早生まれの場合の厄払いはいつなのでしょうか?
4月が年度初めとなる日本では、1月1日から4月1日までに生まれた人を早生まれ、4月2日から12月31日に生まれた人を遅生まれとして区別しています。
4月1日と4月2日は1日しか違いませんが、4月1日生まれは学年が1つ上になりますよね。
つまり、同じ年なのにも関わらず、学校では先輩となってしまうわけです。
そこで気になるのが厄年です。
早生まれの人の厄年の厄払いは、遅生まれの人とは違う年に行うべきなのでしょうか?
そこで今回は、早生まれの場合の厄払いについて調べてみました。
早生まれの年齢の場合の厄払いはいつ?
1月1日から4月1日の間に生まれた人は、厄年の厄払いも同じ年に生まれた人ではなく、学年が1つ上の人と同時に行わなくてはいけないの?と悩んでしまいますよね。
結論から言うと、早生まれであっても厄年は同じ年に生まれた人と同じになります。
なぜなら、厄年は数え年で数えるからです。
数え年とは母親のお腹の中にいる時が0才で、生まれた瞬間に1才になるという年の数え方になりますよ。
以後は誕生日ではなく、全員が1月1日に1才年を重ねます。
そのため、厄年に早生まれや遅生まれは関係がありません。
なお、男性と女性では厄年が違うのでそれぞれの厄年をご紹介します。
男性
これらは本厄と言い、前後1年をそれぞれ前厄、後厄と言います。
また、男性は42才が大厄となり、厄年の中でも最も気を付けた方がよい年齢とされます。
女性
男性と同様にこれらを本厄と言い、前後1年を前厄、後厄と言います。
女性は33才が大厄になります。
厄年の数え方は?
現在は、誕生日が来ると1つ年を取る「満年齢」が使用されているので、数え年には馴染みがないという方も多いですよね。
数え年は生まれた瞬間に1才、以後は1月1日になると1才年を取るという計算方法になります。
そのため、早生まれであっても遅生まれと関係なく、生まれた年に厄年を行います。
ただし、神社やお寺によっては、この数え年の概念が少し違う場合があります。
1月1日を新暦(現在の暦)に当てはめた場合と、旧暦に当てはめた場合では日付に差が出てしまうからです。
また、新旧の1月1日ではなく、立春で区別する神社もあるようです。
つまり、神社やお寺によって、1月1日から節分(立春の前日)までの誕生日の人の厄年の解釈が異なるケースがあるのです。
このようなことから、厄年の厄払いをする時は、祈祷を予定している神社やお寺がどのように年齢を計算しているのか、調べておく必要があるでしょう。
とは言え、多くの神社やお寺では新暦の1月1日を以て1才年を重ねるとしているところが多いので、基本的にはその計算方法でよいと言えます。
厄払いでやってはいけないこと
厄払いへ行く時に、基本的に服装は自由となっていますが、神社という場所柄、フォーマルな装いを選ぶ方がほとんどです。
男性はスーツがよいですが、スーツが用意できなければジャケットと襟付きのシャツ、チノパンやスラックスの組み合わせがおすすめです。
女性の場合もスーツもしくはワンピースがよいでしょう。
落ち着いた色で、派手な柄は慎むようにします。
また、厄払いの祈祷を受ける時には本殿に上がるので、素足は厳禁です。
男性は靴下、女性は靴下かストッキングを必ず履くようにして下さい。
これらの服装は神社側から決められているものではないので(神社によっては服装の指定があるところもあります)、絶対にこの服装ではなければならないというわけではありません。
しかし、神様に失礼のないように服装をわきまえるのは、大人として必要なマナーの一つと言えるでしょう。
厄払いをする時の基本的なマナー
厄払いでは神主さんの祈祷を受け、お守りやお札の授与がある(ない場合もあります)ので、初穂料を払います。
初穂料は厄払いだけではなく、神社で祈祷を受けたり祝詞を上げてもらう時に必要なものです。
元々は稲や農作物の収穫、豊作をお祝いし、神様に感謝を伝える目的でその年に収穫された稲(初穂)をお供えしていました。
それが時代とともにお金に変わり、現在の初穂料となっています。
このようなことから、初穂料を支払う時にお金をそのまま渡すのは失礼であると言われています。
初穂料は、紅白の水引がかかっているのし袋に入れて渡すのが正しい渡し方と言えるでしょう。
のし袋の表書きは、水引よりも上の中央に「初穂料」もしくは「御初穂料」とし(お寺の場合は厄除けとなり、「祈祷料」と書きます)、水引よりも下の中央に厄払いを受ける方の名前をフルネームで書き入れましょう。
また、のし袋には中袋があるので、中袋の表には金額を、裏には住所を書きます。
金額は3,000円なら参阡圓、5,000円なら伍阡圓、10,000円なら壱萬圓と、旧漢数字で書くのが正しい書き方となり、それぞれの金額の上に金と入れて下さい。
仮にのし袋が用意できなかったり、のし袋を忘れてしまっても、神社側からそれを理由に厄払いを断られることは稀ですが、神様に厄を払って頂くのですから、正しいマナーで心よく祈祷を受けたいですよね。
なお、神社によってはのし袋の必要がないとしているところもあります。
そもそも厄払いをした方がいいの?
厄払いを否定する方の中には、厄年なんて意味がないと考える方や、迷信だからする必要がないと言う方が多いですよね。
厄払いをしたところで辛い出来事に絶対遭わないわけではないですし、厄払いをしなかったからと言って必ず病気になったり怪我をするわけでもありません。
しかし、厄年に厄払いをする方の中には、厄払いがすべてを解決してくれると思っているというより、厄払いをすることで改めて身を引き締めたり、健康に気付かって生活を改善するなど、自分を見つめ直す時間と捉えている人も少なくありません。
年齢を重ねて行くと、立場の変化、価値観の変化、体調や体質の変化などを感じる時がありますよね。
不思議なことに、厄年はそれらの変化にとてもリンクしている部分があります。
厄払いは言わばお守りに過ぎないでしょう。
ですが、そのお守りをぎゅっと握りしめることで、安心感を得ることができ、前向きに捉えることができるのではあれば、それだけで十分厄払いの効果は得ていると言えるのではないでしょうか。
まとめ
早生まれの場合の厄払いは、遅生まれの人と変わりがないことが分かりました。
ただし、神社やお寺によっては数え年の数え方が違うため、1月1日から節分までに生まれた方はやや注意が必要かも知れません。
自分が厄年に該当しているかどうかよく分からないという方は、直接神社やお寺に問い合わせてみるとよいかも知れませんね。
ただし、近年は満年齢での厄払いを受け付けているところも多く、年齢の数え方についてはあまり気にしなくてもよくなっている側面もあります。
厄払いは厄年に限らず、仕事が上手くいかない、人間関係に悩んでいるなど、様々な理由で行うことができるので、堅苦しく考えずに、まずは神社やお寺に尋ねてみるのがよいでしょう。
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