イースターは何をする日?意味や由来は?
本来のキリスト教の祝祭の意味とは違うものの、毎年12月25日は日本でも数多くのイベントが行われ、恋人達や家族が大切な人と大切な時間を過ごす習慣が根付いています。
色とりどりのクリスマスツリーを飾り、チキンを食べたりプレゼント交換をしてクリスマスを過ごすのは、もはや当たり前のようになっていますが、一方で同じキリスト教の祝祭であるイースターについては「全く知らない」という方が殆どではないでしょうか。
3月の下旬が近くなると、装飾を施した卵のような置物や小物が雑貨屋の店頭に並びますが、「これは何なのだろう・・」と不思議に思ってはいませんか。
実はそれこそが、イースターに深く関係する物なのです。
それでは、イースターとは一体どんな日なのか。卵のような綺麗な置物は何に使われるのか。
もう少し詳しく調べてみることにしましょう。
イースターとは?意味や由来は?
イースターとは、十字架に掛けられて亡くなったイエス・キリストが3日後に復活したことに由来する復活祭です。
キリストの関係するイベントと言えば、日本ではクリスマスが有名ですが、キリスト教ではイエス・キリストが生まれた日であるクリスマスよりも重要視されています。
キリスト教が誕生してからクリスマスを祝うまでに長い歳月を要していますが、イースターについては当初から不可欠なものとして存在していたと言われています。
また、復活祭をイースターと呼ぶようになったのは随分後の話のようで、その元となったのもゲルマン神話の春の女神「Eostre」から由来していると言われていますが、実際にははっきりとわかってはいません。
2023年のイースターはいつ?毎年変わるの?
イースターの日付は毎年変わり、決められた日というのはありません。
イースターは、「春分の日が過ぎて最初の満月が出た後の次の日曜日」によって決められ、
2023年は4月9日となっています。
しかし、各国には緯度の違いによる時差があるので、この式に当てはめて計算をすると各国ごとにイースターの日にちが変わってしまいます。
そこで、春分の日を3月21日と定め、さらに満月の日はメトン周期に基づき算出されます。これにより各国の誤差をなくし、一斉にイースターを行うことができるのです。
また、この計算方法は西方教会での決め方であり、正教では異なります。
イースターエッグとイースターウサギについて
イースターが近くなると、雑貨屋などには綺麗な模様が描かれた卵のような形の置物が並んでいます。
この卵のような置物は、実は卵で(現在はチョコレートやプラスチックで作られた卵型のもの)イースターエッグと言います。
また、イースターエッグを運ぶうさぎはイースターバニーと言い、こちらもイースターには欠かせない存在となっているのですが、ではなぜそもそも卵やうさぎが使われるようになったのでしょうか。
まず卵は、生命の誕生を表していると言われています。それと同時に、殻の中にいる時間を経て殻を割って生まれてくる様子がキリストの復活を象徴としているとされています。
そして、うさぎは多産であることから豊穣のシンボルとされていました。これらのことによって、イースターに卵やうさぎが使われるようになったようです。
まとめ
いかがでしたか。
イースターはキリスト教にとってクリスマスより重要な行事だということがわかりました。
クリスマスのように一大イベントのようになる必要はなくとも、その意味を知っておくことはとても大切なことような気がしますよね。
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