外耳炎の治し方と原因や症状!自然治癒する場合もあるの?

外耳炎の原因や症状と治し方!放置するとどうなるの?

耳の穴が痛い耳の穴が痒い

このような症状は、多くの方が一度くらいは感じたことがあるのではないかと思います。

誰にでも比較的起こりうるため、つい軽く考えて放置してしまいがちですが、そもそもどうして耳の穴が痛くなったり痒くなったりするのでしょうか。

また、放置することで何か問題などが起こる恐れはないでしょうか。

そこで今回は、耳の中でも、穴の部分である外耳に起こる外耳炎について調べてみました。

外耳炎を発症してしまう原因や、外耳炎の症状治し方などをご紹介していますので、耳にトラブルを抱えている方は是非一度お読みになってみて、ご自身の症状と照らし合わせてみて下さい。

目次

外耳炎とは?場所はどこになるの?

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外耳炎とは、耳の外耳部分に起こる炎症のことを指します。

外耳は、耳の穴の入口から鼓膜までの〝外耳道〟を指すことから、外耳炎は外耳道炎とも呼ばれます。

私達の耳は、顔から出っ張って見える〝耳介〟を始め、穴から見える外耳、その奥の中耳、そのさらに奥には内耳という具合に繋がっています。

そのため、炎症が起こった場所によってそれぞれ呼び方が異なり、耳介ならば耳介炎、外耳は外耳炎(もしくは外耳道炎)、中耳は中耳炎、内耳は内耳炎となっています。

外耳は、見ての通り外からの刺激を受けやすい場所となっているため、炎症を起こす度合いが高くなっています。

 

外耳炎になる原因は?

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外耳炎とは、耳の外耳部分に炎症が起こることを言います。

外耳は、耳かきや爪などで皮膚が傷つきやすいことから、そこに細菌やカビが付着して炎症が起こりやすい場所です。

特に、耳かきを毎日行わないと気が済まない、という方や耳かきで強く耳の皮膚を擦ってしまう方などは、外耳炎を発症しやすいと言われています。

また、海やプールなどの水を始めとして、整髪剤やシャンプー、リンスなどが耳に入ってしまい炎症を起こしてしまうケースもあります。

とは言え、耳かきで傷を作ってしまったり整髪料などが耳に入ったら、必ず外耳炎を発症するかと言われたら、そうではありません。

むしろ、通常は細菌に感染して炎症を起こすことは少ないと言われていますが、不規則な生活や睡眠不足などで免疫力や抵抗力が低下していると、外耳炎を起こしやすくなると言われています。

外耳炎の症状

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外耳炎の症状には、次のようなものがあります。

  • 激しい耳の痛み
  • 強い痒み
  • 耳を引っ張ったり、耳を押すと痛みがある
  • 湿疹ができる
  • 黄色、もしくは白色で、臭いがある耳だれが出る
  • 食事で口を動かすと、あごや耳が痛むため食事が困難になる
  • 外耳道が腫れて、耳鳴りが起こる
  • 耳の周囲にあるリンパ節が痛む、腫れる
  • 炎症部分が化膿し、おできができる
  • おできが破れて出血する
  • 耳が塞がっているように感じる

外耳炎の種類

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外耳炎には、以下の4種類があります。

①急性限局性外耳炎

急性限局性外耳炎は、耳垢を出す耳垢腺や皮脂腺に細菌が付着して発症します。

耳の穴の入口に近い部分に炎症が起こることが多く、限局性という名の通り、ごく一部のみに症状が限定されますが、外耳道の内側が腫れることで、閉塞され耳の聞こえが悪くなったり、耳を引っ張る・耳の穴の入口を押すと痛みが強いのが特徴です。

②びまん性外耳炎

限局性外耳炎よりも炎症の範囲が広く、外耳道が赤く腫れます。

耳を引っ張る、耳の穴の入口を押すと強い痛みがあり、時に発熱やリンパ節の腫れ・痛みを伴います。

腫れや炎症が悪化すると、耳に近いあごの動きが制限されて口が開けづらくなったり、脳神経に影響を及ぼす場合もあります。

③外耳道湿疹

外耳道に湿疹が生じ、強い痒みを引き起こします。

症状がひどくなると、痒みだけではなく耳だれや皮膚の角質が剥がれ落ちる落屑(らくせつ)が見られます。

④外耳道真菌症

カビの一種である真菌が鼓膜に付着し、膜のようなものを作ります。

強い痒みや痛みを共に、耳だれや閉塞感などが起こります。

外耳炎を放置しておくとどうなるの?

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耳の穴が痛い、痒いといった症状は、比較的多くの方が経験しており、その多くは「放っておいたらそのうち治った」というケースが殆どだと言われています。

しかし、外耳部分に炎症が起こっているわけですから、症状が進行すると思いもよらない症状に悩まされることもあります。

例えば、耳は口を動かす顎関節と近い場所にあるため、耳が腫れることで顎関節に影響を受けて口が開けづらくなることがあります。

口が開けづらくなると食事がままならなくなり、体力や免疫力が低下して感染症にかかりやすくなってしまいます。

また、化膿部分が悪化して耳の穴が閉塞すると、音の聞こえが悪くなったり難聴になることもあります。

さらに、細菌が骨にまで進行して骨髄炎を発症することもあります。

外耳炎は自然治癒する場合もあるの?

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先述した通り、外耳炎になっても軽症の場合は、特に何の治療をしなくても自然治癒することもあります。

耳かきのしすぎや、海やプールなどでの細菌の感染により外耳炎を発症しても、免疫力によって傷の治りや早ければ細症状が悪化することなく、気が付いたら治っていることも少なくありません。

そのため、「耳が痛いくらい、放っておけばいい」と安易に捉えてしまわれがちですが、短期間に外耳炎を繰り返してしまう場合は、免疫機能の低下や糖尿病など、耳以外に原因がある可能性があります。

症状がよくなったからといってもそのままにせず、必ず病院で診察を受けて下さい。

外耳炎で痛い時の対処法

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外耳炎による痒みがある場合、痒みの程度が激しいほど爪や耳かきで掻いてしまいたくなりますが、そうすると症状がますます悪化するために、絶対に止めましょう。

外耳が痒いもしくは痛い場合、患部を冷やすことで炎症を抑え、痒みや痛みを抑えることができます。

冷たい水に浸し、硬く絞ったタオルを耳にあてたり氷のうをあてるなどして、対処してみて下さい。

また、耳だれや出血がある場合は、タオルや綿棒を耳の穴にあてて、耳の外に流れてこないようにしましょう。

この時、綿棒を深く入れてしまうと傷をつけてしまうので注意しましょう。

外耳炎の治し方!治療法はどういうのがあるの?

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外耳炎で病院へ行った場合、どのような治療が行われるのか不安に思う方もいらっしゃると思います。

そこでここでは、外耳炎の治療の方法についてご紹介したいと思います。

外耳炎の治療では、まずは脱脂綿などで患部を消毒し、耳垢がある時は吸引器を使って耳垢を除去して清潔な状態にします。

そして、細菌を抑えるための抗菌剤を使い、炎症の原因となっている細菌の増殖を抑えます。

なお、抗菌剤は塗り薬だけではなく、内服薬や点耳薬など状況によって医師が判断したものが処方されます。

さらに、痛みが強ければ鎮痛薬、痒みがあれば抗ヒスタミン薬、カビの発生が確認されたら抗真菌薬というように、症状に合わせて薬が処方されます。

化膿が進んで膿となっている場合でも、基本的には上記のように塗り薬などで対処しますが、膿が溜まったままなら切開によって膿を出すこともあります。

外耳炎になった場合の注意点

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外耳炎を発症している時は、海やプールなど水場での遊びは避けた方がよいでしょう。

また、ヘアスプレーやシャンプー、リンスなども傷の刺激になるだけではなく、細菌の発生に繋がってしまうため、これらが耳の中に入らないように注意して下さい。

さらに、アレルギー体質の方は耳や鼻、喉などの痒みを引き起こしやすいと言われています。

花粉症などアレルギー疾患を持っている方は、耳の中が痒くなった時は早めに病院へ行き適切な治療を受けることで、症状の悪化を防ぐことができます。

なお、高齢者や、糖尿病、HIV感染者など、免疫機能が低下している方は外耳炎を発症しやすいと言われており、中でも緑膿菌への感染による外耳炎は注意が必要です。

緑膿菌による外耳炎は、外耳から中耳、内耳へと広がり、さらに側頭部から脳へと感染を広げる場合があります。

これを悪性外耳炎といいますが、脳神経の細胞の壊死が起こり、難聴や顔面麻痺などを引き起こし、難治性で予後が悪いと言われています。

外耳炎と中耳炎や内耳炎との違いは?

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外耳炎よりも、一般的によく聞く耳の病気に中耳炎があります。

外耳炎と中耳炎は、炎症が起こる場所が違うだけではなく、発症原因も異なります。

外耳炎は、間違った耳かきや海、プールなどの水が耳に入ることによって細菌感染するのに対し、中耳炎は風邪などが原因による鼻水や喉の炎症によって発症します。

これは、喉や鼻と耳が繋がっているからで、耳の外から耳を覗いた時、鼓膜の外側に炎症やカビの発生などが起こる外耳炎に対して、中耳炎は鼓膜の裏で炎症などが起こっています。

ただし、これは海やプールが原因で中耳炎を発症することはないという意味ではなく、主な原因としてこのような違いがあると捉えておいて下さい。

しかし、外耳炎も中耳炎も耳の中で強い痛みや痒みが起こる病気のため、その症状だけではどちらなのか判断がつけられないと思います。

そのような場合、区別する方法として「耳を引っ張る」というものがあります。

耳を引っ張った時、痛みを感じるのは外耳炎で、痛みがなければ中耳炎だと言われています。

外耳炎の予防法

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注意して耳かきをしているつもりでも、気が付いたら外耳炎になっていた・・という方は以外と多いのではないでしょうか。

それには、間違った認識が原因と言われています。

では、外耳炎を発症しやすい耳かきとは一体どのようなものなのでしょうか。

お風呂上がりやプールの後などに耳かきをする。

お風呂上がりやプールの後など、耳の中が湿った状態で耳かきをする方がいらっしゃいますが、乾燥している状態よりも耳の中を傷付けてしまう恐れがあるため、出血を起こしやすいと言われています。

耳垢は、本来何もしなくてもパラパラと落ちてくるため、わざわざ皮膚を擦って剥がし落とすことはありません。

綿棒を使う

綿棒は先が丸いため、耳の中を傷付けず安全に耳垢を取ることができると思っている方も多いですが、実はその先端で耳垢を奥に押しやってしまい、鼓膜にぴったりと付着させてしまうことでカビを発生させる恐れがあります。

また、綿棒で耳の中をなぞると、耳が本来持っている自浄作用が薄くなり、返って細菌などに感染しやすくなると言われています。

耳かきをする

耳垢が溜まっている=不潔と思い、毎日耳かきをする方がいらっしゃいますが、これはNGです。

耳かきは「しなくても耳垢が勝手に出てくる」と言う医師もいるほどですので、やり過ぎは禁物です。

また、耳垢には鼓膜に潤いを与え、ホコリや汚れから守るという働きがあるので、耳の穴に全く耳垢がない状態というのは逆に耳を危険に晒すことになってしまいかねません。

とは言え、全く耳かきをしないと耳垢が詰まっているように感じる方も多いと思いますので、3~4週間に1回を目安に行うのがよいでしょう。

耳かきは奥まで行う必要がない

耳垢は、外耳道にある耳垢腺から分泌されますが、耳垢腺は穴の入口から1㎝以内の場所にあります。

それ以上、奥を綺麗にしようとしても耳垢がないため、傷をつけてしまう原因になってしまいます。

外耳炎を予防するためには、上記のようなことを行わないのがよいでしょう。

また、不規則な生活や偏った食事などによって免疫力が落ちていると、細菌などへの感染リスクが高まってしまいます。

睡眠不足や外食中心の食事を改め、毎日規則正しく過ごすことも予防に繋がります。

外耳炎の治し方と原因や症状!自然治癒する場合もあるの?のまとめ

外耳炎を防ぐためには、普段から過剰な耳かきは避け、耳に傷を作ったり耳垢をとりすぎてしまうことのないようにしましょう。

たかが耳かきと思うかも知れませんが、実際、耳の痛みや痒みは、生活の質を大幅に低下させ、強いストレスとなって心身にのしかかります。

あまり軽く考えずに、耳の中を傷付けないようにすることが大切です。

また、耳は音や声を聞くだけではなく、平衡感覚を司る大切な器官です。

外耳炎によって平衡感覚が崩れ、めまいが起こる可能性は低いと言われていますが、外耳炎から中耳炎、内耳炎と進行するとめまいを発症することもあることから、普段から耳の調子や聞こえなどに注意を払うようにしましょう。

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