われており、月の模様はそのバンヤンの木だと考えられています。

子供への簡単な伝え方は?


お子さんにお月見うさぎの由来を伝える場合、ジャータカ神話をそのまま話しても難しいだけではなく、自ら火に身を投じて焼けてしまうという少し残酷な面もありますよね。

そこで、お子さんにお月見うさぎの由来を伝える時は、「人助けをしたうさぎを、神様が月に呼んで住まわせている」と言うのはどうでしょうか。

「うさぎが月でお餅をついているのは、神様の食事を用意しているからだけど、満月の光を浴びたお餅を食べたら、〇〇ちゃんも健康で元気に過ごせるのよ」と、十五夜のお月見に関連させてみるのもよいかも知れませんね。

お月見の意味や由来は?


お月見とは、一般的には旧暦の8月15日(新暦では9月中旬から10月上旬)の満月を鑑賞することを言いますが、本来の意味は満月を見ることなので年12回あるものです。

その中でも旧暦の8月15日の満月のことをお月見と称するようになったのは、この時期は空気が澄んでいて特に月が綺麗に見えることから、古くから月を眺める会(観月会)が開かれていたからと言われています。

お月見の風習は平安時代に中国から日本に伝わったとされ、中国では「中秋節」と呼ばれていました。

日本でも旧暦の8月15日に見る月を「中秋の名月」と言い、宮中行事として貴族に長く親しまれていましたが、ちょうど秋の収穫時期と重なることから、十五夜の風習が庶民に広がるにつれて収穫祭としての側面も目立つようになり、稲に見立てたすすきを飾ったり、果物や野菜などの収穫物をお供えして、実りに感謝をしたと言われています。

お月見の楽しみ方


お月見の楽しみと言えば、綺麗な月を眺めながらの食事ではないでしょうか。

特にお月見の代名詞とも言える「月見団子」は、自分でついたお餅で作る人も多いですよね。

お月見には、最初はちょうど収穫時期を迎えるさといもや豆類をお供えしていたと言われていますが、それがやがて月に見立てた丸い団子をお供えするようになりました。

月見団子と一口に言っても、形や色、味、個数などは地域によって異なるので、自分の住んでいる地域以外の月見団子を調べてみたり、作ってみるのも面白そうですよね。

なお、仏様へのお供え物はその場では手を出さずに、下げた後に食べるというのが一般的なイメージだと思いますが、月見団子は食べても構いません。

むしろ、こどもが月見団子を食べると、『それは神様が食べたと同じ』と見なされ、縁起がよいと言われています。

地域によっては、近所の家にお供えしている月見団子をとって、こどもが食べてもよいという風習があるところもあります。

まとめ

日本ではお月見と言えばうさぎがお餅をついているイメージがありますが、これはインドのジャータカ神話が元になっている説と、月の模様がうさぎに見えるという2つの説があります。

月の模様については、他の国では人や犬などうさぎ以外に見えていることが多いため、「お月見と言えばうさぎ」というのは日本ならではの考えとなっています。



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