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鏡開きのやり方は?やってはいけない事は?

鏡開きのやり方と鏡餅を美味しくいただく方法!

鏡開きはなんとなく木槌で叩くというイメージがあるでしょうが、正確なやり方はどうしたらいいのかわからないという人の方が多いでしょう。

今回は鏡開きのやり方について詳しく解説し、いつやる物なのか、美味しく食べるためにはどうしたら良いのかを解説いたします。

特にいつやるのかよくわからないという方は必見です。

鏡開きのやり方

それでは具体的な鏡開きのやり方について記載してまいります。

この鏡開きは神様の依り代からパワーをいただくという意味がありますので、結構大切な風習なのです。

基本的に用意するものは、タオルと新聞紙と木槌(金槌でもOK)と濡れ布巾となります。

これがあれば鏡開きはできます。

鏡餅を下げる


最初にやらなければいけないことは鏡餅を下げることです。

ただし、鏡餅を下げるという行動には「神様の依り代にしていた物をお下げする」という意味がありますので、むげに動かすのはNGとなっています。

必ず感謝の気持ちを伝えながら下げるようにしてください。

汚れていたら丁寧に拭く


鏡開きまでの期間は地方によって異なります。

京都のような一部地域ならば4日には鏡開きを行うのでそこまで汚れませんが、関西では20日に鏡開きを行うところもあるので結構汚れてしまうのです。

なので、鏡餅についている埃や黴を固く絞った濡れ布巾などで丁寧に洗ってください。

ただし、カビが生えている場合は表面だけでなく餅の内部深くまでえぐった方が良いです。

具体的には3cm程度はえぐってください。

カビの菌は繁殖するときに枝分かれするように広がってしまい、しかもその枝分かれが見えないことが多いので安全のためにしっかりとえぐった方が良いのです。

人によっては「白カビだから大丈夫」とか「青カビだから大丈夫」といった考え方を持っていますが、どのカビでも大丈夫なものとアウトなものが混在しているので、カビが生えている箇所を食べるのは何であってもアウトと考えた方が良いです。

たとえば白カビの一部であるコウジカビはいわゆる醤油などの製造に活かされている有益なカビとされていますが、コウジカビの中にアフラトキシンという有毒なものもありますのでアウトといえるでしょう。

お餅を割る


お餅を割る方法は木槌や金槌を使って叩くことです。

ある程度乾燥してひび割れしているお餅ならば強く叩くと綺麗に割れることもありますが、粉々になって飛び散ってしまうこともありますので、新聞紙やタオルなどを敷いた上で行った方が良いでしょう。

少しずつ叩いてひび割れが発生してからおもいっきり叩くと割れやすくなります。

硬くなったお餅を柔らかくする方法

お餅を食べる


鏡餅を食べる方法は今なら色々とありますので、その中から気に入ったやり方を取り入れると良いでしょう。

お汁粉やお雑煮にするケースが多くなっていますが、かき餅にしたり肉巻きにする方法もありますので、有名なレシピサイトを巡ってみると良いでしょう。

鏡餅で作るお汁粉

鏡開きでやってはいけないことは?

包丁を使って切る

鏡餅に対してのNG行動は刃物を使うことです。

木槌や金槌を使って砕くのがちょっと嫌だと思いついつい包丁を使いたくなるところですが、その行動は切腹に通じるということで昔はかなり嫌われていました。

また、刃物を使うことが神様に対しての無礼という考え方もあるので使わない方が良いかもしれません。

しかし、ハンマーを使ってしまうと後片付けがかなり面倒になってしまうので、そこまで縁起や風習を気にしないという方は使ってしまっても良いでしょう。

鏡餅の切り方

松の内が明ける前に食べる

鏡餅は、穀物神である年神様が正月の間に宿る依り代であるとされています。

そのため、松の内が明ける前に鏡開きをしてお餅を食べることは望ましくありません。

鏡餅を食べずに捨てる

鏡餅をいつまでも飾り続けることはせず、松の内が明けたあとは鏡開きをして食べるようにしてください。

長期にわたって鏡餅を飾ることは、家に来た神様に失礼な行為と見なされます。

鏡開きNG行為・禁止事項

  • 鏡餅を食べずにいる ⇒必ず食べる
  • 包丁などの刃物で切る ⇒手で割り砕くか槌で開く
  • 「割る」と表現する ⇒「開く」と表現する
  • 食べ残したり捨てたりする ⇒小さなかけらも残さず食べる

鏡開きはいつやるの?


鏡開きをやるタイミングは地方によって異なります。

基本的には1月11日となっていますが、関西地方では15日か20日、京都と近畿の一部は4日となっているのです。

地域によって松の内が明ける日は異なり、鏡開きの日付にも下記のように違いがあります。

鏡開きの日付松の内が明ける日地域
1月11日1月7日東日本や九州など
1月15日もしくは20日1月15日関西を中心とする西日本
1月4日1月15日京都府と近隣の一部地域

鏡開きは20日と全国共通だったのですが、江戸の城下町で火事が多発してしまったために火がつけやすいお正月飾りはできるだけ早く片付けさせるために短くして1月11日にしたという説や、徳川家光の命日が4月20日だったので月命日の20日に縁起物の鏡開きをやらないほうがいいとして小正月の期間も減らして11日にしたという説があります。

京都や一部地域はお正月の三が日が終わったら直ぐに鏡開きをするという風習があるので、カビが生える前に鏡開きを実行できるでしょう。

九州地方では一月七日の夜には、大宰府天満宮で「鬼すべ」と呼ばれる祭事が行われますし、久留米市の大善寺垂宮で「鬼夜」という祭事が行われております。

これらの行事がいわゆるお正月の終わりとして認識されていたようで、鏡開きが11日になったと考えられています。

このように地方事の風習などによって鏡開きのタイミングが決まっている場所もありますので、引っ越しをした後は確認してみましょう。

 

鏡餅が真空パックに入っている時の開け方


昨今の鏡餅は小さなお餅が真空パックにたくさん入れられているというケースが多いです。

小さな切り餅や丸餅が入っているパターンならばそこまで気にする必要は無いのですが、ある程度の大きさとなっている餅が入っている場合はちょっと面倒です。

しかも、真空状態のお餅は湿っていることが多いのでいくら叩いても割れません。

この場合は熱いお湯の中に真空パックに入っているお餅丸ごと入れてしまい10分程度放置してください。

これでとっても柔らかくなったお餅が誕生するのであとはシールを剥がして取り出しましょう。

これでお餅もかなり柔らかくなっているのでちぎって細かくすることができます。

それでも柔らかい場合はラップをして電子レンジで温めてください。

ただし、温めたお餅はびっくりするぐらい熱くなっているケースがありますので、直に触るのは危険です。

硬いお餅を柔らかくする方法


硬いお餅を柔らかくする方法はいくつかありますが、鏡餅の場合は半日ぐらい鏡餅を水につけて柔らかくしてください。

その後はラップで包んで電子レンジで温めるだけです。

この時点でとっても柔らかくなるので、カビをとりたくても硬すぎてなかなかピンポイントでとれないという方は柔らかくしてからチャレンジすると良いでしょう。

レンジに入れるときはパックから取り出してラップに包むようにした方が良いでしょう。

鏡餅の美味しい食べ方は?


お汁粉やお雑煮が一般的ですが、おすすめなのがかき餅にしてしまうことです。

かき餅にするならお餅を1cmぐらいにするためしっかりと切った方が良いでしょう。

その後はフライパンに油を2cm程度入れて餅がつかないように入れて揚げるだけです。

敷き詰めすぎるとお餅がくっついてしまうのである程度間隔が空くようにしてください。

あとはお醤油をかけてできあがりです。

肉巻きにする場合は1cmくらいの拍子切りを行ってお肉で巻いて小麦粉をまぶして中火で焼くだけです。

外側に焼き目がついたら少量の水を入れて蓋をして蒸し焼きにしましょう。

味はお醤油や砂糖をくわえて調整してください。

まとめ

以上、いかがだったでしょうか。

今回は鏡開きのやり方について記載して参りました。

鏡開きにはこのようにやり方やルールがある理由は昔ながらの風習にあります。

個人的に包丁を使ってはいけないと言われても、最終的な調理で使うことになってしまいますのでそこまで気にする必要は無いと考えています。

こういった風習は周りに迷惑をかけない程度に自分に都合よく解釈してしまう方がお得なので、やりやすい形にしてしまいましょう。

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