助産師さんに聞く正しい腹帯の巻き方とポイント!

助産師さんに聞く正しい腹帯の巻き方とポイントをご紹介します。

腹帯の巻き方が難しく、よく分からないという方は多いですよね。

病院で教えてもらえますが、一度で理解するのはなかなかの至難の技・・。

そこで今回は、YouTubeの解説動画を元に腹帯の正しい巻き方を分かりやすく解説していきます。

目次

助産師さんに聞く正しい腹帯の巻き方!

腹帯の巻き方は、検診を受けている病院(産科)で助産師さんが教えてくれます。

しかし、その場では理解できても、自宅に戻っていざ一人でやってみようと思ったら、思うように上手く巻けない・・。

このようなことは多いと思います。

そこで、YouTubeで腹帯の巻き方を助産師さんから教えてもらっている動画を探してみました。

YouTubeを見ながら、ゆっくりと手順を覚えていきましょう。

準備するもの

・腹帯(さらし)

やり方

① 腹帯を袋から出し、広げます。

② 腹帯を横にして半分に折ります。(この時、折り返して輪ができる部分は下になるように折りましょう)

③ 端からくるくると腹帯を巻いていきます。

④ 輪が下になるようにして、左腰(もしくは右腰)の辺りから、お腹を下から持ち上げるようにイメージをして一周巻きます。

⑤ 腹帯がお腹の前に来たら、折り目をつけて腹帯の上下を入れ替え、さらにぐるっと巻いていきます。この時、腰の部分は重なりが大きくなるよう、幅を広めにとらないようにします。

⑥ 腹帯がお腹の前に来たら、先ほどと同様に折り目をつけて上下を入れ替え、先ほどよりも少し上に巻いていきます。

⑦ もう一周、同じように巻いたら、腹帯をお腹の下まで下ろして折り目をつけて上下を入れ替えるようにします。

⑧ 巻き終わりを適当なところに入れて完成です。

ポイント

半分に折った腹帯を包帯のように巻く時は、やや気持ち強めに巻くようにすると、腹帯をお腹に巻いていく時に腹帯がズレたり落ちにくくなりますよ。

腹帯の種類とその選び方


腹帯の種類とその選び方をご紹介します。

腹帯と一口に言っても、実は様々な種類があり、目的や用途に応じて使い分けている方もいます。

ここでは腹帯の種類や選び方について調べてみました。

さらしタイプ

一般的に腹帯と言われて思い浮かべるもので、その名の通りさらし(帯)になっています。

腹帯の起源は『古事記』の神功皇后がご懐妊した時の帯について書かれた記述とされ、それが後にお腹に帯を巻いて安産祈願をする今の「帯祝い」や「戌の日参り」となったと言われています。

そのため、神社やお寺で授与される腹帯は今もさらしのもので、これを岩田帯と呼んでいます。

岩田帯は先ほどご紹介した腹帯の巻き方で登場したものです。

お腹に巻きつけて使いますが、妊婦さんが自分で巻くのはなかなか大変なこともあり、現代は「帯祝い」用として使うだけで、普段使いしている方はあまり多くはないようです。

ガードルタイプ

ショーツと一体型になっている場合が多く、アウターに響かないため、妊娠しながら仕事を続けている方に特に選ばれています。

後に紹介する骨盤ベルトタイプよりは締め付けが緩いですが、サポートベルトタイプよりもお腹をしっかりと下から支えてくれます。

サポートベルトタイプ

幅広のベルトでお腹を支えます。

マジックテープやホックが使われているので、お腹の大きさに合わせて調整もしやすいです。

程よいホールド感で、締め付けが苦手な方も使いやすいタイプと言われていますよ。

骨盤ベルトタイプ

骨盤に特化したタイプで、骨盤のズレや歪みを矯正することで背中や腰への負担を軽減してくれます。

お腹を支えるような幅広のベルトではないので、お腹を包みこむような腹帯が希望の方には不向きと言えます。

メーカーによっては、妊娠初期から産後まで長く使えるタイプも販売されていますよ。

骨盤ベルトタイプを選ぶ時は、必ずマタニティ用を選ぶようにしましょう。

腹巻きタイプ

上記の腹帯のようにお腹を下から支える効果は殆どありませんが、保温効果に優れ、冷えや血行不良の予防・改善に期待できます。

腹帯が必要な理由は?


腹帯が必要な理由を知りたいですよね。

腹帯は妊婦さんが必ず使わなくていけない、というわけではありません。

妊婦さんによっては使わないという方もいます。

その一方で、腹帯を使ってよかったという声も多く聞かれます。

腹帯を使ってよかったと思う妊婦さんの多くが、腰や背中への負担の軽減を挙げています。

妊娠をすると徐々にお腹が大きくなりますが、妊娠中期になると外から見てもかなり目立つようになりますよね。

お腹は前にせり出していくので、妊娠前とは重心が変わってしまい、バランスをとるために反り腰になる妊婦さんが多くなります。

腹帯はせり出したお腹を下から支えることで、重心の位置を変え、バランスの不安定さが原因の反り腰の解消に努めます。

実際に腰や背中の痛みに悩んでいた妊婦さんも、腹帯を使うことによってその痛みが解消されると言います。

また、腹帯が必要な理由はそれだけではありません。

妊娠中は血行不良による冷えやむくみが起こりやすく、特に赤ちゃんによって血管が圧迫されやすいお腹周りは冷えやすいと言います。

腹帯はお腹全体を包んで保温する効果もあるので、冷えやむくみの解消にも役立ちます。

ただし、腹帯の使用については注意もあります。

腹帯によって強い締め付けをしてしまうと、反対に血管が圧迫されてしまい、高血圧の原因になることが指摘されています。

妊娠中の高血圧は妊娠高血圧症候群と言い、最悪の場合、母子共に危険な状態になってしまうことも。

そのため、腹帯を使用する場合は締め付けすぎないようにする必要があります。

不安な場合は、使用の前に主治医に相談するようにしましょう。

お腹が圧迫されることで体調不良になりやすい妊婦さんもいるので、自己判断で安易に使わないことも大切です。

腹帯と妊婦帯の違いは?


腹帯と妊娠帯の違いを調べてみました。

腹帯は妊娠帯とも呼ばれますが、結論から先に言うと腹帯も妊娠帯も同じ物と考えてよいでしょう。

先ほども少し触れましたが、腹帯は元々、「帯祝い」で神社やお寺で授与される縁起物で、祈祷を受けた腹帯(岩田帯)を安産のお守りとして妊婦さんがお腹に巻いていたのが始まりです。

しかし、岩田帯は巻くのがやや難しく、日ごろ使うのは不便に感じる妊婦さんも多かったようです。

そこで、よりお腹を支える機能に特化した腹帯を作ろうと、メーカーが開発・販売したのが妊娠帯。

現在は腹帯と妊娠帯の差はなく、単に販売するメーカーによって呼び名が異なるものとなっています。

とは言え、神社やお寺で授与される腹帯は妊娠帯と呼ばれることはないので、あえて区別をするとするなら、岩田帯(さらし)は腹帯、それ以外のガードルタイプやサポートベルトタイプなどは妊娠帯と言えるのかも知れませんね。

まとめ

助産師さんに聞く正しい腹帯の巻き方やポイントをご紹介しました。

病院で一度聞いただけではよく分からない腹帯(岩田帯)の巻き方も、YouTubeなら繰り返し見ることができるので、しっかりと巻き方を覚えられそうですよね。

腹帯には種類があり、それぞれ目的や効果が異なります。

自分に合った腹帯を選ぶことが大切ですが、腹帯の過度な締め付けは妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)の原因になると最近は指摘されています。

不安な方は使用の前に主治医に相談してみるのがよいでしょう。

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