寝ても寝てもとにかく常に眠い!だるい!は病気なの?
ふわあ、と大きなあくびをするのは、寝不足の証拠です。
それが一時のことであればそれほど心配する必要はありませんが、一日に何度も、もしくは毎日あくびをしてしまうようであればその原因を探る必要があります。
特に、寝不足になる理由がないにも関わらず、睡眠が足りない状態でつらい場合には早急に原因を見つけなければいけません。
では、寝ても寝足りないと思ってしまうのには、どのような原因が考えられるのでしょうか。
そこで今回は、睡眠不足になる原因とその対処法などについてご紹介したいと思います。
なぜ、昼間でも常に眠いのか?その原因は?
夜、しっかり寝ているはずなのに、なぜか昼間に強烈な睡魔に襲われる・・。
どうしてだろう?と思いますよね。
では、夜に十分な睡眠をとっていても昼間に眠くなる原因は何なのでしょうか。
1.睡眠の「質」に問題がある
よい睡眠とは、必ずしも長さに比例しません。
例えば、睡眠時間が3~5時間程度であっても、その睡眠の質が良ければ昼間に眠くなることはありません。
2.睡眠不足という自覚がない
本当は睡眠時間が足りていないのに「寝た気」になっていると、体が慢性的な睡眠不足に陥ってしまい、日中強い眠気に襲われてしまいます。
3.寝過ぎている
「今日は休日だから寝だめをしておこう」と言って、長時間寝る方がいますが、実は必要以上に長い時間寝てしまうと、返って体が疲労してしまいぐっすり寝たという感覚が薄くなってしまいます。
4.二度寝している
二度寝をすると、最初の睡眠と同じように深く入眠してしまうため、短い時間で起きると脳の覚醒が遅れ目覚めが悪くなります。
寝ても寝ても眠い人の5つの特徴!
朝起きて寝たりないと感じる方には、共通した特徴があると言われています。
では、その特徴とはどのようなものなのでしょうか。
1.夕食の時間が遅い
夜遅くに食事をすると太りやすくなるのはよく言われていることですが、実は睡眠の妨げにもなってしまいます。
遅い時間や寝る直前に食事をすると、消化器官の胃や腸が睡眠時も働くことになり、内臓が休まらず疲労感から睡眠不足を感じることがあります。
2.寝る直前までテレビや携帯を見ている
夜9時以降に、テレビや携帯から発せられる強い光を見ていると、睡眠の妨げになると言われています。
また、テレビや携帯の使用時間が長ければ長いほど、睡眠不足を訴える人が増えるというデータもあります。
3.ストレスを感じている
性格的に真面目で一生懸命な方ほど、何事も完璧にこなそうとするあまり、息抜きができなくてストレスを抱えやすくなります。
ストレスがあると質のよい睡眠がとりづらくなることから睡眠不足となってしまいます。
4.運動不足
体の筋肉を使わずに脳ばかりが働いている状態が続くと、バランスが崩れてしまい、いくら寝ても疲れが取れなくなり睡眠不足と感じることがあります。
寝ても疲労感が抜けないことから、余計に体を動かさずに静かに過ごそうとしてしまいがちですが、運動不足が原因で起こっているため休めば休むほど睡眠不足を感じるようになってしまいます。
5.二度寝している
二度寝をすると脳がボーッとしてしまい、寝不足と同じような状態になってしまいます。
常に眠いのは病気のサイン?その症状と考えられる病気は?
夜更かしをした翌日に寝たりないと感じるのは、寝不足の原因がわかっているため特に心配はありません。
しかし、病気が原因で睡眠不足を感じている場合は、その病気を治さないことにはいつまでも睡眠不足で悩まされてしまうことになってしまいます。
では、睡眠不足になる病気にはどのようなものがあるのでしょうか。
睡眠不足症候群
睡眠不足症候群は、3ヶ月以上慢性的な睡眠不足状態に陥っているのに本人にその自覚がないものを言います。
日中の強い眠気を訴えて病院を受診する患者さんのうち、約7%がこの睡眠不足症候群と言われています。
日中の強い眠気の他に、イライラや集中力の低下、倦怠感、食欲不振などの症状が現れ、体調不良で病院へ行って診断されるケースもあるようです。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群とは、書いて字の如く、寝ている時に呼吸が止まってしまう疾患です。
これも最初は本人に自覚がなく、家族などの指摘によって気付くケースが多いようです。
寝ている時に無呼吸になるということは、脳が酸素不足になり寝不足と共に疲労感や頭痛などの症状が現れます。
不眠症
睡眠不足が症状として現れる病気の代表的なものが「不眠症」とも言われています。
ちなみに不眠症には、ベッドや布団に入ってもなかなか寝付くことができない「入眠困難」と、寝ている途中に何度も起きてしまう「中途覚醒」、目覚まし時計の時刻よりも2時間以上前に目が覚めてしまい、そこから寝ることができなくなる「早朝覚醒」、睡眠時間の割りには熟睡した気がしない「熟眠障害」の4つのタイプがあります。
うつ病・季節性うつ病
気分が激しく落ち込んだり、やる気や行動力が低下してしまううつ病。
そのうつ病の特徴的な症状の一つに「不眠」(睡眠不足)があります。
うつ病の場合、「過眠」と言って長時間眠り続ける症状もありますが、うつ病の患者さんの多くは不眠になると言われています。
ナルコレプシー(過眠症)
主に成長期である中高生に多いと言われている疾患で、オレキシンというホルモンの分泌が足りなくなることから、強い眠気に襲われ突然眠ってしまいます。
学校の授業中など常識的に考えて眠ってはいけないとされる場所でも寝てしまうため、怠けだと誤解されるケースも多くあります。
眠気に襲われた時の5つの対処法!
日中に強烈な眠気が襲って来たら、次にご紹介する対処法を試してみましょう。
昼寝
可能であれば昼寝をしましょう。
ただし長い時間寝てはいけません。
15~30分ほどの短い時間、昼寝をすることによって脳が活性化され、その後の眠気を防いでくれます。
クール系の目薬を利用する
目薬を挿すことで疲労を回復させ、眠気を抑えることができますし、クール系の刺激によっても脳が覚醒し眠気を取り払ってくれます。
ツボをおして刺激を与える
手の平のほぼ真ん中にあるツボ「労宮」は眠気覚ましのツボと言われています。
ストレッチをする
体を動かすことで眠気をとります。
また、ずっと同じ姿勢でいると疲労も溜まりやすくなるので、こまめにストレッチを行うことで体に疲労が溜まりにくくなり眠気を感じづらくなります。
冷たい水を利用する
眠気覚ましに冷たい水を飲んだり、水で濡らした手を顔にあてると効果があります。
睡眠の質を改善する方法
睡眠の質を改善するためには、「寝ても寝ても眠い人」でご紹介した寝不足になりやすい人の特徴の、真逆を実践するのがよいと言えます。
また、寝る2時間前にお風呂に入って体を温めると、一旦上がった体温が再び下がり始めるタイミングですんなりと入眠しやすくなったり、ホットミルクやココアなど自律神経を鎮める働きのある飲み物を摂ると、自然と体が眠りモードに入ってくれます。
それでも改善されず眠い時は、病院は何科に行けばいいの?
様々な方法を試してみても睡眠不足が解消されない場合は、病院へ行って診察をしてもらうのがよいでしょう。
その際は、精神科もしくは心療内科を受診するようにして下さい。
また最近は、睡眠不足の症状に特化した「睡眠外来」を設けている大学病院や総合病院なども増えていますので、近くに大学病院や総合病院がある場合は調べてみましょう。
まとめ
睡眠不足は放置しておくと、体だけではなく心を大きく蝕んでしまいます。
人は、人生の3分の1は睡眠時間に使用していると言われることから、質のよい睡眠を確保することはとても大切です。
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