下痢や吐き気の症状も伴う胃痙攣の原因と対処法!
周囲との調和を大事にし、人間関係に気を配る日本人は胃の痛みを感じやすいと言われています。
多くの方が一度くらいは、胃のシクシクとした痛みを感じたことがあると思いますが、いきなり強い痛みが起こったり、なかなか胃の痛みがよくならない時は、「もしかして何か悪い病気じゃないのかな・・」と不安になってしまうのではないでしょうか。
実際に、日本人はアメリカ人の10倍も胃ガンになりやすいと言われています。
これには、食生活や体が持っている消化酵素の量の違いなどが理由と言われていますが、日本人は胃が痛いと何かと胃ガンと結び付けてしまう傾向にあるものの、胃の強い痛みを引き起こす疾患は他にもあります。
中でも、胃痙攣は激しい胃の痛みがあるため一度発症すると、「次もまたあんな痛みに襲われたらどうしよう・・」と心配になってしまうほどと言われていますが、胃痙攣という言葉自体を知らない人もまだまだ多くいらっしゃいます。
そこで今回は、胃痙攣について調べてみました。
胃痙攣が起こる原因やその症状はもちろんのこと、ストレスとの関わり、市販薬やツボによる対処法などをご紹介したいと思います。
胃痙攣の原因は?
胃痙攣が起こる原因は、大きく分けてストレスと内臓の疾患によるもの、それに急激な胃への負担の3つがあります。
ここでは、それぞれのケース別にその詳しい原因をご紹介したいと思います。
ストレスが原因の場合
強いストレスがかかった時や、長時間ストレスにさらされていると、自律神経の働きが乱れてしまい、胃が過敏になってけいれんを起こしてしまいます。
日頃の生活でも、緊張を強いられる場面などで胃の痛みを感じたことがあると思いますが、胃はストレスの影響を受けやすい臓器と言われているため、ストレスの自覚がある場合にはあらかじめ胃の負担を減らすような対処を行うことが大切です。
内臓の疾患が原因の場合
・急性胃炎
・胃潰瘍や十二指腸潰瘍
・急性膵炎
・急性虫垂炎
・胆石炎
・食中毒など
急激な胃への負担が原因の場合
夏の暑い時にキンキンに冷えたものを一気に飲んだり、逆に熱いものを飲食したなどで胃にかかる負担が大きくなってしまい、けいれんが起こる場合があります。
胃痙攣の症状
胃痙攣という名前からわかる通り、胃(主にみぞおち)の辺りが突然けいれんを伴う激しい痛みに襲われるのが、胃痙攣の大きな特徴です。
しかし、それ以外にも胃痙攣によって起こる症状があります。
では、胃痙攣になると、どのような症状が現れるのでしょうか。
・激しい胃の痛み
・吐き気や嘔吐
・下痢
・食欲不振
これらの症状は、胃痙攣以外の胃の症状にもよく似ていますが、胃痙攣の場合、多くは立っていられないほどの強い痛みがあるのが特徴です。
もちろん、胃の痛みが殆どなく他の症状が強く出る場合もあるため、病院へ行って初めて胃痙攣を起こしていることがわかることもあります。
胃痙攣になった場合の対処法
胃痙攣が起こった場合、その痛みの強さに動揺してしまうこともあるかも知れませんが、症状が軽い場合は適切な対処によって、痛みをやわらげることができます。
では、胃痙攣になった時はどのような対処を行うのがよいのでしょうか。
1.横になって安静にする
この時、お腹を抱え込むようにすると、痛みが軽減すると言われています。
また、顔は上ではなく横に向けておきましょう。
万が一嘔吐した場合、上を向いていると吐いた物が気管に詰まってしまうことがあります。
2.胃に何か入れる
胃が痛いのに食べ物や飲み物は口にできないと思うかも知れませんが、胃に物が入ることで症状が落ち着くことがあります。
とは言え、消化に悪いものや冷たいものを摂っては、胃に負担をかけてしまうことがあるため、白湯や消化のよいうどんなどを少量摂ってみましょう。
3.市販薬を飲む
胃痙攣を起こしやすい方は、あらかじめ市販されている鎮痛剤(鎮痛痙攣剤)を購入しておき、痛みが出た時は服用するのもよいでしょう。
ただし、市販薬は副作用の方が強く出ることもあるため、必ず薬剤師に相談の上、症状に合ったものを選ぶようにしましょう。
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胃痙攣の時に効果的な「ツボ」
足の甲側の、3番目の指と4番目の指の間に手の指を入れてこすると、胃痙攣の症状がやわらぐことがあります。
また、足の親指全体を手の指の腹でほぐすことで、ストレスに関するツボが刺激されて、胃痙攣の症状が落ち着くことがあるそうです。
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胃痙攣の時におすすめの市販薬
胃痙攣かな?と思った時は病院で適切な対処をしてもらうのが最もよいですが、どうしてもすぐに病院へ行けない場合には、市販薬があると便利ですよね。
そこでここでは、胃痙攣の時におすすめの市販薬をご紹介したいと思います
ブスコパンA錠
ブスコパンA錠は、ブチルスコポラミン臭化物を有効成分とした胃腸鎮痛鎮痙薬です。
胃の過緊張や痙攣による痛みをやわらげる作用があります。
参考URL: https://www.ssp.co.jp/product/all/bua/
サクロンQ
胃粘膜を刺激して起こる差しこむような胃の痛みやむかつきなどを、胃粘膜に直接作用する有効成分のオキセサゼインが鎮め、痛みや吐き気をブロックします。
参考URL: https://www.i-no-science.com/product/saclonq/index.php
ブチスコミン
医療用として、内臓平滑筋のけいれんや緊張を鎮める目的で使用されている臭化ブチスコポラミンを配合した薬です。
参考URL: https://search.sato-seiyaku.co.jp/pub/product/2276/
胃痙攣の予防法
胃痙攣を起こさないためには、日頃から胃に負担を掛かるようなことをしないことがとても大切です。
アルコールやたばこ、刺激物などの摂取は、胃に大きな負担が掛かりますので、日常的にこれらを摂取している場合は、頻度や量を今一度考えるようにしましょう。
なお、胃痙攣はストレスによって発症することも多いため、「お酒やたばこを吸うことがストレス発散になる」という方もいらっしゃると思います。
しかし、お酒やたばこを吸うことで精神的なストレスは軽減できても、それが結果的に胃への負担、つまりは肉体的なストレスとなってしまう場合もあるのです。
そのため、精神的なストレスは運動や趣味など他のことで解消するようにした方がよいでしょう。
また、お酒やたばこ以外にも、塩分の高い食事や香辛料をたっぷりと使った料理などは胃の負担を大きくしてしまうので注意しましょう。
胃痙攣とは?
胃痙攣とは、主にみぞおち周辺に突然起こるけいれん性の疾患の総称を言います。
ただし、医学的には胃痙攣という病名はなく、胃やみぞおち周辺の激しい痛みなどの症状が現れるものを総じて胃痙攣と呼んでいるようです。
痛みは通常は数分~数10分ほどで治まりますが、長いと数時間続くこともあります。
いつもの胃の痛みと違う痛みを感じたり、痛みが強く起こった場合は、本人も気づかないうちに胃痙攣を起こしている可能性もあるようです。
軽い場合は安静にしていると痛みが治まることもあるようですが、激しい痛みになると失神してしまうこともあるため、胃痙攣という病状について知っておくことで、万が一の時に素早い対処が行えるようになります。
まとめ
胃の強い痛みを引き起こす胃痙攣。
胃痙攣はストレスが原因で起こる場合が多いと言われていますが、中には別の内臓疾患が隠れていることもあります。
そのため、「市販薬を飲んでいれば治る」と安易に考えず、痛みが頻繁に起こる時や激しい痛みがある時はすぐに病院へ行き、きちんとした検査を受けることが大切です。
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