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歳神様ってどんな神様?お正月に迎える理由や由来

お正月に迎える歳神様について

お正月はそもそも、歳神様をお迎えしお祀りするためにあります。

歳神様は初日の出と共に現れるという言い伝えから、日本では昔から初日の出をとても重要なものと位置付けてきましたし、中でも歳神様は高い山から下ってやってくるという話から、山の上で見る初日の出を『ご来光』と言って特に大切にしてきました。

また門松は、歳神様が迷わないようにと目印として家の前に置くものです。

さらに鏡餅は、家に入って来た歳神様がそこをよりどころとして再び山に帰る日までいらっしゃる場所となります。

鏡開きの日には歳神様の力が宿ったこの鏡餅を家族で食べる事で、一年を健康に暮らせると言われているのです。

歳神様ってどんな神様?

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歳神様の由来に関しては諸説あります。

  • まず一つ目は、歳神様は神道の神様とされ、その数は八百万に及ぶと言われています。神道とは他宗教のように唯一の神の存在を信じるものではなく万物に神様は宿るという考えで、山や川、気象、森、野生動物といったものを崇拝するものです。
  • 次に二つ目は、日本は古来から農耕を行っていた事から一年の始めにその年の豊作を願うため、歳神様を「穀物神」として祀ってきました。歳神様の「とし」は穀物、主に稲が語源となっている事から、歳神様は稲の豊作をもたらす神様として日本では昔から大切に扱われていたとされています。
  • そして三つ目は、家を災いから守ってくれる先祖の霊という説です。

二つ目と三つ目は庶民の暮らしに根付いたものですから、この二つを合わせたものが歳神様の由来としてもっとも有力とされているようです。

歳神様はいつどこにやってくるの?

歳神様は初日の出と共に山から下りて来て、各家にやってくると言われています。

まんが日本昔ばなし「としがみさま」

歳神様を迎える準備はどうすればいいの?

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歳神様をお迎えするには、まずはお正月前に大掃除を始めましょう。

日本では昔から12月13日を「すす払い」として家の中の塵や埃を払う行事が行われてきましたが、今現在は13日にこだわらず年末が近くなってきたら掃除を始める方も多いようです。

または神棚のみ13日に掃除をするいう方もいらっしゃいます。

そして、12月も最後の週になってきたら、お正月飾りを飾り始めます。

門松しめ縄鏡餅などがこれに当たりますが、出来れば28日には出して飾って下さい。

29日は9が苦を連想させるため避けるべきですし、31日では「一夜飾り」といって歳神様に失礼に当たります。

さらに、31日にはおせち料理の準備も忘れてはいけません。

歳神様のまつり方

家の中に神棚がある場合は、神棚に御札やお供え物を上げましょう。

神棚がない場合は、家の中でなるべく高い場所(本棚やタンスなど)にお供えをして歳神様をお祀りします。

歳神様を祭る期間はいつからいつまで?


お正月には門松や鏡餅、しめ縄などを飾りますが、これらは全て歳神様をお迎えするためのもの。

歳神様は、毎年お正月とお盆の2回やって来ると言われています。

歳神様については、先祖や稲作(お米)の神様、または八百万の神など諸説ありますが、どちらにしても私達にとって大切な存在であるのは間違いないため、できる限りのおもてなしをする必要があります。

門松は歳神様が山から下りてきた時に、目印となるものと言われています。

また、鏡餅は歳神様が依り代として宿るものと言われています。

このようにして歳神様を迎い入れる準備を万全に整えて初めて、新年の日の出とともに歳神様が我が家にやって来ます。

そして、一般的には松の内が終わると歳神様は山へと帰られると考えられています。

松の内は地域によって期間が異なり、関東地方では1月7日、関西地方では1月15日となっているので、住んでいる地域によって確認するのがよいでしょう。

歳神様にお供えするものは何?ダメなものはある?


歳神様のお供え物として欠かせないのは、鏡餅です。

鏡餅は歳神様の魂が宿るものと言われており、鏡開きの際に鏡餅を食べるのは、食べることで歳神様の力を頂くという意味があるからです。

そのため、鏡餅は神棚に飾るか、神棚がない場合はできるだけ高い場所に飾るのが基本となります。

床の間があればそこに、歳神棚や恵方棚を作り、お供え物をするとよいでしょう。

また、この他にお米や野菜、果物などを飾ってもよいと言われています。

歳神様は農作物の神様とも言われているので、このような食物を飾るのはOKとされています。

ただし、神様へのお供え物として臭いのきついものはNGとなっています。

にんにくなど臭いが出やすいものはお供えしないように気をつけましょう。

まとめ

こうした日本の昔からの伝統行事には奥深い意味がたくさん込められています。

是非来年のお正月は新たな気持ちで迎えてみてはいかがでしょうか。

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