残暑見舞いの時期と書き方の基本
残暑見舞いは、立秋(8月7日頃)を過ぎてから9月初旬までの時期に出します。
挨拶状を送るのが、立秋を過ぎてしまったら、「暑中見舞い」ではなく、「残暑見舞い」となります。
立秋を過ぎてから送る場合は、残暑見舞いという文面に切り替えて挨拶状を送ってみましょう。
暑さはまだまだ厳しいことから、相手の体調を気づかうとともに、こちらの近況を伝えます。
文字どおり「暑さが残っている」時期のお見舞いが、「残暑見舞い」なのです。
残暑見舞いを出す時期は、いつからいつまで?
立秋を過ぎてから、処暑の候(8月23日~9月6日頃)迄が目安です。
※「高校野球が始まったら、暑中見舞いから残暑見舞いに変わる」と覚えておくとよいかもしれません。
残暑見舞いにはどのような意味があるの?
残暑見舞いは、一年で最も暑い時期に相手の体調や健康を気遣って送るものです。
残暑見舞いを、「残暑」と「見舞い」に分けてみるとわかりやすいかも知れません。
残暑とは、立秋後の暑さを表す言葉です。
一方の見舞い(見舞う)という言葉は現在、病気や怪我などで病院に入院したり、自宅で養生している人の元を訪れて、回復を願ったり慰めるという意味として使われていますが、元々は見回るという言葉が転じて見舞いという言葉が使用されていました。
つまり、相手が病気云々に関係なく、「元気にやっていますか?」と様子を見るために親せきや友人宅を訪問して回ることを見舞いと言っていたのです。
残暑見舞には、立秋後、そのような見舞いができない遠い場所に住んでいる知り合いに、手紙を送ることで相手の安否を伺ったり、逆に自分の近況を報告するという意味合いがあります。
ちなみに、残暑見舞いとよく似た言葉に暑中見舞いがありますが、この2つの違いは出す時期によるものです。
暑中見舞いは小暑から立秋までに出すもので、残暑見舞いは立秋から処暑の候(毎年9月6日頃)までに出すものとなっています。
残暑見舞いの基本的な書き方の構成
残暑見舞いの書き方で押さえておきたいポイントは以下の通りです。
- 残暑見舞いの挨拶となる言葉
- 相手の安否を確認
- 書き手(自分自身)の近況報告
- 相手の体調を気づかう言葉
- 日付け
1.残暑見舞いの挨拶となる言葉
残暑お見舞い申し上げます。
※目上の方への残暑見舞いは、「残暑お見舞い」よりも「残暑お伺い」の方がより丁寧です。
2.相手の安否を確認
- 炎暑が続き本当の秋が待ち遠しい毎日ですが、いかがお過ごしでしょうか。
- 暑さはおさまる気配もございませんが、皆様はお元気でいらっしゃいますか。
3.書き手(自分自身)の近況を報告
- 今年の夏は○○に挑戦したので、早くも夏バテ気味です。
- わたしども家族一同、元気に過ごしていますのでご休心ください。
ここはある程度自由に書けますので、ご自身の近況や夏の出来事などを書いてみましょう!
4.相手の体調を気遣う
- まだまだ暑さも続きます折、くれぐれもご自愛のほどお願い申し上げます。
- 暑さもおさまる気配もございませんので、くれぐれもご自愛ください。
5.日付
- 平成○○年 晩夏
- 平成○○年 立秋
- 平成○○年 葉月
※日付の書き方は、投函日「平成○年○月○日 」としない事がポイント!
残暑見舞いは、縦書きと横書き、どちらがよい?
特に決まりはありません。
横書きでも大丈夫ですが、やはり縦書きの方がフォーマルです。
文字の向きは、裏面の見舞い文を縦書きにしたら、表面の宛名も縦書きにして下さい。
文字の向きは、表面・裏面で統一したほうがいいです。
残暑見舞いについて
暑中・残暑見舞いは、年賀状よりも送る方が少ない分、もらった時の嬉しさは、倍増します!
大切な方やご無沙汰している方へ、日頃中々伝えられない感謝の気持ちや、相手の健康を気遣う気持ちなどを、残暑見舞いのハガキに書いてみてはいかがでしょうか!
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