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夏到来の意味や由来は?時期はいつからいつまで?

夏到来と夏本番との違いは?英語ではなんと言う?

最近の日本は、5月に最高気温が30度を記録するなど、地球温暖化やヒートアイランド現象の影響を色濃く受けています。

とは言え、それでもなお、感覚的に5月には夏のイメージがない方が多いかも知れません。

夏と言えば7月や8月という方が多いのではないかと思います。

それでは『夏到来』とは、一体いつのことを言うのでしょうか。

明確な定義などはあるのでしょうか。

そこで今回は、夏到来の意味について調べてみました。

夏到来の意味や由来


天気予報やニュースなどで「夏本番が到来した」「本格的な夏が到来」と言ったフレーズを見聞きしますが、「本番」や「本格的」という言葉から、夏の期間の中でも特に暑い時期、気温が高くなる時期というイメージがあるだけで、実際には何をもって夏本番が到来したとするかは決まっていないようです。

ただし、気象庁が発表する梅雨明け宣言後から気温がどんどんと上昇するため、多くのメディアではこのタイミングを「夏本番が到来」としているところが多いようです。

それでは、夏本番の到来よりも広範囲になる「夏到来」の意味や由来はあるのでしょうか。

夏到来の意味や由来を調べてみましたが、やはりその言葉にも明確な定義があるわけではないようです。

なお、『到来』の意味を調べると、“時期がやってくること”となっているので、夏到来は夏がやってくることと考えてよいのではないかと思います。

夏到来の時期はいつからいつまで?


夏到来の明確な定義はないものの、夏はいつからいつまでかという区分については、いくつかの定義があります。

 気象庁の区分け

現在、最も私達の感覚に近いのが気象庁による夏の区分けです。

気象庁では、6月、7月、8月を夏としているので、この見解からすると夏到来(夏がやってきた)は6月ということになります。

 旧暦の区分け

現在採用されている暦は太陽暦(グレゴリオ暦)なのに対し、それ以前までは太陰太陽暦(天保暦)が使われていました。

旧暦では季節の移ろいを二十四節気で表しており、夏の始まりは「立夏」と呼ばれています。

立夏は毎年5月5日頃となります。

つまり、旧暦による区分けでは夏は5月からと言うことになります。

また、秋の始まりを意味する立秋は毎年8月7日頃のため、夏は5~8月ということになります。

ただし、旧暦と新暦には1ヵ月から1ヵ月半の差が生じることから、旧暦の5月5日頃は新暦にすると6月上旬から中旬ということになります。

夏本番との違いは?


夏本番は、夏到来と同様に明確な定義が決まっているわけではありませんが、本番という言葉から受け取るイメージとして、「夏の期間において暑さがピークとなること」や「夏の暑さが盛りとなること」を指して使う場合が多いようです。

また、メディアでは気象庁の発表する梅雨明け宣言後に気温が一気に上昇することから、このタイミングをもって夏本番とすることが多いです。

一方の夏到来は、メディアでは「夏本番が到来しました」や「本格的な夏到来となりました」のように使われることが多いです。

このような使い方では、夏本番とほぼ変わらない意味合いとなりますが、夏到来の本来の意味で考えると「夏がやってきた」ということになります。

つまり夏到来は、夏本番よりも少し早い段階、季節が春から夏に変わったタイミングということになるでしょう。

夏到来を英語で言うと?


夏到来を英語で言うと、『Summer is coming』が一般的と言え、訳はそのまま「夏が来た(到来した)」になります。また、これ以外に、夏到来に近いニュアンスの英語には次のようなものがあります。

Summer has come(夏が来た)
Summer has arrived(夏が到着した)
Summer is here(夏はここにいる)
It’s summer(それは夏)
Summer is in the air(夏の気配)
I feel summer in the air(夏を感じる)

in the airは直訳すると空気中になりますが、空気の中に漂っている、気配などと訳されることが多いです。

よってSummer is in the airは夏の気配となります。

夏特有の空気感が自分を包んで、「夏が来た!」という雰囲気が伝わりやすい表現方法ではないかと思います。

夏到来の時期のイベントは?


気象庁による季節の区分けでは、夏は6月からということになるので、夏到来の時期のイベントは6月に開催されるものということになります。

しかし、実際に6月は夏の陽気を感じるよりも先に、梅雨の時期に入るため、夏っぽいイベントはあまり開かれません。

多くの方も、梅雨明け宣言を待ちながら、家にこもる日々が続くのではないでしょうか。

そのような中、6月の行事として知られているのが「衣替え」です。

多くの中学校、高校では6月に衣替えをするところが多く、自宅でも春物から夏物へとタンスの中を替える方も多いと思います。

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また、6月全体のイベントとしては「ジューンブライド」があります。

これは6月の花嫁が幸せになれるというヨーロッパの言い伝えが元になっていて、女性の中でも「結婚式は絶対に6月がいい」と強い憧れを持つ人も多いですよね。

そのため、6月は結婚式へ出席する予定のある方も多いのではないかと思いますが、一方で日本は梅雨時ということもあり、「もっと天気の落ち着いた時期にすればいいのに・・」と思うこともあるのではないでしょうか。

実は日本でジューンブライドが定着した背景には、梅雨によって結婚式の予約が減る事態を改善しようと、ヨーロッパの言い伝えを一般に広めた結婚式場やホテル側の経営戦略があったと言われています。

「小暑」と「大暑」の違い


日本には、四季以外に二十四節気という季節を表す名称があります。

二十四節気は中国が発祥ですが、古くに日本へと伝わり、旧暦の時代には様々な行事や農作業などの目安とされていました。

小暑と大暑は二十四節気の一つで、ともに夏を表す名称となっています。

夏の挨拶として出す暑中見舞いは、出す期間について諸説ありますが、一つには小暑と大暑を合わせた期間に出すものという説もあります。

その他に、小暑と大暑には次のような意味があります。

小暑

暑さがだんだんと増してくる時期を指し、例年7月7日頃となります。

二十四節気は日にち以外に期間を指す場合もあり、次の大暑までの15日間を小暑とすることもあります。

また、梅雨が明ける少し前の時期であり、近年は洪水などの水害が多い時でもあります。

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大暑

大きい暑さと書く通り、一年で最も暑い時期とされるのが大暑になります。

例年7月23日頃となり、ここから次の立秋までの15日間を大暑と呼ぶこともあります。

大暑は梅雨明けをしていることも多く、連日最高気温を記録するなど、本格的な夏の暑さがやってくる時期です。

そのため、夏が巡ってきたという意味の夏到来よりは、夏本番の到来、本格的な夏の到来という言葉の方がふさわしい言える時期でしょう。

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まとめ

天気予報やニュースなどで見聞きする「夏到来」という言葉ですが、夏到来とは一体いつのことなのか?どのような由来なのかという疑問については、明確な定義はないのが答えということになります。

また、夏到来は「夏本番が到来」「本格的な夏の到来」という使われ方をすることが多く、この場合は季節が春から夏になったタイミングというよりも、夏になってからやや日数が過ぎ、暑さが一年のピークに近い状態を指すものと言えます。

夏がやってきた(季節が夏になった)という意味での夏到来は、気象庁の区分けでは6月からとなっています。

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