旧暦と新暦の違いと関係性は?季節感のずれは?

旧暦と新暦の違いと関係性は?季節感のずれは?


旧暦って何?新暦はいつから始まったの?

2月になると中国からの旅行者が大勢、日本へとやって来る様子がニュースでも流れますよね。

その際、耳にするのが「旧正月」という言葉ではないでしょうか。

旧正月とは旧暦のお正月という意味なのですが、そもそも旧暦とは何のことで、いつから使われていたのか気になる人も多いと思います。

なお、現在私達が使用しているのは新暦と言われる暦。

そこで今回は、旧暦と新暦にはどのような違いや関係性について調べてみました。

旧暦と新暦では季節のずれを感じる人も多いと言いますが、その理由も紐解いてみたいと思います。


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旧暦とは?いつまで使っていたの?


旧暦とは、現在使われている暦(新暦)の以前に使っていたものを指します。

暦には、太陰暦太陽暦太陰太陽暦の3つがあり、太陰暦は月の満ち欠けを元にしているもの、太陽暦は太陽の運行、太陰太陽暦は月の満ち欠けをベースに太陽の運行も含めて暦を算出しています。(※詳しい概要は後述しています。)

日本では、飛鳥時代に中国を起源とする太陽太陰暦(元嘉暦)を導入したのを始まりに、宣明暦、貞享暦、宝暦暦、天保暦と、太陽太陰暦の暦が使用されました。

ちなみに、宣明暦までは中国から伝わったものですが、貞享暦以降は日本独自の暦となっています。

一般的に旧暦を指すのは、後に新暦として採用される太陽暦(グレゴリオ暦)の前に使われていた天保暦となっています。

なお、天保暦は新暦に変わる明治5年まで使用されていました。

旧暦の季節区分(春夏秋冬)


1月は春夏秋冬ではいつですか?と尋ねられたら、多くの人が「冬」と答えるのではないでしょうか。

1月と言えば北海道、東北、北陸地方などでは雪が降り、関東や関西も冷え込みが厳しい時期ですよね。

しかし、旧暦では1~3月が春となります。

ちなみに4~6月は夏7~9月が秋10~12月が冬となります。

なお、月の満ち欠けを主に暦を決める太陰太陽暦では、年ごとによって季節にずれを感じやすいことから、これを補うために二十四節気が設けられています。

二十四節気は太陽の軌道を元に作られ、黄道(太陽が移動する天球上の道)を24等分にしたもの。

黄道を夏至と冬至で二至し、さらに春分秋分で二分にします。

それぞれの中間に立春立夏立春立冬の四立を入れ、そこから15日ずつ3等分に区切ったものが二十四節気になります。

新暦の今でも、夏至や立春などの言葉をよく耳にすると思いますが、それにはこのような意味があるのです。

新暦とは?いつから?


旧暦から新暦への改暦は、明治6年に施行されました。

これにより、それまで使われていた天保暦(太陽太陰暦)は旧暦となり、グレゴリオ暦(太陽暦)が新暦となります。

太陽暦は、太陽太陰暦と同様に一つの暦がずっと使用されていたわけではなく、長い月日の中で何度も新しい暦が誕生しています。

太陽暦の発祥はローマ、もしくはエジプトと言われています。

ローマが発祥のローマ暦は一年を304日としており、現在よりも61日も日数が少なく算出しています。

一方のエジプト暦は一年を365.25日とし、1ヶ月が30日ある月を12ヶ月と、年末に残りの5日を付帯する形で定めていました。

その後、4年に1度閏年を設けるユリウス暦が誕生し、さらに改定されたものが現在世界の多くで使用されているグレゴリオ暦となります。

グレゴリオ暦では、一太陽年が365.2425日となっており、ユリウス暦よりも太陽運行とのずれが解消されています。

新暦の季節区分(春夏秋冬)


新暦は、気象庁が天気予報をする際に用いている気象学上の月の区分にて、四季を定めています。


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具体的には、3~5月を春、6~8月を夏、9~11月を秋、12~2月を冬としています。

この区分けは、現在私達が体感している季節にかなり近いですよね。

本格的に桜が咲き始めるのが3月(日本の最も北にある北海道は5月)ですし、6月に入ると夏日(25度以上)が多くなり、10~11月にかけては日本全国で紅葉が見ごろのシーズンを迎え、1~2月は寒さの底と言われています。

ただしこれも、地球温暖化などの影響で「5月なのに最高気温が30度」とか「1月なのに積雪が0」などが起こっている最近では、そう遠くない未来に季節感のずれを感じるようになるかも知れません。

旧暦と新暦の違いと関係性は?


旧暦とは、現在の暦が使われる前まで採用されていた暦のことを言い、新暦は現在採用されている暦のことを言います。

現在、日本ではグレゴリオ暦を使っているので新暦はグレゴリオ暦となり、旧暦はグレゴリオ暦の前に使われていた天保暦となります。

天保暦とグレゴリオ暦はそもそもの暦の種類が違いますが(太陽太陰暦と太陽暦)、新暦を使っている今でも旧暦の名残は数多くありますよね。

例えば節分

豆まきには邪気を祓うという意味がありますが、節分は元々旧暦で季節を分けるという意味があり、立春、立夏、立秋、立冬の前日に年4回行われていました。

中でも旧暦では立春を一年の始まりとしていたため、時に重要な日と考えられていたことから、やがて立春の前日に豆まきを行う習慣が節分として残ったと言われています。

 

節分の豆まきの作法とやり方【由来と意味や食べ物】

 

旧暦と新暦の季節感のずれは?


旧暦と新暦に季節感のずれがあるのは、四季を決めている月がそれぞれに違うからです。

旧暦では春は1~3月なのに対し、新暦では3~5月と、1~2ヵ月の差があります。

旧暦は太陽太陰暦のため、月の満ち欠けを中心に月を決めていたことから、新暦の太陽暦と比べて一年の日数が違います。

その差は年々増えていくため、それを補正するために閏月が設けられていたのですが、それでも新暦とは1~2ヵ月ほどの差があると言われています。

このため、どうしても季節感にずれが生じてしまいます。

閏(うるう)年と閏(うるう)月


閏年は、一太陽年数=365.2425によって生じる日数のずれを補正するために設けられた閏日(2月29日)がある年のことを言います。

一方の閏月は、太陽太陰暦によって生じる日数のずれを補正することで、ひと月多く加算され、一年が13ヶ月となります。

なお、現在が太陽太陰暦であったら2017年は閏月がある年となっていました。

閏月は適当に決めるのではなく、中気(冬至から次の冬至までを12等分にし、偶数の番目にあたるもの)がない月を閏月として、名前はその前の月の和風月名を使うと決まっていました。

そのため、2017年であれば5月(皐月)の次が中気が入らない月だったため、閏皐月となります。

 

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暦の分類

太陽暦

太陽暦は、太陽が地球の周りを一周する日数を一年としたものです。

グレゴリオ暦では、一年を365.2425日としており、端数となる0.2425日は4年に一度の閏年にて解消されています。

なお、閏年にて日数が補われるのが2月なのは、初期の太陽暦であるローマ暦の年始が3月1日とされていたため、2月が年末だったことが理由として挙げられています。

太陰暦

太陰暦とは、月の満ち欠けによって暦を定めているものです。

新月を1日としているので、1ヶ月は29.5日となり、これを12ヶ月分にすると354日と太陽暦と比べて11日も日数が足りなくなります。

太陰暦を採用しているのはイスラム教社会で、儀式や祭典などは太陽暦のイスラム暦(ヒジョラ暦とも呼ばれます)によって決められています。

太陽太陰暦

太陽太陰暦は、紀元前より使われてきた太陰暦に、太陽の運行も取り入れて決める暦のことを言います。

前述した通り、太陰暦では一年で11日の日数不足が起こることから、3年では1ヶ月も誤差が生じてしまいます。

その誤差を訂正するために、太陽の運行によって閏月を入れ、一年を13ヶ月としていました。

なお、閏月はその年によってどこに入れるかが変わり、閏2月、閏9月などとしていたそうです。

旧暦と新暦の違いと関係性は?季節感のずれは?のまとめ

人々は長い年月を掛け、太陽が365日で地球を一周することを知りましたが、それまでは月の満ち欠けを頼りに日付を定め、農業や生活に生かしていました。

ちなみに、2015年の年央値では、地球が太陽の周りを回る周期は365.24218944日となっています。


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