ストロベリームーン6月の満月2023年はいつ?赤くて見えやすい理由は?
月の呼び方や異名は非常に種類があり、中には難でそのような呼ばれ方をしているのかが推測できないものまであります。
今回は不思議な呼び方に該当することも多いストロベリームーンとは何かを解説し、2023年だといつになるのか、時間や方角といった決まりはあるのかも調べてまいります。
ブルームーンやスーパームーンとの違いも見ていきましょう。
6月の満月ストロベリームーン2023年はいつ見れる?
それでは2023年のストロベリームーンが発生する時期や時間について確認していきましょう。
日にち
6月の満月がストロベリームーンに該当しますので、2023年は6月4日(日)です。
時間
明確な満月がみられる時間は19時19分~です。
しかし、この時間帯に起きて観測するのはきついと思いますので20時から4時までの間見られると考えてください。
ただし、赤い月を見たいという人は早い時間帯か明け方がベストです。
方角
この頃の月は東南東から登って西南西に沈みます。
参照サイト:今月のこよみ – 国立天文台暦計算室
参照URL:https://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/monthly_pc.cgi
ストロベリームーンの周期
ストロベリームーンの周期は約1年です。
ただし、月の周期は29.530589日であり1ヶ月ごとに少しずつずれていきますので、注意しましょう。
また、ストロベリームーンは6月の月が該当しますが、夏至に最も近い月の場合は6月ではなく7月の満月が該当する可能性もあるのでそちらにも注意する必要があるでしょう。
夏至は6月21日か22日になることが多いのですが、この夏至のタイミングを考慮すれば6月1日よりも7月1日のほうが夏至に近くなるので赤い月を見られる可能性は7月のほうが高くなるのです。
月の呼び方を考えると6月の月そのものがストロベリームーンとなりますが、赤い月を見たいという人は夏至に近い満月がいつになるのかという考え方を持ったほうがいいでしょう。
赤くて見えやすい理由は?
月が赤く見える理由はすっごく簡単に記載すると「高度が低くなっているから」となります。
北半球で夏至になると太陽の高度が最も高くなりますが逆に月の高度が最も低くなるという特徴があります。
逆に冬至になると太陽の高度が最も低くなって月の高度が高くなるのです。
この月の高度が低くなっているというのがポイントで、高度が低い月はそれだけ大気圏を通る距離が長くなってしまい、月の光も地表に届く割合がどんどん減っていくのです。
ただし、可視光は青や水色といった散乱しやすいものが霧散していきますが赤やオレンジは霧散しにくいので最後まで残ります。
つまり、高度が低い月は残りやすい可視光だけが地表に届くようになるので月も赤く見えるようになってしまうということです。
このような理由もあって、夏至に近い満月というのは赤く見える可能性が高くなります。
ただし、この赤い月が見えるかどうかというのは地表付近の塵やガスそして水蒸気の状況によってみられるかどうかが変わってきますので、必ず夏至に近い満月が赤くなるわけではありません。
いくつかの条件がこの夏至に近い満月に整って初めて赤く見えるようになるのです。
ストロベリームーンの意味や由来
ストロベリームーンとはアメリカ合衆国における五大湖の西側に暮らすオジブワ族という民族が用いる月の呼び方の一種で、その意味は「いちごが取れる6月の満月」となります。
この民族は月に様々な呼び名を付けていますが、その呼び名を付ける基準が「その時に採集できるもの」となっていますので、この呼び方もわかりやすいでしょう。
決して「いちごのように見える月」とか「いちごのように赤い月」という意味ではないのです。
ただし、この時期の満月というのはとある理由で赤く見える可能性が高くなるのですが、そちらは後程詳しく解説させていただきます。
しかし、日本では「いちごのように見える月」とか「いちごのように赤い月」という意味でストロベリームーンを紹介するメディアが2010年代から登場してしまったせいでそちらのイメージが先行してしまったという情報もあります。
古来より月と太陽を神と見立てることもあった人間は、各所で様々な呼び名や異名を月に用いることが多く、6月の呼び方も世界を見るとものすごく多種多様にあるのです。
具体的にはハニームーンとかフルローズムーンとかホットムーンという呼び方があります。
また、今アメリカで使われている満月の名前もまとめて紹介いたしますので、参考にしてください。
ストロベリームーンを見ると願いが叶う?
人間は珍しいものを発見すると、それが幸運だと考えて運気が上昇すると判断することが昔から非常に多く、1年に1回しか発生しないストロベリームーンを見ると運気が上昇するという話も多々あるのです。
また、6月はジューンブライトであるためなのかストロベリームーンを見ると「恋愛運が上昇する」とか「恋心を成就してくれる」という俗信まであるようです。
必ずそれらの願いがかなえられるとは言えませんが、珍しいものを見られた場合に強く意識してお願いすることそのものに意味があるかもしれません。
ストロベリームーンを見るのにおすすめのデートスポットは?
ストロベリームーンは恋愛運が向上するという俗信がかなり広まっており、その俗信を実話にするべくお勧めのデートスポットが紹介されることも多々あります。
ポイントは美しい月が見られる場所となりますので、基本的には見晴らしのいい場所がチェックポイントとなるでしょう。
具体的には高層階のレストランやバーなどが推奨されますし、夜景スポットが紹介されることもあります。
6月は程よい暑さとなっているところも多いので、海沿いをドライブするのもいいでしょう。
ただし、高度が低ければ低いほど赤い月が見られるという特徴がありますので、デート時間は調整して出来るかぎり早めにしたほうがいいです。
ストロベリームーンはスマホで撮れる?
ストロベリームーンを撮影するためにiPhoneやスマートフォンを用いる人も多いですが、これはその機種の撮影機能や撮影するがわのテクニックにもよりますので、だれでもうまく取れる可能性はあるとしか言えません。
比較的簡単に撮影する方法は、夕方のまだ明るい時間帯に撮影することです。
真っ暗闇だと難易度が上がります。
風景を入れるとそれだけ美しく見えますが、広く入れようとしすぎると月自体が小粒になりすぎるのでバランスを考えましょう。
また、オート撮影では明るめに露出設定されてしまい予想と違う画像になることもありますので、露出補正機能を使ってマイナス設定したほうがいいでしょう。
ブルームーンとの違いは?
ブルームーンも珍しい月ではありますが、こちらは基本的に1ヶ月に2回満月が発生することを意味していますので、ストロベリームーンとは意味が異なります。
しかし、6月にこのブルームーンの条件を満たす可能性がありますので、ストロベリームーンとブルームーンの同時発生するときが来るかもしれません。
過去のブルームーンのデータをさかのぼってみると、2007年は6月がブルームーンだったので、この年はブルームーンとストロベリームーンが重なった瞬間と言えます。

スーパームーンとの違いは?
実はスーパームーンにははっきりとした定義付けがなく、あやふやな言葉なのです。
現代の日本人が使っている言葉の意味から解釈すると、「とても大きな満月」がこのスーパームーンに該当するでしょう。
とても大きな満月を表すスーパームーンと6月の満月を表すストロベリームーンではやはり意味はだいぶ異なります。

まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回はストロベリームーンについての情報をまとめました。
ストロベリームーンにはシンプルに6月に近い満月という意味もありますが、今では赤く見える月というイメージのほうが強くなっています。
この月を見るためには地平線ぎりぎりの高さにあるタイミングで見るのが理想となっていますので、夏至の近くの満月を見るときは夜遅くではなくちょっと早めの観測をお勧めします。
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