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川の日はいつ?意味や由来と祝日になる可能性はあるの?

川の日はいつ?祝日になる可能性はある?行われるイベントを教えて!

国民の祝日として知られている「海の日(7月の第3月曜)」や「山の日(8月11日)」

しかし、『川の日』はあまり聞いたことがないのではないでしょうか。

『川の日』は、「海の日」や「山の日」のような祝日ではありませんが、国土交通省が平成8年より川の日を定めています。

それでは、川の日には一体どのような意味や由来があるのでしょうか。

また、川の日はいつなのかという疑問も調べてみました。

川の日はいつ?


川の日は、毎年7月7日となっています。

7月7日と言えば、彦星と織姫が年に一度、天の川で会える七夕を思い浮かべる方も多いのではないかと思います。

天の川は無数の星が雲状の帯となって見えるものですが、東アジアの神話ではこれを川と見立て、天の川と称されています。

川の日が7月7日となったのも、「川」繋がりによるものです。

ちなみに、天の川はギリシャ神話では女神ヘラの母乳が飛び散ったものとされ、Milky way(ミルクの道)と呼ばれています。

記事タイトル:7月7日は「川の日」です。
参考URL: https://www.mlit.go.jp/event/kawanohi/kawanohi_.html

川の日の意味や由来


川の日は、国土交通省(旧建設省)が、河川と国民との関わりとその歴史、河川の持つ魅力等について、広く国民の理解と関心を深めることにより、河川行政が地域住民等との連携・協調の下で展開されることを目的として、旧河川法及び砂防法の制定により確立された近代河川制度の100周年にあたる平成8年度に制定されました。

また、川の日を7月7日に制定したのは、次のような理由からです。

① 7月7日は七夕伝説の「天の川」のイメージがあるため
② 7月が河川愛護週間であること
③ 季節的に川に親しみやすいこと

なお、制定の趣旨については、近年の都市の発展や治水事業の発展を切っ掛けに、国民と河川との関係が薄くなっていることから、その関係を見直して河川に対する人々の関心を取り戻すことや、地域の良好な環境作りなどについて、河川流域の住民はもちろんのこと、自治体が一緒になって考えて取り組んでいく、地域の活動を支援することとしています。

そのため、地方公共団体や川に関連したNPO等に幅広く、「川の日」を契機とした諸活動の推進を呼びかけたり、河川と国民との関わりやその歴史、河川の魅力などを広くPRし、国民の理解や関心を深めるようなイベント、行事、活動を実施しています。

川の日が祝日になる可能性はある?


海の日」や「山の日」に続き、「川の日」を祝日にしようという声は大きく、次の祝日候補に必ずあがっているので、川の日が祝日になる可能性は高いと言われています。

川の日が祝日としてふさわしいと言われているのは、日付が七夕だからです。

七夕は昔ながらの日本の風習ですし、全国各地で大々的な行事が行われるため、この日が祝日になると出かける人が増えて地域の活性化にも繋がりますよね。

なお、祝日は「国民の祝日に関する法律(祝日法)」によって定められます。

多くは祝日と定められる以前の祝祭日に代わったものですが、「山の日」は直近の2016年に施行されていることもあり、川の日の制定も全くあり得ないとは言えないようです。

ちなみに、日本は世界の他の国と比べると働きすぎと言われますが、祝日の数だけで言えばタイや韓国、レバノンと並んで16日間で世界第2位となっています。

もし今後、川の日が制定されれば祝日の日数が17日間となり、単独で世界2位となります。

川の日に行われるイベントは?


7月7日は「川の日」にちなみ、全国各地で様々な川にまつわるイベントが行われています。

ここではその一部をご紹介します。

・十勝川イカダ下り

十勝川イカダ下りは、昭和48年に始まったイベントです。

昭和20~30年頃までは人にとって川は釣りをしたり、遊んだりする友達だったのが、高度成長とともに河川開発が進み、大人は皮に近づいてはいけない、危険だと子どもに言うようになり、川と過ごす時間が減っていきました。

そのような状況から、もう一度十勝川と触れ合う機会をもってみようと始まったのが、十勝川イカダ下りです。

開始当初は出艇数は10数艇余りだったのが、第47回大会となる2019年は70艇が出て、364人の乗員が十勝川のイカダ下りを楽しみました。

サイト名:十勝川イカダ下り
URL: http://www.tokachigawa-ikada.net/

・水辺で乾杯

このイベントは日本全国で行われるプロジェクトで、誰でも参加することができます。

期間中の午後7時7分に、イベントを開催している地域の水辺にお気に入りの一杯を持って行き、そこで水辺を楽しみながら乾杯を行うというものです。

水辺を理解しつつ、急な天候変動に対応力を身に付けることも目的とされていて、気象警報や注意報が出ている時はイベントの延期や中止を考えるなど、水辺のある風景を楽しむとともに、川とともに生きる術を身に付けていきます。

サイト名:水辺で乾杯
URL: https://mizbedekanpai.mizbering.jp/

・高崎天の川フェスティバル

群馬県高崎市で開かれるイベントで、川辺の空間を人々が集まる楽しい場所にするまちづくり事業の一環として開催されます。

烏川に一日限定で特別な橋を架けて対岸に渡れるようにしたり、川にちなんだ各種体験コーナー、高崎のグルメが集まった屋台、子ども縁日コーナーや、河原の石にペイントをする石ころアート、野外コンサートなど、数多くの催しが行われます。

また、夜には上記でご紹介した水辺で乾杯が行われたり、橋のライトアップ、サマーファイア、天の川カウントダウンなどが行われます。

日本一長い川はどこ?


日本一長い川は信濃川です。

信濃川は全長367㎞で、新潟県と長野県を通り、新潟県新潟市より日本海へと流れています。

信濃川は新潟県内を流れる信濃川と、長野県内を流れる千曲川を合わせたもので、新潟県内を流れる信濃川のみであれば長さは153㎞なのに対し千曲川は214㎞となり、千曲川の方が長いのですが、河川法上は千曲川を含めた信濃川水系の本流を信濃川としているため、信濃川と規定されています。

なお、日本で2番目に長い川は関東地方を北から南へと流れる利根川

洪水が多い川として知られ、日本三大暴れ川の一つにも数えられています。

長さの1位は信濃川に譲っていますが、流域面積は約1万6840㎢で日本最大級となっており、日本三大河川の一つとなっています。

次いで第3位は、北海道の中西部を流れ日本海に注ぐ石狩川

流域面積は利根川に次いで日本第2位で、北海道遺産にも選ばれています。

ここまで聞いたら、世界一長い川も知りたいですよね?

世界一長い川は、アフリカ北部を流れ地中海に流れ出るナイル川で、その長さは6,650㎞。

ナイル川流域四大文明の一つである古代エジプト文明の発祥地で、今でも大ピラミッドやスフィンクスが立っています。

なぜ、川の流域で文明が発達しやすかったのかと言うと、川が起こす氾濫によって川底に溜まった養分を蓄えた土が陸地に上げられ、農耕が栄えたことが背景にあると考えられています。

まとめ

平成8年より、毎年7月7日は「川の日」となっていますが、国民の祝日の「海の日」や「山の日」に比べて、まだまだ知名度が低いのが現状です。

とは言え、今後「川の日」が国民の祝日に制定されれば、今よりもずっと知名度が高くなり、それによって川に親しむ人が増えるでしょう。

ぜひ今年は川の日にちなんだイベントに参加して、川との付き合い方や向き合い方を学んでみてはいかがでしょうか。

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