腹帯はいつからいつまでつけたらいいのでしょうか?
腹帯をつけるメリットやデメリットを知りたいと思いませんか。
妊娠してお腹が大きくなってくると、腹帯をつけようかと悩む方は多いと思います。
でも、腹帯はいつからつけたらいいのか、それにいつまでつけたらいいのか、よくわからないですよね。
そこで今回は、腹帯をいつからいつまでつけるのか調べてみました。
腹帯をつけるメリットやデメリットも併せてご紹介していきます。
腹帯はいつからいつまでつけたらいいの?
腹帯をつける時期や期間などは、医学的には特に決められていませんが、妊婦さんの多くはお腹が大きくなり始めたタイミングで腹帯をつけるようです。
お腹が大きくなり始めるのは個人差があるので一概には言えませんが、妊娠中期から後期にかけて急にお腹が目立つようになったと感じることが多いでしょう。
また、妊娠5ヶ月の最初の戌の日に、戌の日参りを行う方も多いですよね。
戌の日参りでは腹帯を巻く「帯祝い」の儀式があります。
「帯祝い」の儀式で初めて腹帯を巻いて、その後はずっと巻いているという妊婦さんも多いようですよ。
一方で、一度つけた腹帯を今度はいつ外したらいいのか迷ってしまう方もいるようです。
妊娠後期や出産間近になるとお腹がかなり大きくなるので、使い始めた腹帯を外す人はあまりいないようです。
さらに、骨盤が妊娠前の状態に戻るまでは3ヶ月ほどかかると言われているので、骨盤矯正などを目的として、産後3ヵ月頃までは腹帯を使用し続ける方もいるようですね。
腹帯をつけるメリットとデメリット
腹帯は妊婦さんが必ずつけるというわけではなく、中には使わない方もいます。
そこでここでは、腹帯のメリットとデメリットを調べてみました。
メリット
背中や腰への負担を減らす
妊娠してお腹が大きくなると、どうしても反り腰になってしまい背中や腰への負担が大きくなります。
しかし、腹帯をすることでお腹を下から支えてくれるので、反り腰が解消されて背中や腰への負担を減らすことができます。
お腹を温める
腹帯には保温効果があります。
妊娠中は血行不良による冷えやむくみが起こりやすいので、お腹を温めることでこのような症状を予防・改善してくれます。
お腹への衝撃を和らげる
転んだ時やぶつかった時の衝撃を腹帯が吸収することで、腹帯をつけていない時よりもお腹への衝撃を和らげることができます。
デメリット
蒸れやあせも、かぶれの原因になることも
気温の高い夏場に腹帯を巻いていたり、肌に直接素材が触れることであせもやかぶれなどの原因になることがあります。
妊娠中は皮膚はとても敏感なので、注意が必要です。
妊娠初期の使用は要注意
お腹の冷えの解消効果があることから、妊娠初期から腹帯を使用する方がいますが、妊娠初期は体調が安定しない妊婦さんが多く、腹帯によってお腹を締め付けることで具合が悪くなってしまうことがあります。
妊娠高血圧症候群の原因になる可能性
腹帯によって赤ちゃんが妊婦さんの背中側に押されることで、妊婦さんの血管が押されてしまい妊娠高血圧症候群(以前は妊娠中毒症と呼ばれていたもの)を誘発する恐れがあると警告している医師がいます。
強く締め付けすぎたり、具合が悪いのに使い続けるなど間違った使い方は止めましょう。
使用の前に主治医に相談しておくと安心ですね。
腹帯とは何?
腹帯は妊娠中の女性の中に巻く帯のことを言います。
帯としていますが、現在は様々な種類があり(次で詳しく解説しています)、必ずしも帯状というわけではありません。
妊娠5ヶ月に入った最初の戌の日に行う戌の日参りでは、祈祷した腹帯を巻いて赤ちゃんの無事や健康を願う「帯祝い」の儀式が行われます。
この「帯祝い」の歴史は古く、『古事記』の中で神功皇后がご懐妊された時に帯の記載があり、それが元になったと言われています。
戌の日参りの戌とは犬のことで、犬は多産で安産であることから、この日に安産祈願をすることで出産が滞りなく無事に終わるとされています。
その際に「岩田帯」と呼ばれる腹帯をお腹に巻いて、「岩のように丈夫な子が生まれるように」と願ったと言われています。
腹帯の種類とその選び方
さらしタイプ
昔は腹帯と言えば、先ほどご紹介した岩田帯しかありませんでした。
岩田帯はさらしになっているので、ぐるぐると巻く手間があることから、近年は「帯祝いで祈祷をする時は岩田帯を持参し、普段はその他の腹帯を使う」という妊婦さんも少なくありません。
もちろん、岩田帯(さらしタイプ)は通気性が良く、巻き加減によって締め具合を調整できるので、日ごろから愛用している妊婦さんもいますよ。
サポートベルトタイプ
骨盤ベルトのように太いベルト状となっているので巻きやすく、巻き終わりもマジックテープやホックで簡単に留めることができます。
お腹が大きくてもつけやすく、下からしっかりと支えてくれる安心感がありますが、存在感が強いので薄手の服を着るとくっきりと見えてしまうかも知れません。
腹巻きタイプ
腹巻きのように下着の上から被せて使う腹帯です。
保温効果に優れ、着脱しやすいですが、サポートベルトタイプのようにしっかりとお腹を支えてくれる安心感は小さくなります。
パンツ一体型タイプ(マタニティガードルタイプ)
パンツ(ショーツ)と一体型となっているので、パンツスタイルが多い女性でもつけていることがわからないので安心です。
サポートベルトタイプほどのお腹を支える力はないものの、ショーツだけに比べて、お腹を支える力や保温性がアップしています。
マタニティガードルタイプとも呼ばれています。
寝るときに腹帯をつけたほうがいい?
寝るときに腹帯をつけるかどうかは、妊婦さんによって変わります。
断っているときや座っているときは腹帯をつけてお腹をサポートする必要があっても、寝るときは体を横にするので腹帯は必要ないと感じた妊婦さんは、腹帯をつけずに寝ていたようです。
一方で、就寝中の冷えを予防するため、寝るときも腹帯をつけていたという妊婦さんもいます。
腹帯と妊婦帯の違いは?
「帯祝い」の儀式で使う腹帯は岩田帯と呼ばれるさらしタイプです。
先ほども触れましたが、普段使いとしては手間がかかることから、マタニティ用品メーカーが、よりお腹を支えることに特化した腹帯として開発したものを、後に妊娠帯として販売を始めます。
そのため、昔ながらのさらしが腹帯、ベルトやガードルタイプが妊娠帯と区別している方もいますが、腹帯、妊娠帯という呼び方はメーカーによって違うだけで、さらしタイプでも妊娠帯と呼んでいるところもあります。
つまり、現在は腹帯と妊娠帯はメーカーによって呼び方が違うだけで、基本的には同じ物と考えてよいでしょう。
まとめ
腹帯はいつからいつまでつけたらいいのかについて調べてみました。
腹帯をつける期間に特に決まりはありませんが、一般的には戌の日参りから腹帯を使い始める方が多いようです。
まだお腹が大きく目立たない妊娠初期に腹帯を使うことで、保温効果などが期待できますが、妊娠初期は体調を崩しやすい時期なので、締め付けに十分注意をして使うようにしましょう。
また、腹帯を外すタイミングは妊婦さんによって異なりますが、妊娠後期や臨月はお腹が最も大きくなるので腹帯は手放せないのが現状と言えそうです。
サポートベルトタイプの腹帯は骨盤を矯正する効果もあるので、産後2~3ヵ月頃まで使い続ける方も多いことが分かりました。
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