お年玉のあげ方や正しい入れ方と金額の相場!
大人になってお年玉をもらう側からあげる側になると色々と考える立場になりますので、そもそもこのお年玉の意味は何なのだろうと考えてしまうこともあるでしょう。
今回は、マナーを守ったお年玉の正しいあげ方や新札を入れる理由などを調べて記載していきます。
なんとなく子供の頃からもらってきていたお年玉もきちんとした意味が存在しているのです。
お年玉の正しいあげ方6つのルール
このようにお年玉の由来を探ってみると神様とか五穀豊穣といった儀礼的な意味合いが強かったのですが、今ではそのような意味合いはだいぶ薄れておじさんおばさんが親戚の子供にお小遣いをあげる日というイメージが圧倒的に強いでしょう。
ただし、このお年玉にもルールやマナーはあります。
それは以下のとおりです。
・絶対に4の数字は使わない、四つ折りとか4,000円はNG
・お札は顔が描かれているのが表なのでお年玉袋の表と裏を合わせる
・新札を必ず用意する
・お年玉袋の表の左側に相手の名前を記載して裏の左側に自分の名前を書く
・可能ならば裏面に金額を記載する
・親のいるところで渡す
これらの6つがだいたいのルールとなっていますので守りましょう。
イラストやキャラクターで埋まっているお年玉袋の場合は名前を書くスペースが無いので、白いネームシールを貼って記載するというやり方もありますし、書かないというやり方もありです。
その場合は裏面に金額を記載して区別できるようにしておくと良いでしょう。
また、親の前で渡すことではっきりとお年玉の受け取りがあったということを知らせることもできるので、必ず親の前で渡すようにしましょう。
そして、名前を書くときは渡す相手が漢字を読める年齢ならば漢字で記載しても問題ないですが、幼稚園児といった年齢ならばひらがなで書くことも大切になってきます。
お年玉に新札を入れる理由
先ほどマナーのところに「新札を用意すること」と記載しましたが、これが日本に広まった風習からきています。
一般的に結婚祝いや出産祝いといったご祝儀には「使用されていない新札」を用意する必要があり、逆にお葬式の香典といった不祝儀の場合は「すでに使用されている旧札」を用意することが必要と言われているのです。
お年玉の場合はご祝儀に分類されるので新札が一般的なのです。
これをお年玉という分類で考えると「新札をわざわざ用意した」という意味になりこれは「あなたのことをきちんと気にかけている」という意味になり、逆に用意していないと「あなたの事はまったく気にかけていない」という意味になってしまいます。
もちろん、今の世の中はこのような意味を特に気にしない人も多くはなっていますが、気にしている人がゼロになったわけではないので、きちんと守った方が角が立たないのです。
お年玉の正しいお金の入れ方
お金を入れるときは四つ折りはNGであり基本的には三つ折りです。
お札を三つ折りに刷るときは左⇒右と折って三つ折りにして、複数のお札があるときはバラバラにしないで重ねて折る必要があります。
また、お年玉袋の表裏とお札の表裏を合わせる必要があるので、折るときも表を向けた状態で折るようにし、そのまま天地逆にしないように意識しながら入れると良いでしょう。
お年玉の金額の相場
年齢や環境によって相場は変わってくるので、どの程度のやりとりがあったのかはある程度調べる必要がありますが、世間一般的な金額をここでは記載します。
幼稚園児ならば500円から3,000円が相場ですが3,000円は稀ですので500円か1,000円が一般的と考えましょう。
小学校低学年だと1,000円から5,000円が目安ですが基本は2,000円か3,000円です。
小学校高学年になると3,000円が目安となって高い人だと5,000円になっていると考えてください。
中学生になると相場は5,000円で、高校生の場合は5,000円から1万円となっています。
大学生の場合はもはやあげていない人もいますので、なんとも言えませんがあげている人は1万円が多いと言われております。
お年玉は何歳まであげる?
これは人によって意見が分かれていますが、大きく分けて18歳まで・成人まで・22歳までの3択となっています。
大学生になったら大人という扱いにするのか、成人になったら大人という扱いにするのか、社会人になったら大人という扱いにするのかはお年玉をあげる側の考え方一つとなってきますが、基本はこの3通りとなっています。
中には義務教育が終わったら終了という人もいたので、人による差は大きいと考えましょう。
お年玉袋の名前の書き方
お年玉袋に名前を書く場合は、表側の左上に相手の名前を記載して、裏側の左下に自分の名前を記載します。
ただし、イラストやキャラクターで名前を書くスペースが無い場合は空いているスペースか白いネームシールを活用しましょう。
厳密なルールはありませんので、書かないのもありですし裏側に書くのも問題ありません。
ただし、小さいお子さんの場合は漢字ではなくひらがなで書くことも大切になります。
自分の名前を書くときも仕事では無いので「○○おじさん」といった書き方にしてください。
お年玉の由来と意味
今ではお正月に子供にあげるお金がお年玉という意味がありますが、昔はお金では無くお餅でした。
意味を調べると「目上の者が目下の者に贈る金品」がお年玉として出てきますし、逆に目下の者が目上の者に何かを贈る場合はお年玉ではなく「お年賀」となります。
由来を記載すると日本各地で信仰されてきた神様の一柱である歳神様が一年間の豊作・五穀豊穣をもたらしてくれる穀物神であり、豊作祈願のために念書にお祈りをするという行事が遙か昔から行われてきました。
歳とは年齢と言うよりも登志(とし)という意味があり、この登志が穀物に該当するので穀物神としても適したお名前だったのです。
しかし、時代が移り変わるにつれてこの穀物神としての側面よりも、1年に1回お正月にやってくる神様という認識が強くなり、初日の出の太陽と共に来られる来方神として迎え入れることが一般的となります。
この歳神様を迎え入れることで五穀豊穣・無病息災・無病息災・商売繫盛といった願いが叶うと言われていましたが、そのときに迎え入れる方法が大掃除をして家の中を綺麗にし、門松や松飾りをおいて目印にし、注連飾りを用意して邪気を防ぎ、鏡餅を三種の神器である八咫鏡に見立てて依り代として扱ったのです。
この鏡餅がお年玉というワードに繋がります。
この歳神様の魂が宿ったお餅を御歳魂(おとしだま)と呼んでそこからお年玉に変化したという説と、魂が宿った鏡餅を年のはじめの賜物(たまもの)として年賜(としだま)と呼ばれていた物が変化したという説と、歳神様を迎え入れる鏡餅が玉のように丸いお餅だったのでお歳玉と呼ばれていたという説があるのです。
どちらにしろ、この歳神様の魂が宿った鏡餅を食べることで魂を取り込むという風習と御歳魂といった考え方から、お年玉という今に伝わる風習に変化したと考えられています。
かつてはお餅を配ることがお年玉だったのですが、室町時代からは欲しいものを配るという考え方にシフトし、江戸時代では金品も加わって昭和30年代以降はお金を渡すようになったと言われています。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回はお年玉の由来や意味について記載しました。
お年玉は本来ならば歳神様の魂をいただくという儀礼的な意味合いが強かったのですが、いつしか金品を受け渡す日となって昭和の半ばからはお金をあげる日に変化してしまいました。
このお年玉の金額で頭を悩ます人も多いですが、今ではネットである程度の相場は見られるようになっているので悩んだらその相場通りに用意すれば良いでしょう。
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