古希とは何歳?お祝いは数え年と満年齢どっち?

古希のお祝いは何歳で、数え年と満年齢のどちらで行うのでしょうか?

長寿祝いの一つである古希ですが、名前は知っていてもいつやるのか、詳しくはよく分からないという方も多いでしょう。

古希は年齢に応じて行うお祝いなので、過ぎてしまっては困りますよね。

そこで今回は、古希祝いについて調べてみました。

目次

古希とは何歳?数え年?満年齢?どっちでするの?


古希は70歳を迎えたことをお祝いするものになります。

元々は中国の風習で、日本には奈良時代に伝わったと言われています。

当時は年齢を数え年で数えていたので、本来であれば古希祝いも数え年で行います。

しかし、現代は年齢を満年齢で数えますよね。

そのため、古希祝いを始めとした長寿祝いを満年齢で行う方も少なくありません。

どちらが正しいということはないのですが、昔に倣ったやり方で行うのであれば数え年がよいでしょう。

なお、数え年と満年齢の違いは次の通りです。

数え年

生まれた時点で1歳になり、以後は正月(1月1日)を迎えるたびに1歳年を重ねます。

これは、お母さんの胎内にいる期間も年齢とする考え方に基づくもの。

12月31日生まれの場合、12月31日の誕生日に1歳となり、翌日の1月1日に2歳となります。

満年齢

生まれた時点は0歳で、以後は誕生日がくるたびに1歳年を重ねます。

現在は満年齢が主流なので、計算の仕方がわからないということはないでしょう。

なぜ古希にお祝いをするの?


古希は元々「古稀」と書き、長寿を祝う風習として日本に長く根付いています。

古希にお祝いをする理由は、古希を始めとした長寿祝いの発祥である中国の話が元になっています。

中国唐代の詩人・杜甫(とほ)は『曲江詩(きょっこう)』という詩の中に、「酒債尋常行処有 人生七十古来稀」という一節があります。

これは、「酒代のツケは自分の行く至るところにあるが、人生を70歳まで生きるのは稀だ」という意味。

長寿祝いが中国から伝わった時の日本は奈良時代で、50歳まで生きる人すら少なかった時代です。

そのため、70歳になるまで生きていることはとても稀であり、長寿祝いとして定着しました。

しかし現代は60歳に行う還暦祝いが長寿祝いと言われても、ピンとこないですよね。

60歳はまだ若く、現役世代であることも多いので、本格的な長寿祝いは70歳の古稀からという認識が広まっています。

また、日本は世界1位の長寿国であり、70歳の長寿祝いが「稀(まれ)」ではなくなったことから、古稀ではなく古希と表記することが多くなったと言われています。

古希のお祝いの色は?


古希のお祝いの色は紫です。

紫は古くから高貴で、身分の高い人のみが身に付けられる色として知られています。

聖徳太子の時代には、貴族の冠位の最上位は紫色だったと言われています。

僧侶が身に付ける袈裟も紫が最も位が高いとされていました。

70歳という節目をお祝いするに、ふさわしい色であると言えるでしょう。

また、紫には人を癒す力が宿るとも言われています。

昔の人々は、不安なことがあると紫色のものを身近に置き、心を鎮めていたそうです。

古希祝いに喜ばれるおすすめのお祝い品!

古希祝いを贈る場合、どのようなものを選ぶとよいのでしょうか。

古希祝いに喜ばれるおすすめのお祝い品をご紹介します。

食事


近年は家族一同での食事をプレゼントする方が多いようです。

いつも行かないようなちょっと高級なお店に行ったり、出前を取ったり。

また、家族単位ではなく、古希になる方と夫婦のみに水入らずの食事をプレゼントすることも。

さらに、いくつかのお店で使える食事券や、カタログギフトを贈って本人に選んでもらうパターンもあります。

旅行


食事と同様にここ最近人気なのが旅行のプレゼントです。

旅行も家族一同で行くだけではなく、夫婦に宿泊券をプレゼントしたり、宿泊先を選べるプランのあるギフトもあります。


お祝い品として定番の花は、古希のお祝いでも喜ばれます。

古希は紫色がテーマカラーとなるので、紫色の花をメインに花束を作るのもよいでしょう。

スイーツ


こちらもお祝いのプレゼントとして定番ですが、古希祝いではいつもよりも高級なものを選ぶのがよいでしょう。

老舗和洋菓子店の和洋菓子のような、ブランドで選ぶのもおすすめです。

甘い物が苦手という方なら、お酒でもよいでしょう。

身の回り品


古希のお祝いの品物には、身の回りでよく使うものを選ぶのもよいですよ。

財布は自分で購入するよりも、人から頂いた方が運気がアップすると言われているので、贈り物として最適です。

古希にちなんだ紫色の財布を贈ってみましょう。

また、パジャマは普段、他人に見せない部分なので高級で質のよいものを使っているという人は、以外と少ないようです。

プレゼントとして自分では買えないような良い品物を贈ると喜ばれるのでおすすめです。

アルバム


お子さんやお孫さんとの思い出の写真を収めたアルバムも、贈られて嬉しい古希のプレゼントになります。

写真を用意するのが難しい場合は、古希のお祝いの様子をカメラに収めて、後日プレゼントするのもおすすめですよ。

趣味関連のもの


現代の70代はまだまだ現役世代。

お年寄り扱いされるよりも、若々しさを感じさせるプレゼントが喜ばれます。

中でも男性と女性ともに趣味関連のプレゼントは嬉しいようです。

ゴルフが趣味のおじいちゃんにはゴルフのグッズ、おばあちゃんはスカーフや手袋などのファッションアイテムもおすすめですよ。

お祝いする時の金額の相場は?


古希祝いの金額の相場は、5千円~10万円になります。

幅が広いのは金額の相場が、古希を迎える人との関係性によって違うからです。

おおよそですが、古希を迎えるのが両親であれば1~10万円、祖父母や親戚なら1~3万円、知人や友人であれば5千円前後となります。

古希祝いでお金を渡す時は現金をそのまま渡さず、必ずご祝儀袋に入れ、表書きに「祝古希」もしくは「御祝」と書きます。

水引は赤白または赤銀の蝶結びを選んで下さい。

お金だけを渡すよりも手紙やメッセージカードを添えた方が、心がこもったお祝いになるのでおすすめですよ。

長寿祝いの種類一覧!


長寿祝いは古希以外にもあります。

ここでは長寿祝いの種類や意味を簡単にご紹介していきます。

還暦(かんれき)

生まれた年の干支に戻るという意味の還暦は、60歳に行う長寿祝いです。

しかし最近は、60歳=高齢者という考え方が薄くなってきていることもあり、還暦は必ずしも長寿祝いの一つして行うものではなくなっています。

古希【古稀】(こき)

今回ご紹介した古希は70歳のお祝いになります。

60代を現役世代として過ごす方が増えていることから、古希を以て長寿祝いとする人も増えてきています。

喜寿(きじゅ)

喜寿は77歳をお祝いします。

「喜」の草書体が七を3つ重ねた形で七十七と読めることから、77歳のお祝いを喜寿と呼んでいます。

傘寿(さんじゅ)

傘寿は80歳のお祝いです。

「傘」の略字が「八」と「十」を合わせたもののため、80歳のお祝いを傘寿と呼んでいます。

米寿(べいじゅ)

米寿は88歳をお祝いするものです。

「米」を崩すと「八」と「十」と「八」になることから、88歳のお祝いを米寿と呼んでいます。

長寿祝いの中でも特に縁起が良いとされていますよね。

卒寿(そつじゅ)

卒寿は90歳のお祝いです。

「卒」の略字が「九」と「十」を合わせたもののため、90歳のお祝いを卒寿と呼んでいます。

白寿(はくじゅ)

白寿は99歳のお祝いです。

「百」から「一」を引くと(上の横棒を消す)「白」になることから、99歳のお祝いを白寿と読んでします。

紀寿(きじゅ)または百寿(ひゃくじゅ)

紀寿または百寿は100歳のお祝いです。

100年は一世紀であることから紀寿、100歳のお祝いであることから百寿となります。

まとめ

古希は70歳をお祝いする長寿祝いです。

とは言え、近年の70歳は若く、高齢者扱いされることを嫌がる方も少なくありません。

古希祝いを行う時は、古希を迎える人の心境や気持ちを十分に理解し、尊重する必要があるでしょう。

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