初詣の正しいやり方!鳥居のくぐり方や参道の歩き方は?
初詣にはいわゆるマナーとか風習とかいわゆるやり方及びルールがあるのですが、それらをきちんと覚えている人は少ないでしょう。
今回は初詣の正しいやり方(マナーやルール)を詳しく紹介しつつお願いする時の注意点や鳥居のくぐり方と参道の歩き方、手水舎のやり方やお賽銭のマナーなどを調べてまとめていきます。
初詣の願い事に関する注意点についてもチェックしていきます。
初詣の正しいやり方!
初詣の正しいやり方をまずはチェックしていきましょう。
その中でも覚えてもらいたいのが「服装について」「鳥居のくぐり方」「参道の歩き方」「手水舎のやり方」「お賽銭のマナー」「拝礼のマナー」の6つです。
服装について
初詣でまず意識してもらいたいのは服装です。
基本的に初詣というのは仏様や神様に接することになりますので、極力服装をただすことが重要になります。
しかし、女性の場合は初詣の場合は着物や晴れ着を用意するという人も多いと思いますので、服装についてはそこまで指摘されることは少ないでしょう。
男性の場合もできればあらたまった場で用いることができるような服装を用意することが推奨されます。
鳥居のくぐり方
鳥居は聖域を区切るための存在であり、基本的には一礼してからくぐるのが正解とされております。
立ち入るときは衣服を整えて軽く一礼してからくぐるようにして下さい。
参道の歩き方
参道の歩き方の基本は「神様の通り道である真ん中を避ける」となっておりますので、真ん中は歩かないように意識しましょう。
参道の中央を横切る必要がある場合は「中央で神前に向き直って一礼してから通る」とか「軽く頭を下げながら通る」ということが推奨されます。
また、神様の領域に遠い足から進むのが礼儀であるという情報もありますので、鳥居の左端を通る時には左足から踏み出すようにして、右端を通る時には右足から踏み出すようにしましょう。
ただし、あまりにも混雑していると真ん中をさける事もほとんど不可能になるので、一応そういった作法もあるとお考え下さい。
手水舎のやり方
多くの人達が覚えるのが大変と言われているのが、この手水舎のマナーです。
こちらは「参拝の作法 – 東京都神社庁(http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/sanpai/)」を引用させていただきますので、そちらをまずはご確認下さい。
手水の仕方
① 右手で柄杓(ひしゃく)を持ち、水を汲んで左手にかけ左手を清めます。
② 次に柄杓を左手に持ち替えて、同じように右手を清めます。
③ 再び柄杓を右手に持ち、左の手のひらに水を受けて口をすすぎます。
④ 口をすすぎ終えたら、もう一度水を左手に流します。
⑤ 最後に水の入った柄杓を立て、柄に水を流してから伏せて置きます。
参考URL:http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/sanpai/
こちらでは動画でも手水舎の使い方を解説しておりますので、そちらも参考にしてもらいたいです。
お賽銭のマナー
お賽銭のマナーはそこまで多くありませんが、このお賽銭もお供え物が起源となっているので放り投げるのではなく静かに納めるという意識で入れて下さい。
投げ入れるのは避けた方がいいです。
拝礼のマナー
拝礼のマナーは場所によって異なりますが基本はお辞儀2回⇒柏手2回⇒お辞儀1回という「二礼二拍手一礼」になります。
ただし、場所によってやり方が異なりますので自分が訪れる予定の神社ではどのようなやり方をしているのかを別途チェックして下さい。
たとえば「初詣に間に合う!鳥居をくぐるときはどちらの足から?明治神宮の神職が参拝方法を伝授 – フジテレビュー!!(https://www.fujitv-view.jp/article/post-39427/)」で明治神宮の拝礼の仕方が書いてありますが、そこでは「15度のお辞儀をした後に謹んで3歩進み・・・」と記載してあります。
他にも島根県出雲大社や大分県宇佐神宮では「二礼四拍手一礼」が基本という情報もあります。
このようにやり方がかなり異なるところもあるのです。
神社や寺院への初詣のマナーやルールは?
初詣には神社ではなくお寺にお伺いするという方もいますが、神社とお寺ではちょっとルールや風習が異なるので注意しましょう。
神社
神社へのお参りは、日本の伝統的な文化の一つであり、その作法には特別な意味が込められています。
まず、神社に足を踏み入れる際には、鳥居をくぐることから始まります。
鳥居は神聖な境界を示すもので、ここをくぐることで日常の世界から神聖な空間へと移行することを意味します。
鳥居をくぐる際には、軽く腰を15度ほど曲げて一礼をすることが大切です。
これは神様への敬意を表す行動であり、また、鳥居の中央は神様が通る場所とされているため、避けて歩くことが望ましいです。
次に、手水所での作法があります。
手水所は、身を清めるための場所です。まず左手を洗い、次に右手、その後に口をすすぎ、最後に柄杓の柄を清めます。
これにより、心身ともに清らかな状態で神様にお参りする準備が整います。
拝殿に到着したら、まずはおさい銭を納めます。おさい銭は、神様への感謝や願いを込めたものです。
納めた後は、鈴を鳴らして神様の注意を引き、自分の存在を知らせます。
そして、姿勢を正して、腰を90度に曲げて二礼します。
この礼は、神様への深い敬意を示すためのものです。
次に、手を合わせて拍手を打ちます。
ここでのポイントは、右手を少し前に出して二度拍手を打つことです。
これは、神様とのコミュニケーションの一環とされています。
拍手の後、右手を元の位置に戻し、目を閉じて心からのお祈りを捧げます。
最後に、もう一度深く一礼して、お参りを終えます。
この一連の作法は、神様への敬意を表し、自分自身を見つめ直す大切な時間となります。
日本の伝統的な文化を体験する際には、これらの作法を心に留めておくと良いでしょう。
お寺
訪れる寺院ごとに異なる美しい伝統と作法がありますね。
寺院でのお参りは、心を落ち着け、日常の喧騒から離れる貴重な時間となります。
では、寺院でのお参りの作法について、もう少し詳しくお話ししましょう。
まず、寺院に足を踏み入れる際、山門の前で一礼をすることから始めます。
これは、その聖域に敬意を表し、自身の心を落ち着かせるための大切な行動です。
山門をくぐった後、手水所で心身を清めることが一般的です。
左手、右手を洗い、口をすすぎ、最後に柄杓の柄を清めることで、外界の汚れを払い、清浄な状態で本堂に向かいます。
本堂前に香炉がある場合、線香を供えることで、けがれや邪気を払い、心を穏やかにします。
線香の煙は、お祈りを象徴的に天に届ける役割も担っています。
お参りの際は、さい銭箱の前で再び一礼し、おさい銭を納めます。
このさい銭は、寺院の維持管理や行事の支援に役立てられます。
その後、鐘をつくことで、心を集中させ、祈りの準備を整えます。
静かに手を合わせ、心からの祈りを捧げましょう。
お祈りの後、深く一礼して、お参りを終えます。
本堂内で参拝する場合は、ご本尊の前で焼香し、木魚をたたきながらお経を唱えることもあります。
ただし、焼香の回数やお経の唱え方は、宗派や寺院によって異なるため、事前に確認することが大切です。
このように、寺院でのお参りは、心を清め、精神を集中させるための一連の行動を通じて、日々の生活に静けさと平和をもたらします。
美しい伝統を守りながら、心静かにお参りをすることで、日常の忙しさから解放され、心が洗われるような感覚を得られるでしょう。
初詣の願い事に関する注意点
初詣の願い事をする場合に絶対にやってはいけない事は欲張ることです。
基本的には願い事は1つが基本となっていますので、欲張って次々と願い事をするのはNGとなっています。
また、願い事をするときは自分の名前と住所や所在を明らかにした後に前年の感謝や報告をすることが義務であるという意見もあるのでそちらも意識してみてください。
初詣はいつまでに行くの?
初詣は一般的に1月1日から3日という三が日に伺うものとされております。
ただし、お正月にやってきた歳神様がいらっしゃる期間は松の内とされておりますので、関東では1月7日までで関西では1月15日までに初詣を伺うべきという意見も多いです。
また、節分までに詣でることができればそれは初詣になるという意見もありますので、1月は色々と忙しくて参拝できないという人は2月が始まったら直ぐに訪れるようにしてください。
初詣の時のお賽銭の意味や金額は?
お賽銭の起源は諸説あるのでどれが正しいのかははっきりしていません。
一般的な説としては「日本では自然崇拝や信仰が古くからあり、その中でもお米を白紙で巻いて包み「おひねり」として供えるという風習があったが、お米の代わりに金銭を供えるようになったから」となっております。
この初詣に用いられることが多いのは縁起のいい「5円玉」です。
5円玉は「ご縁がありますように」という意味がありますので、そちらを1枚及び複数枚用意するのが一般的となっています。
逆に10円玉だと「遠縁になるのでNG」とされていますので注意しましょう。
初詣の意味や由来は?
初詣は「年が明けてから神社や寺院などに参拝すること」であり、その意味は「1年の感謝を捧げつつ新年の無事と平安を祈願する」というものになります。
由来や起源は諸説ありますが、その中でも有力とされているのが大晦日の夜から元日の朝まで寝ずに氏神様が祀られている社寺で籠もるという「年籠り」が変化したモノという説です。
江戸時代まではこの「年籠り」というイベントが主体だったのですが、明治中期になると東京などの一部ではある程度鉄道網が備わってきたので鉄道会社が神社とキャンペーンを行うようになりました。
その結果、今までなかなかいくことが出来なかった遠方の有名神社へ初詣する風習が誕生するようになったのです。
今までの「氏神様が祀られている社寺で籠もる」というスタイルがほとんどなくなっていったのです。
初詣のやり方のまとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は初詣のやり方やマナー、そしてルールについてまとめていきました。
初詣の由来を探ってみると、その地域における重要イベントである「年籠り」が関係しているとのことですが、鉄道網の発達で遠方に簡単にいけるようになることでその風習も一気に廃れてしまったのでしょう。
今では「年籠り」を知っている人が少なく、好きな神社やお寺を伺う初詣というスタイルが当たり前となっています。
このスタイルは何年たっても変わることは想像しにくいので、ルールや風習を覚えておけば何時の時代でも役に立つでしょう。
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