ブルームーンとは?本当に青いの?今年は見れるの?
古来より太陽と並んで強く意識されている月ですが、この月は状況によってさまざまな呼び方をされます。
今回はその中でもあまり聞き覚えのないブルームーンについて詳しく解説していきます。
2024年だといつになるのか、時間や方角はどうなっているのか、そもそもの意味はどうなっているのか、ブルームーンにおける疑問をすべて解消していきましょう。
2024年のブルームーンはいつ?
ブルームーンは、2024年8月20日(木)です。
今年を逃すと次は3年後の、 2026年まで見ることができませんので、ぜひ夜に月を愛でる予定を入れておきましょう!
以降のブルームーンは次のようになっています。
- 2026年5月31日 (日)
- 2029年1月30日 (火)
- 2029年3月30日 (日)
2029年は1月と2月の2度見るチャンスがある珍しい年ですね。
ちなみに、スーパーブルームーンは2024年に他のどの満月よりも地球に近づくため、今年の最大の満月になります!
「スーパームーン」という言葉を思いついた占星術師のリチャード・ノールによると、これは2024年の最後のスーパームーンでもあります。
ブルームーンとは?
ブルームーンとはそもそも何なのか、この意味をまずはチェックしていきましょう。
ひと月に満月が2回ある時
ブルームーンについて解説しているページはいくつもありますが、その中で今回はWikipediaを中心に情報を整理していきたいと思います。
ブルームーンとはひと月に満月が2回発生することという解釈が一般的です。
ブルームーンについて紹介している人でも、こちらの意味で紹介している人たちがかなり多く、ポピュラーな現代日本ではポピュラーな意味となっています。
月の満ち欠けは平均29.53日といわれておりますので、満月がその月の1日や2日に発生した場合に30日や31日に満月が発生する可能性があり、この場合はブルームーンが発生したといえるのです。
ただし、このブルームーンが「ひと月に満月が2回ある時」という意味になったのか、由来については諸説あるようで、「春分・夏至・秋分・冬至という区切られた季節で4回満月がある時の3回目をブルームーンと呼んでいたがとある天文雑誌がその内容を誤って満月が2回ある場合の2回目と紹介してしまった」という説が有力のようです。
他にも二度の満月である「Double Moon」という表現がいつしか変化して「blue moon」になったという説や、フランス語の「la Double lune」という表現が英語の「the blue moon」に変化したという説もあります。
ひとつの季節に満月が4回ある時の3回目
ブルームーンの意味として紹介されることの多いもう一つ目が「ひとつの季節に満月が4回ある時の3回目」という意味です。
つまり、秋分や夏至といった区切られた季節の中で満月はだいたい3回発生しますが、まれに4回発生することがありこの時の3番目の月がブルームーンと呼ばれていたということになります。
ただし、この節気というのは二十四節気ではなくキリスト教の伝統にのっとった季節配分であり春分を3月21日に固定して考えるのでちょっとした違いがあります。
ちなみに、この考え方だとブルームーンの発生時期というのが決まっており、だいたい2月か5月か8月か11月の21日が該当します。
シンプルに青く見える月
ブルームーンの中でもとってもシンプルな意味が「何らかの理由で青く見える月がブルームーン」という説もあります。
これは噴火などの影響で大気中に普段とは異なるガスや塵が滞留するようになって月の見え方が変わることで発生するという説です。
また、隕石の落下時にもガスや塵が発生するのでそちらの影響であるという説もあります。
こちらの説は著しく稀です。
1883年のインドネシアのクラカタウ火山噴火によって月が青く見えたという情報がありますが、火山噴火や隕石落下はめったに発生しない月となっています。
この表現にちなんで、英語表現で「blue moon」は「めったに発生することのない稀なこと」を表すことがあるのです。
「極めてまれなことである」という意味があるということわざは、英語で「once in a blue moon」と表記しますので、このことわざを見るとブルームーンとは非常に珍しい現象であることが見えてきます。
参照サイト:ブルームーン – Wikipedia
参照URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%83%B3
ブルームーンは本当に青い?
噴火や隕石の影響で見られる「青い月」ならばブルームーンも青く見ることができますが、「ひと月に満月が2回ある月」とか「ひとつの季節に満月が4回ある時の3回目」という意味の場合は青く見えることはありません。
青く見えないのに「blue moon」と呼ぶ理由はいくつか紹介しましたが、本来の意味と考えられているとっても稀な「青い月」から「珍しい月」と捉えられるようになったという説もあるのです。
ブルームーンを見れると幸せになれるの?
古来より月には不思議な力があるとされ、その力の中には誰かを幸せにするというものもあったのでしょう。
また、ブルームーンの本来の意味で考えると非常にまれであり生きているときに見られない可能性すらあるので、それほど珍しいものを見られるとそれは幸運を招くという考え方に至ったかもしれません。
「青い月」ではない「ひと月の2度の満月」でも見ると幸せになることができるという噂がありますので、幸せになれると考えて行動すると本当に幸せになれるかもしれません。
特別な満月ということでこのブルームーンがみられるタイミングで何らかのイベントを催すのもいいですし、仲間の人たちと飲み会をするのもいいと思います。
幸せにするのではなく、自ら幸せになるためのきっかけとして動くのもいいでしょう。
どれだけ珍しいのかをチェック
四葉のクローバーのようなめったに発見できないものを見つけると、人間は幸せになれるという願掛けをよく行いますが、今回紹介したブルームーンはどうなのでしょうか。
ここでは「ひと月に2回発生する満月」という解釈で、ブルームーンがどの程度の頻度で発生していたのかを確認したいと思います。
2000年以降のブルームーンが発生したタイミングを確認していくと、2001年12・2004年8月・2007年6月・2010年1月・2010年3月・2012年8月・2015年7月・2018年1月・2018年3月となっています。
これを見てみるとだいたい3年に1回発生していることがわかります。
稀に、1年に2回ブルームーンが発生していることがありますが、それほど発生震度は多くないといえるでしょう。
30ヶ月に1回しか発生しないと考えると個人的にはかなり希少な存在と感じてしまいます。
スーパームーンとの違い
スーパームーンというのは「普段の月よりもとっても大きく見える月」です。
こちらは月と地球との距離がもっとも接近するタイミングで発生する満月になりますので、ブルームーンとは意味が違います。
ちなみに、最も近づいた満月は最も遠くにあるときの満月と比べると約14%ほど大きく明るさも3割増とのことです。
ストロベリームーンとの違い
夏至は6月21日頃になりますので6月の満月がこのストロベリームーンとなります。
ネイティブ・アメリカンのアルゴンキン族が季節ごとの収穫物ごとに名前を月にくっつけていたようで、このように呼ばれていたとされています。
こちらもブルームーンとは大きく事なります。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回はブルームーンとはいったい何なのかを解説してまいりました。
ブルームーンはいくつかの意味があり、本当に青い月というのは見ることができない可能性すらあります。
しかし、珍しい月であるブルームーンは3年に1回程度は発生しますので、そちらを頼りに幸運を手繰り寄せてみてはいかがでしょうか。
個人的にはそれでも火山の噴火や隕石落下などで発生する青い月を1度はみてみたいと思ってしまいます。
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