2024年しし座流星群の方角と観察するときのポイント!
数ある流星群の中でも11月に見られるしし座流星群は、過去に流星が大出現したことでも知られる有名な流星群。
流星の速度が速いことから明るいものが多く、見応えのある流星群です。
今年の活動はそれほど活発ではないと予想されていますが、思いがけず多くの流星が出現する可能性もあるとか。
ロマンチックに願い事を考えながら、秋の夜空を眺めてみましょう。
しし座流星群2024年はいつ?方角やピークの時間は?
過去には雨のように流星が降り注いだこともあるという、しし座流星群。
しし座流星群の観察に適した時期は?
しし座流星群が出現するのは、例年11月頃。
出現期間は、11月半ばから後半(11月6日~11月30日)にかけてです。
しし座流星群がピーク(極大)を迎える日は?
2024年、しし座流星群がよく見られるのは、11月18日です。
11月18日14時頃に極大となる予想です。
極大は午前中となり、放射点が昇る夜半から明け方まで、月が昇っているため、月明かりの影響が大きく、観測には悪い条件となります。
天文現象予報:2024年11月18日午前2時しし座流星群が極大を迎えます。かつてはとんでもない数の流星を降らせた流星群ですが、最近はおとなしいですね。母彗星もまだまだ帰ってきませんし、多くは期待できないですね。でもひょっとして… pic.twitter.com/M5x95bHy2q
— 金沢星の会(岡本正樹編集) (@KjpUfgenki73) November 7, 2024
しし座流星群の観察に適した時間帯は?
今年のしし座流星群は、11月18日の夜から明け方にかけてが一番の見頃。
特に、18日14時頃には極大を迎えます。
月明かりの影響を受けないよう、眺める方向や場所を変えて観察すると良いでしょう。
流星を探すときには手で影を作ったりして光を遮る工夫も必要かもしれませんね。
しし座流星群の観察に適した方角
しし座流星群を最も美しく見ることができるのは、午前4時頃。
この時間帯は、夜が最も暗く、流星がよく見える条件が整っています。
観察に最適なのは、東の空を見上げること。
でも、心配しないでくださいね。
流星は、輻射点と呼ばれる特定の点から放射状に広がるように見えますが、実際には夜空のどの方向にも現れる可能性があります。
そして、できるだけ月に背を向けて、市街地の明かりから離れた暗い場所で観察するのが理想的です。
でも、しし座流星群には、月明かりにも負けないほど明るく輝く流星もあるので、都市部にお住まいの方でも諦める必要はありませんよ。
しし座流星群2024年の流れ星ピークいつ?観察できる方角やポイント解説 大火球のチャンスも https://t.co/bctUQQVvJO
— 福井新聞メディア (@fukuinpmedia) November 16, 2024
しし座流星群の観察に適した場所
比較的観察しやすいしし座流星群でもやはり見るなら明かりの少ないところが良いでしょう。
照明設備の無いグラウンドや安全な河川敷など、広くて街灯などが無い場所なら、空の広い範囲を見渡すことができそうです。
またどうしても広い場所を確保できない場合は、明かりを避けるために木陰や軒下を利用するのも良いでしょう。
月明かりを避けるためには暗い色の傘を広げるのも良いそうですよ。
見える流星の数
今年のしし座流星群は残念ながらあまり活発ではなく、1時間に数百個という数は期待できません。
ただし、しし座流星群には明るい流星が多く、時にはかなり強く発光するものもあるので条件が良ければとても見応えのある流星観察になりそうです。
観察の際の注意点
しし座流星群が見られる11月の夜は大変冷え込みます。
必ず防寒着を着用しましょう。
寒いからといって直火で暖を取るのは厳禁!
周りに何も無い場所でもたき火は御法度です。
明るい火があると流星も見えにくくなります。カイロを携帯するなど、各自で工夫して暖かくしましょう。
また、広い場所を求めて自家用車で遠出する場合はくれぐれも交通安全に留意しましょう。
11月ともなれば、夜間は路面凍結の危険もあります。
外が寒い時期、暖かい車内では眠気を催すこともあるので居眠り運転にも注意が必要ですね。
そもそも獅子座流星群というのは何?
しし座流星群は、しし座γ流星群とも呼ばれます。
その名の通り、放射点がしし座γ星付近にあり、そこから流星が飛び出すように見える流星群です。
レオニズとかレオニードとも呼ばれることがあり、昔から多くの人に知られ、記録にも多く残る有名な流星群です。
1833年には流星が大出現し、この世の終わりが予言されるほど多くの流星が降り注いだといいます。
最近では2001年に多く出現し、1時間に数千個もの流星が観測されました。
放射点の高度が低いうちは流星の軌跡が長く、数秒間観察できることもあります。
高度が高くなるにつれ軌跡は短くなりますが、一瞬で強く煌めく火球が出現することもあります。
母天体はテンペル・タットル彗星。
他の流星群に比べ、高速で流れるため明るいのが特徴です。
しし座流星群を観察するときのポイント
1. 観察はマナーを守って!
普段は見ることのできない流星群を観察することは、ワクワクするイベント。
心もウキウキしてしまう方も多いことでしょう。
でも観察するのは多くの方が寝静まった夜間です。
くれぐれも大声を上げて周囲の方に迷惑を掛けるような行動は慎みましょう。
静かな秋の夜、大きな声は、案外遠くまで届くものですよ。
観察しやすい場所を求めて私有地に入ることもNG!人のいない夜間とはいえ、マナーはしっかり守りましょう。
2. 観察は安全第一、健康第一!
流星群は周りを見渡せる広い場所で行うのがベスト。
でも暗闇の中、慣れない場所を歩くのはとっても危険です。
足元には十分気を付けましょう。
明かりの無い場所では懐中電灯も必需品です。
明るすぎて流星観察に影響しないように赤いセロハンを貼る方法も試してみましょう。
また、心配なのは事故による怪我ばかりではありません。
11月の夜はかなり冷え込みます。
風邪や霜焼けにならないように、あったかなコートやマフラー、手袋、帽子などでしっかり防寒対策をしておきましょう。
3. 観察には我慢も必要!
あまり多くの出現数が期待できないというしし座流星群。
外に出てすぐに流星を見つけられないからといってがっかりする必要はありません。
まずは、15分から30分ぐらいかけてゆっくり暗闇に目を慣らしましょう。
暗闇に目が慣れてくると、小さな光も見えるようになり、流星が見つけやすくなります。
退屈だからといって明かりを付けたりスマホを操作したりするのは避けた方が良いでしょう。
流星群の観察はのんびりゆったりした気持ちで臨みましょう。
まとめ
しし座流星群の放射点であるしし座の「しし」は「獅子」、つまりライオンのこと。
ギリシャ神話の最高神ゼウスの子、勇者ヘラクレスと戦った人食いライオンが由来です。
しし座に限らず、星座にはギリシャ神話にまつわるものが多くあります。
夜空を眺め、流星を探しながら神話の世界に思いを馳せるのも楽しいもの。
なかなか流星が見つからなくてもロマンチックに語り合えば退屈さを感じることもないでしょう。
流星観察の前にちょっぴり星座の本を読んでお勉強しておくと、寒い11月の夜空の下でも素敵な夜を過ごすことができそうですね。
コメント