立夏2024年はいつ?意味や由来や旬な食べ物や花と風習や立夏の候!
日本には季節の節目を表す言葉がたくさんあります。
春分や秋分、夏至や冬至、立春や立秋などがそうですが、では立夏という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
また、これとは別に初夏や晩夏といった言葉もあるため、どの言葉をどんなタイミングで使うべきなのか少し迷ってしまいますよね。
よくも悪くも、季節の移り変わりを細かく感じる日本人ならではの風習と言えるかも知れません。
そこで今回は、立夏の意味や由来や旬な食べ物などについて調べてみました。
正直、これまで余り意識されてこなかった立夏ですが、意味を知って是非日々の暮らしに役立ててみて下さい。
立夏とは?
立夏とは、その名の通り「夏が立つ」時期を意味する二十四節気の一つです。
この時期は、まさに初夏の訪れを告げる大切な節目とされています。
日本の伝統的な暦では、立夏の日を境にして夏が始まるとされており、この日から暦の上では夏に入ることになります。
立夏は、一年のうちで最も生命力が溢れる季節の始まりを象徴しており、自然界では新緑が眩しい季節の到来を感じさせます。
立夏の期間は、日本の四季の中でも特に気候が穏やかで、過ごしやすい時期とされています。
夏の暑さが本格化する前の、心地よい陽気が楽しめるのもこの時期の魅力の一つです。
また、立夏から立秋の前日までが暦の上では夏とされており、これは大体8月初旬までを指します。
立夏の時期には、日本各地でさまざまな伝統行事や風習が行われます。
例えば、端午の節句も立夏の頃に行われる行事の一つで、子どもたちの健やかな成長を願う日として知られています。
また、自然の恵みに感謝し、五穀豊穣を祈る行事も多く、農業を営む地域では特に重要な時期となります。
立夏を迎えると、日本の自然も大きく変化します。
新緑が美しく、花々が咲き乱れるこの時期は、自然との触れ合いを楽しむ絶好の機会です。
散歩やハイキング、ピクニックなど、屋外での活動に最適な季節と言えるでしょう。
また、この時期には旬の食材も豊富になり、季節の味覚を楽しむこともできます。
立夏は、日本の四季の移り変わりを感じることができる大切な時期です。
自然の変化を感じながら、心地よい初夏の日々を楽しむことができるでしょう。
2024年の立夏はいつ?
期間で言いますと、2024年の立夏は、5月5日から5月19日までです。
日本では国立天文台が国民の祝日や日曜日がいつなのかを発表していますが、太陽の動きによる二十四節気がいつになるのかも発表しておりそちらで確認することが可能なのです。
立夏の頃の旬な食べ物や食材は?
新茶
立春から数えて88日目がいわゆる八十八夜ですが、実はこのタイミングは立夏の時期となっていますので、お茶を楽しめる時期でもあるのです。
プリンスメロン
メロンの時期よりも5月はまだ早いのですが、プリンスメロンは早く出回りますので実は立夏のタイミングがベストとなっています。
柏餅
5月5日は端午の節句であり別名菖蒲の節句でもあります。
この菖蒲の節句は「菖蒲湯につかって柏餅を食べる」という風習があり、柏餅も推奨される食べ物だったのです。
柏は子孫繁栄の縁起物だったので、菖蒲の節句とは相性が良いと考えられたのでしょう。
たけのこ
二十四節気はさらに細かく分けた七十二候と呼ばれるものが存在し、立夏も3つの候に分けることができるのです。
立夏の末候が「竹笋生ず」という意味があり、たけのこのシーズンとして紹介されることがあります。
立夏の行事食はある?
立夏の行事食は特にありませんが、端午の節句の行事食は柏餅と粽です。
立夏の時期の風習は?
夏の始まりであり立夏は旧暦の6月に該当しており、田植えにまつわる風習が各地で行われます。
特に多いのが五穀豊穣を祈願するための儀式やお祭りや風習で、何らかの踊りを舞ったり、豊作祈願を行います。
現代ではゴールデンウィークにかぶっているのが立夏なので、これらの風習や儀式よりもゴールデンウィーク向けのイベントで埋め尽くされていることでしょう。
立夏の候とは?
立夏の候は時候の挨拶で用いますが、時候の挨拶の使い方はちょっと難しいのでそちらもチェックしていきましょう。
立夏の候は「夏の始まりの季節になりましたね」という意味があります。
使い方はシンプルで、立夏の季節になったら通常通りの時候の挨拶と同じ使い方をしてください。
立夏の候を使った例文
「拝啓立夏の候、貴社ますますご健勝のこととお慶び申し上げます」が一般的な使い方です。
立夏の季語について
二十四節気における季節が当てはまりますので、夏として扱ってください。
立夏に行う行事やイベントは?
それでは具体的に立夏で行われるイベントが現代ではどうなっているのかを紹介してまいります。
ゴールデンウィーク中ですので、これらのイベントは盛大に行われる傾向にあるようです。
立夏は5月5日から20日の間になることが多いので、この期間のイベントが対象となるでしょう。
こどもの日
立夏は5月5日になることが多く、子供の日にまつわるイベントと重なることも多々あります。
端午の節句と呼ばれるこどもの日は病気や災いを避けるための行事でしたが、今ではこいのぼりを飾って子供を祝う日となっています。
母の日
母の日は亡き母の日を祝う日であり、日本では5月の第2日曜日が該当します。
ただし、国によっては母の日のタイミングが異なりますので注意しましょう。
日本でも盛大に母親がお祝いされる日であり、父の日よりも意識している人も多いでしょう。
葵祭
京都三大祭りの一で約500人が都大路を練り歩くイベントです。
式年造営御柱大祭(御柱祭)
こちらは長野県で行われるイベントで、通称御柱祭と呼ばれているこの大祭は、諏訪大社における最大の行事であり寅と申の年に行なわれる式年祭でもあります。
永平寺花祭り
永平寺花祭りは福井県で行われるお釈迦様の誕生をお祝いするお祭りで、稚児参加者を募集して、その人達が大きな白象を引きながら練り歩くというイベントです。
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン音楽祭
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン音楽祭は、チケット1枚で様々なコンサートやイベントが楽しめる大規模プログラムであり大手町・丸の内・有楽町などを使う最大規模の音楽祭です。
七間朝市山菜フードピア
七間朝市山菜フードピアは福井県大野市で行われるイベントで、400年以上の歴史がある七間朝市を堪能できるイベントです。
いわゆる山菜のてんぷらとかそばが堪能できる買い物やお食事メインのイベントです。
立夏の時期の花は?
アヤメ
アヤメは4月下旬から5月下旬に咲きますので、立夏の季節の花といえるでしょう。
藤
ゴールデンウィークあたりが見ごろとなるので、藤を見るために動く人も多いでしょう。
シャクヤク
シャクヤクも立夏が見頃です。
レンゲソウ
レンゲソウも立夏のタイミングが見頃です。
ハハコグサ
春の七草に該当するハハコグサも立夏のタイミングで咲きます。
立夏を英語で言うと?
立夏を英語でいうと「beginning of summer」です。
夏の始まりとなりますので、直訳するとまさにこの言い方でしょう。
なぜ年によって「立夏」は違うの?
立夏を始めとした二十四節気は、旧暦の太陽暦を元に算出されています。
地球から見た空を一つの球体と捉えたものを天球と言いますが、その天球上において、太陽の見かけの通り道を黄道と言います。
黄道は、地球の赤道を天球まで伸ばし出来る天の赤道に対して約23度6分傾いており、これは地球の地軸の傾きに由来しています。
二十四節気はこの黄道を15度毎に24分割したもので、春分点を0として黄道を360度に分けたものが黄径です。
ちなみに立夏は黄径45度となっており、黄径が45度になる日を立夏と定めているのです。
しかし、一年は365日と言われますが、正確には地球の公転周期は365.2422日となり、毎年端数が生じています。
この端数が積み重なると日付に誤差が生まれるため、必ずしも立夏は決まった日ではなく5月5日の年もあれば5月6日の年もあるのです。
立夏のまとめ
いかがだったでしょうか。
立夏とは、鬱陶しい梅雨やうだるような暑さがやってくる、その少し前の清々しい天気が続く時期のことを指すようですね。
本格的な夏を前に、散歩に出掛けて立夏を感じてみるのもよいかも知れません。
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